相州達磨の工房 荒井だるま屋さんで 出会ってしまったこの子
・・・。
「達磨屋さんに行って 何故これなの・・・
」というご意見はごもっとも・・・
でもお店の入口入って真正面にいたこの子とバッチリ目が合い クリクリ大きな瞳に一目ぼれしてしまいました
。
それは この犬張り子
大きな瞳とへの字口
可愛いでしょ~~
笊(ざる)をはずすと こんな顔(#^.^#)・・・。
大きな耳が特徴ですね。
見ていると とっても元気をもらえる子です
前から我が家にいた 土鈴の犬張り子と比べてみてください。
作り手によって 随分顔が違いますよね。
犬はお産が軽く 丈夫で子だくさんのため 子孫繁栄の縁起物としても使われます。
犬張り子は 頭の上に竹の笊(ざる)をかぶり、傘やでんでん太鼓
を持っています。
竹の笊は水はけが良いため 鼻水
がよく通る=健康に過ごすというおまじない。
竹かんむり(=竹の笊)の下に「犬」という漢字を書くと、「笑う」と言う字に似ているため いつも健康で笑って福が来るようにとの願いが形になりました。
笊の上に傘をくくりつけている犬張り子は 「かさねがさね(傘が重なる=重ね重ね)健康で 福が来るように」という洒落心です。
・・・と ここまでは 以前に 犬張り子の持ち物についてお話しました事ですが もう1つの持ち物 でんでん太鼓は 子どもの玩具という意味で持たせていると思っていました。
今回 荒井だるま屋さんから «でんでん太鼓は裏表がない»という意味があると教えていただきました。
つまり 「裏表なく正直な子供に育つように・・・」という親の願いを でんでん太鼓に託したのですね
今回もまた一つ勉強になりました。
ところで 荒井だるま屋さんで この子を買った時に 初めてみたものがあります。
火打ち石です。
時代劇や童話の中では 見聞きした事はありましたが 実際に使っている所を見たのは初めてでした
。
今でも職人さんや花柳界では 使われているそうですね。
«良い年を迎えられますように»との言葉と一緒に 我が家に仲間入りした犬張り子 «福»を連れて来てくれるかな・・・