唐人お吉 | 風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

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~作品展 ものつくりをする仲間達 ギャラリー ショップ~
  大好きなもの 日頃の様子を気ままにご紹介します。

久しぶりに 面白い古布を手に入れましたニコニコ

 

唐人お吉が描かれた交織布です。

 

 

 

唐人お吉の名前は 何となく聞いたことがありましたが どんな人だかはよく知らず 柄の面白さに惹かれて買った古布です。

 

お吉の事 少し調べてみました。

 

お吉は 幕末から明治期にかけて 48年の壮絶な人生を送った伊豆下田の芸者舞妓はんさん。

下田一の芸者舞妓はんと呼ばれながら 日本初の総領事ハリスの侍妾を解雇されてから 酒日本酒におぼれ 川に身を投げ 自殺するという悲しい最期。

唐人お吉の人生の詳細は こちらから(リンクあり)

 

そのお吉が描かれた古布は 女の子の着物着物として使われていたと思うのですが お吉の数奇な運命を知ってしまうとと 女の子が着る着物着物の絵柄にしてはインパクトがありすぎです~~えっ

 

さてさて古布に描かれているのは2種類の柄。

下田港ikari.の立て札と一緒に書かれた男性は お吉の幼馴染でもあり 内縁の夫 大工の鶴松かしら・・・はてなマーク

ハリスから暇を出された後のお吉は 横浜で鶴松と一緒に暮らしますが 3年後 下田に戻り 髪結い店を開くも うまくいかず 酒におぼれ 店を閉め 鶴松とも別れたそうです。

 

 

 

 

 

残されているお吉の19歳当時の写真を見ましたが いや~~ びっくりするほど きれいな女性です。

でも その美しさとは裏腹な あまりにも悲しい一生を過ごしたことを思うと 胸が痛みますね・・・・しょぼん

 

 

 

 

唐人お吉と書かれたガス灯と同じ形の物が 現在も下田のペリーロードに設置されています(リンクあり)

 

 

 

下田には お吉が営んでいた小料理屋 安直楼(リンクあり)のれんが現存 お吉のお墓お墓がある宝福寺(リンクあり)には お吉記念館があり 見学することができるそうです。

お吉の内縁の夫 鶴松のお墓お墓があるのは 稲田寺(リンクあり) お吉とは別の場所で眠っているんですね。

お吉が 身を投げ 最期を迎えたお吉が淵(リンクあり)では 毎年3月27日のお吉の命日に 法要を兼ねたお吉祭りが開催されます。

 

サザンの《唐人物語》(リンクあり)という曲も お吉の事をうたったものだと 初めて知りました

 

10年位前に 下田に行き 港ikari.やペリーロードも歩いてきましたが  何故だかお吉の事は 目に入らずにいました。

今度伊豆に行った時 改めて お吉ぼ足跡を回ってみたいな~~。