滋賀:近江一宮 建部大社 船幸祭 打上花火 | 和み処 のぉ~んびりと…

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今月17日夜に、神社の祭礼に関連した打ち上げ花火を見に出掛けてみた。

 

近在では、琵琶湖上を舞台として約1万発余の琵琶湖花火大会(大津市)がとても賑やかで、近隣府県からも集まる見物客数が大津市の人口を凌ぐほど…

でも近年は打ち上げ場所に近い湖岸エリアは高額な有料観覧席で囲まれるようになり、帰路の電車やバスの込み方に尻込みし、近年は見物に出掛けていない。

 

でも、夏の風物詩でもある花火大会は、タマにはあの迫力ある空気の振動や現場の雰囲気を体感したいモノ…

 

そんな気持ちもあって、今年は、小規模だがふらりと出掛けられる神社の祭礼の一部として催される花火大会(8/17)に出掛けた。

 

 

その神社の祭礼とは…

 

近江国一宮 建部(タケベ)大社」(大津市)の船幸祭である。

 

建部大社

近江国一宮で、旧管幣大社。  長い歴史と由緒を持つ全国屈指の古社。

祭神:日本武尊(ヤマトタケルノミコト)

社宝:木造「女神像」(重要文化財 平安時代作…日本武尊の妃との伝承)

歴史:創祀年代は不詳。 社伝によれば、景行天皇46年日本武尊の子稲依別王が勅を奉じて居住地の神崎郡建部郷(たてべごう)千草嶽に日本武尊の神霊を奉斎したのが草創である。その後、天武天皇白鳳4年、近江国府が所在した現在地の瀬田郷へ遷座した、という。

伝承:『平治の乱』に敗れ、平家に捕らわれの身となった14歳の源頼朝が伊豆に流される旅の途中の1160(永歴元)年3月20日に参籠して前とを祈願した(平治物語)、という。

 やがて源氏再興の宿願成った頼朝が1190(建久元)年11月右大臣として上洛の際に再度参籠し、数多の寄進を施した。

 以来、武運来運、出世開運、除災厄除、商売繁盛、縁結び、医薬醸造の神として益々広く崇敬されるようになっていった。

 

昭和20年発行の1000円札デザインに、日本武尊と本殿の図案が用いられた

 

建部大社

 

船幸祭 

祭日:8月17日。 日本書紀の故事に因む祭礼。

     日吉大社の『山王祭』(春)と天孫神社の『大津祭』(秋)と共に、大津三大祭の一つ。

祭礼:夕刻、本殿前を出た神輿(大1基、小3基)を、瀬田唐橋のたもとで、二艘を結んだ双胴の和船に注連縄で結ばれた2本の笹を舟の前後に立て、神輿を乗せ、神官らが乗り込み、数艘の船を従えて瀬田川を下り、瀬田川洗堰付近のお旅処で神事を執り行った後、午後8時頃に再び瀬田唐橋まで戻ってくる。その頃、打ち上げ花火が上がる。近年は、外輪客船等の観光船が数隻ほど随航する。

 

この日は、午後5時頃に大神輿一基と子供や女性が担ぐ小神輿3基が大社を出発し、瀬田唐橋で御座船に神輿を乗せ、数艘の船団で約4km下流の御旅処へと出航。

この船幸祭は、建部大社の祭神 日本武尊が船団を従えて東征した故事に因み、瀬田川を海路に見立てて1915年に採光され、現在に至っている。

 

 

打ち上げ花火

時間帯的には、船団の帰路に当たる船渡御の情景も楽しめる瀬田川畔で打ち上げ花火を見物した。

船団は午後7時半頃から目の前の瀬田川を上流に向かって通過し始め、花火は午後8時頃から打ち上がり始めた。

 

 

打ち上げ花火の打ち上げ場所は、瀬田唐橋のたもと…

その時刻を待ってたたずんでいる場所は、瀬田唐橋の下流側の瀬田川畔。

瀬田川畔にはかがり火が焚かれていました。

 

風流感満点…♪

 

午後8時前…

打ち上げ花火を待っていると、突然、音も無く、連続吹き上げ式のカラフルな花火がすぐ近くで上がった!

いやぁ~、驚きましたねぇ… 待っている場所からホンの20mほど離れた場所からだったので…

瀬田唐橋は左手方向… 無音で吹き上がった花火はすぐ右手方向…

それに呼応するかのように、対岸の下流方向から同じような吹き上げ式の花火が連続的に上がり始めました。

暗くて様子が判然としないけれど、吹き上がる場所がゆっくりと上流方向へと動いているみたい…

しばらくすると立っている場所の正面にまで移動してきました。

 

 

船の舳先付近から打ち上げているようです。

そしてそのまま、瀬田唐橋方向へと瀬田川を遡って進んでいきます。

 

 

そんな船を眺めていると、今度は下流から、船全体を電飾され、神輿を乗せた御座船が数隻の電飾船を従えて瀬田唐橋へと川を遡ってきました。

 

御座船

 

どん尻は、外輪観光船「一番丸」でした。

 

一番丸

 

瀬田唐橋に御座船が到着した午後8時頃から、打ち上げ花火が打ち上げられ始めました。

 

打ち上げ花火

 

打ち上げ花火

 

決して大規模な花火大会とは言えないけれど、近隣の住民にとっては、毎年、お盆明けすぐに催される夏の風物詩…

しかも 無料 の自由参加…♪ 

この時間帯には、瀬田唐橋付近では、祭礼にまつわる神事が執り行われています。