一昨日 昨日の週末は 高校時代の同級生2人とのミニ同窓会。
以前は年に１度は １泊旅行に行っていたけれど それぞれみんな親たちの介護が始まり 遠出が出来なくなりました。
そこで 空き家になった実家の空気の入れ替えと 自分たちの息抜きを兼ね 大磯の実家で１泊同窓会を計画。
一度ゆっくり大磯を歩きたいという彼女たちの希望をかなえ ガイド役を引き受け 美味しいものを買い込んで 実家の茶の間で明け方まで 呑めやしゃべれやの夜を過ごしてきました。
この日 最初に案内したのは 旧吉田茂邸(リンクあり)。
私はお庭は見に行ったことがありますが １０年前の漏電による火災で焼失後 ２年前に再建された邸宅の見学は 彼女たちと行こうと話していたので 邸宅の見学は この日が初めて。
写真は撮影しなかったので 以前行った時の画像と いただいてきた資料で ご案内。
旧吉田邸は 国道１号線と 海に挟まれた場所。
門の前からは ど～～んと大きな富士山が見られ ８７００坪あるという広いお庭からは 海沿いに西湘バイパスができるまではプライベートビーチの様に 海まで地続き 邸宅からは 伊豆半島や房総半島までが一望できる一等地。
さすが 大物は すごい場所にお家があるのね～～。
以前行った時は 冬でしたが この兜門の周辺に 現在は 薔薇園が整備されています。
豪華な造りの吉田邸 何よりも邸宅内で興味があったのは 大磯在住の船大工に作らせたという 舟形の浴槽。
カーテンがかかっている窓からは 富士山や箱根の山々が一望できる浴室で こんなお風呂に入れるなんて 贅沢の極み。
吉田さんは総理大臣退任後 亡くなられた昭和４２年まで 大磯に住まれていましたが 小学生の頃 よく遊びに行った同級生の家が吉田邸の隣。
当時 同級生は 生垣の破れていたところからお庭にもぐりこむと 池には高価な鯉が何匹も泳いでいたと話していました。
そんな話を邸内を案内してくださったガイドさんにお話しすると 当時は 今の時代ほどセキュリティも厳しくなく 吉田さん自身が 子供には寛大で いたずら小僧たちの冒険を 目を細めてみていたという話をしてくださいました。
かの有名なバカヤロー解散でもわかるように ワンマン総理のイメージが大きい吉田さんでしたが 大磯の地で過ごされている時の写真は 柔和な優しいおじいちゃんですよね。
吉田さんが亡くなられたのは 昭和４２年。
実家から 吉田邸までは 子どもの足では距離があったので ご健在の頃 姿をお見かけしたことはありませんでしたが ずいぶんと町の中に溶け込まれていたようです。
大磯中学に贈ったという吉田杯。
私も大磯中学の卒業生。
今回頂いてきた資料を見るまで 吉田杯の存在は知らなかったのですが 学校の校長室にあったガラスケースに入っていたあのトロフィーが そうだったんですね～～。
何となく記憶に残っているのは 昭和４１年 皇太子ご夫妻(現在の天皇陛下と皇后陛下)が吉田邸に訪問された時
この時 私は 小学校１年生でしたが 町の中が大騒ぎしていた記憶が残っています。
翌年 吉田さんが亡くなられた時も 町の中は大騒ぎ。
国葬の会場 日本武道館に向かう時に 子供たちも国道沿いで見送ったと資料にはありますが この辺の記憶は定かではありません。
でも 町中に 日の丸の半旗が掲げられ この時初めて 半旗という言葉の意味を教えてもらった覚えがあります。
吉田さんが亡くなられた後の吉田邸は 一般に公開されることなく 国の要人などの会合に使われていたようで 昭和５４年(１８７９年)には 大平正芳総理と アメリカのカーター大統領の首脳会談の会場にも使われました。
さすがに この時の警備は すごかった～～
私は 大学生の時でしたが 学校帰りに大磯駅に着くと 出札口でから出る人全員 バッグの中まで検査されたのを覚えています。
その後も 度々 密かに要人たちの会合の場所になっていたようです。
ある日 小田原へ出かけた帰り道 吉田邸の前を通り過ぎ ギャラリーぶたのしっぽ前の赤信号で停車。
気づくと 間もなく青になるはずの信号が いくら待っても変わらない。
窓の外を見ると 数人の警察官。
暫くすると 駅の方からやって来たのは パトカーに先導され 中が見えない 黒塗りの高級車が 吉田邸の方向に走り去ってきました。
きっとあの時も どなたかお偉い方が 大磯駅に電車で来られ 吉田邸まで行かれたのでしょうね。
そんな吉田邸も 再建されてからは 一般公開されています。
去年 大磯 明治１５０年記念で 吉田邸周辺に集まる 伊藤博文 大隈重信 陸奥宗光等 歴代総理の別宅が特別公開され これからこの周辺の整備がされるようです。
そうそう 旧吉田茂邸が再建された時 孫の麻生太郎さんから寄贈された吉田茂さんの遺品の置時計も展示されています(リンクあり)。
大磯には 吉田茂さんが好んで食べていた美味しいもののお店が 現在も残っています。
３つのお店とも ギャラリーぶたのしっぱから 徒歩５分ほどの場所・
和菓子 新杵
この他にも 吉田さんに因んだ美味しいものが 駅前のほっこりで 販売されています。
首相米
レトルトの 吉田茂カレー
明治の政界の奥座敷と呼ばれた大磯ですが 昭和 平成 令和になっても当時の面影が残っている町です。
歴史好きの方も楽しめる 大磯の町でに遊びにいらっやいませんか～～
今日のおまけ
吉田邸に行った後 抜け道で山越えをしたら 脇の斜面に 突然可愛いウリ坊が６匹現れました。
私も 何年前 突然 車の前に巨大なイノシシに飛び出され 危うくぶつかりそうになりましたが ウリ坊に会うのは初めて。
畑や山を荒らす迷惑ものだけれど ６匹揃って 逃げもせず こちらを見つめる姿は 超かわいい～～～。
思わず車を停め カメラをガサゴソ探しているうちに 藪の中に入ってしまいまい 取れた写真は 遠くに行った丸の中の２匹だけ。
最初は
の所に ６匹いたのに 残念でした～～
