小っちゃな和菓子 | 風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

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~作品展 ものつくりをする仲間達 ギャラリー ショップ~
  大好きなもの 日頃の様子を気ままにご紹介します。

肋骨骨折5日目 昨日は それなりに家で安静に・・・と言っても 横になると 寝返りが一番しんどく 座っていても 同じ姿勢で肩こりがひどくなってきているため やっぱり 少しは動こうと チクチク チョキチョキ ペタペタと 小さい物を作り始めました。

 

今回 作るのは 春のごちそう作りの 和菓子編。

 

丸めた樹脂粘土にウッドビーズを埋め込んで 

 

 

 

白い錦紗でくるむと 豆大福になりました。

 

 

 

樹脂粘土で形を作った土台にピンクの錦紗を貼って 葉っぱを付けたら 桃ができあがり。

ひな祭りに 桃の花を飾るのは 桃には 厄除けや魔除けの意味があるからです。

今回作っているごちそうシリーズも ひな祭り前のイベントに展示する予定なので さりげなく ひな祭りの雰囲気も添えています。

 

 

 

若草色の錦紗で キルト綿を包んだ球体に 黄色とピンクの添えれば 上生菓子の 《春

 

 

 

錦紗を丸めた焦げ茶色の棒を牛蒡に見立て うっすらピンクに染まった白いお餅で挟むと 

 

 

 

花びら餅になりました。

 

 

 

丸めた焦げ茶色の錦紗は餡子をピンクの皮で包み

 

 

 

桜の葉で包めば 

 

桜餅が出来上がり。

 

 

横から見ると 中の餡子もちらっと見えますよニコニコ

 

 

 

今回の桜餅は はっきりしぼがある縮緬を使って皮の部分を作ったので 道明寺粉で作った 関西風の桜餅。

 

桜餅道明寺桜餅は 関西と関東では 形も材料もまったく違うそうですね。

 

関西では もち米を蒸して乾燥させ 荒く砕いた«道明寺粉»で 皮を作って餡を包む事から«道明寺»と呼ばれています。

戦国時代三成に お米米を炊いて天日晴れで干し 乾燥させた糒(ほしい=干飯)という保存食がありました。

藤井寺市にある道明寺で 神前に供えたもち米で作られる糒は 豊臣秀吉豊臣秀吉から礼状が来るほど評判が良く それを砕いて作る粉を«道明寺粉»と呼ぶようになったことが始まりなんだとか・・・。

 

関東では 隅田川沿いにある長命寺の門番凱旋門・山本新六が散りつもる桜桜の葉葉っぱに困り果て 餅を包んで売ったところ評判になった事から «長命寺»と呼ばれています。

現在では餅ではなく 小麦粉で皮を作ります。

当初は 桜の葉葉っぱは保存のため 醤油漬け醤油なども試したそうですが 塩漬けの物の方が 餡の甘さとよく合い 今の形になったそうです。

現在の桜餅道明寺桜餅に使われる葉葉っぱは 殆どがオオシマザクラの葉葉っぱを使うそうですよ~~。

 

 

ミニチュア和菓子作りには 和菓子の本も参考にします。

今回 参考にしている本はこちら

 

 《京都 和菓子手帖》(光村推古書院 2008年 ¥1200+税)

 

 

 

春の上生菓子に  京都 烏丸通にある 《松彌》さんの上生菓子 《ぽにぴんくが掲載されていました。

餡と黄色いしべを 練り切りの生地で包み 柔らかなチューリップチューリップ赤を表現しているそうです。

 

 

 

そこで私も 丸めた樹脂粘土を ピンクの錦紗で包み

 

 

 

ちらし寿司に添えた桜でんぶを作った時のように 黄色い錦紗を粉になるまで切り刻み

 

 

 

中央に乗せ しべに見立てて作りました。

 

 

 

とりあえず昨日は 6個の和菓子を作って ギブアップ


 

 

半月型のお皿に並べるつもりなので あと10個くらいは作らなければ・・・

 

 

今回 2月に開催予定の 春の玉手箱に向け 作品を作っていますが 懸念していたオミクロン株の市中感染が始まり 今後の状況が心配されます。

なかなか 先が読めない現在 準備は進めていきますが 開催できるかどうかは 状況を見て 1月半ば以降に決定したいと思います。

 

 

思いがけなく大変な思いをしてきた今年1年 来年は 少し落着いてくれると良いのだけれど・・・・