先日、久々に訪れた「 水生植物公園 みずの森 」(草津市)で、日本ではとても珍しい幾つかの光景に遭遇しました。
この公園は、琵琶湖畔に飛び出した烏丸半島に立地した、全国的にも珍しい水生植物をメインテーマとした温室と庭園の市立公園です。
入口
上記写真の竹藪の地面では…
初報は「珍花・珍実編」です。
希少な現象は温室内で発見…!
――その1―― ヒスイカズラの花
今回の主な訪問目的がこれ…
満開の花房、ほぼ咲き終わった花房、開花近しのつぼみの房、生長中のツボミ房…等々、開花状況はいろいろ。
【 ヒスイカズラ 】
・分類:マメ科 ヒスイカズラ属
・学名:Strongylodon macrobotrys
・原産:フィリピン ルソン島
・特性:熱帯性のツル性植物。原産地でも絶滅が危惧されている。
花は、青みを帯びた翡翠色で、勾玉のような花形。花房は長ければ1m以上にも…
花の先端には雄蕊と雌蕊が収まっている。花の基部には蜜がある。
自然界では、受粉は主にオオコウモリと言われる。
日本では、人工授粉に依るが、滅多に結実しない。
咲き終わった数個の花殻がポトリ、ポトリと花房の下に落ちていました。
開花中の花房が、陽光を浴びると花色に透明感が増し、一層宝石の翡翠を連想させます。
天候を確認してから出掛けた期待感にぴったりと応えてくれました。
――その2―― モンステラの実
我家でもひと株鉢植えで栽培中ですが、栽培すると、持て余し気味になるほどに大きく育つこのモンステラ…
ここのモンステラはとても巨大化していて、大きなレンガ壁沿いに太い茎をで~んと広げています。
【 モンステラ 】
・分類:サトイモ科
・原産:熱帯アメリカ
・特性:木のように伸びる茎が太い気根(空気中に伸ばす根っこ)をたくさん出す。
花を咲かせると、結実し、バナナのような棒状の実を付ける。実は食用可。
日本でも、石垣島や小笠原諸島等ではフルーツとして流通。
植物説明板に「実っています」とシールが張られていたので、探したがなかなか見つけられない…
実の色や形を全く知らないので、探しづらい…
葉や葉柄と同色の緑色の実をようやく見つけた…♪
うわっ 太ぉ~~~い!!
モンステラの実
一本見つけると、次々と見つかります。
結局、左右に大きく隔たった生長芽付近2ヶ所で実を付けていました。
モンステラの実
⇩
ずぅ~~~っと以前にここを訪れたときには、モンステラが開花中でした。
その時の花姿を、ご参考までに、乗せておきます。
モンステラの花
――その3―― パイナップル
以前に訪れたときは、鉢植えで育っていたパイナップルが、今回は、温室内の植物の奥まった場所で隠れるように実を太らせていました。でも、店頭で見掛ける台湾産サイズよりも大きそう…
――その4―― パパイヤ
とても樹高が高くて、温室のガラス天井に届きそう…
そんな高い木に幾つもの実が成っていました。
※ 他の見聞録は、続編でご紹介の予定です。
温室内では、熱帯性の珍しい花々が咲いていました。また、年中いつでも見られるように開花調整されたスイレンの花が今回も咲いていました。
屋外の庭園では、ドンピシャリの桜の樹や、地植え、鉢植えの花々が咲いていました。