雀の幼稚園 | 風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

~作品展 ものつくりをする仲間達 ギャラリー ショップ~
  大好きなもの 日頃の様子を気ままにご紹介します。

機能予約投稿時間を間違えて 暫くアップしてしまった記事を 改めて再投稿です。

 

 

古布の中で好きなモチーフに 雀を題材にしたものがあります

 

こちらは たわわに実った田んぼで 雀追いの鳴子と一緒に描かれた雀柄のモスリン。

 

 

 

薄手の紬のような古布には 竹林で舞飛ぶ雀

 

 

 

この綸子の布は カラフルな福良雀が描かれています。

 

 

 

 

しだれ桜を背景に 雀踊りが描かれている交織布。

 

桜 古布

 

 

こちらも雀踊りですが 下にはお宝が描かれ 舌切り雀を表現しています。

 

 

 

こちらも雀踊りですが 笠から雀の顔も見える縮緬です。

色はとてもシックですが とても可愛い絵柄なんですよ。

 

 

 

 

この綸子は 小さな小さな雀たちの群れが描かれています。

 

 

 

 

雀踊りは 19世紀に流行した奴踊りで 奴装束に笠をかぶり 三味線と歌に合わせ 雀の動作をまねた踊りをします。

奴装束は身に付けていませんが 現在雀踊りと言うと 仙台の青葉まつりで踊られるものが《雀踊り》として知られているそうです。

 

 

そしてこちらの平絹も踊る雀たちですが 振袖を着て 漫画チックに描かれた お気に入りの布です。

赤い布を手に入れて間もなく 色違いでピンクの物も手に入れました。

 

 

 

 

 

 

 

 

さてさて 本題 今回手に入れた布は 《すずめの学校》ならぬ 《すずめの幼稚園》と言うのがぴったりの交織の布。

鮮やかな黄色地に 可愛い雀たちが描かれています。

 

 

 

 

まずは こちら 

 

 

 

ドッジボール用のボールでしょうかはてなマーク

ネットに入れられた水玉ボール

 

 

 

和綴じ本と一緒に描かれているのは 輪投げ。

子供の頃 よく遊んだわ~~

 

 

 

輪投げに興じる子雀たち

 

 

 

お揃いのスモックを着て 男の子は 帽子をかぶり 蝶ネクタイ

 

 

 

リボンをつけているのは 女の子。

雀のほっぺについている 黒い斑点模様がチャームポイントです。

 

 

 

 

もう一つの図柄はこちら。

 

 

 

和綴じ本の中は 童話や昔話かと思っていたのですが 笹の葉の前で オルガンで伴奏をする先生と それに合わせ歌を歌う子雀たちが 描かれていました。

 

 

 

 

 

 

この足踏みオルガン 昭和感がいっぱいで 懐かしいですね~~~~ニコニコ

私たちが 子どもの頃 こういう雰囲気の先生いましたよね~~にひひ

 

 

 

ルンルンチィチィパッパ~~  チィパッパ~~

 すずめの学校の先生は~~~

 ム~~チを振り振り チィパッパ~~ルンルン

 

こんな歌が聞こえてきそうな1枚です。

 

 

《雀の学校》は 大正11年に発表された童謡です。

先生がムチを振り 歌を歌わせる歌詞 今の時代なら とんでもない問題になる内容ですが 雀の先生が鞭を振るって命令し 生徒の雀は 自己思想を禁じられ 国策に向かって突き進むという意味合いを 《チィチィパッパ》という雀の鳴き声を使い表現している歌との解説もあり 日本国民が 1つの言葉を胸に塗本国を守ろうと鼓舞する帝国主義的な歌詞だとの批判もあったそうです。

当時は 子供が歌う歌に こんな思想が込められていた時代だったんですね。

 

 

この布 着物を作った時の余った布だったのか 縫い跡や傷みもなく とても状態の良い布なので 額に入れて飾っても 楽しめそうです。

昭和の良き時代を懐かしむ1枚として 古布のお宝箱入り決定ですニコニコ