前回、検査数があまりにも少ないと、日本とベラルーシの比較をしました。
100倍以上詳しく検査しているベラルーシでさえ、
「我が国の子供で正常なのは6％」
と国が発表。それでも足りなかったワケです。
ベラルーシ（人口1000万人くらい）と日本（人口1億3000万人くらい）の人口比や、それにともなう食品の流通量の違いを考えると、日本においては今の100倍どころか1000倍くらいに強化するのが適切かもしれません。
復興予算を自分の都合、懐をあたためることにしか考えない、悲しい国日本…
「福島の桃は美味しいよ」
CMでやってますが、当たり前です、美味しいですよ、大好きですもん、福島も桃も。
放射能で味なんて変わりませんから…。
イメージと人情に訴えかける、卑怯なやり方に腹が立ちます。
大好きな福島をこれ以上穢さないでほしい、、、
ほんと、日本の現状を、未来を考えると恐ろしいですよね。
「我が国の子供で正常なのは6％」と発表したベラルーシ。その1/100以下のザル検査日本…
「広い範囲を少ないサンプルで調べる」恐ろしさ
検査数が少ないと、「広い範囲を少ないサンプルで調べる」という事になってしまいます。
放射性物質の汚染具合は狭いエリアで結構変わるため、広い範囲を一くくりにして調べるのは、明らかに間違っています。
「検査の粒度が粗いと、全然実態にそぐわない検査結果が出てしまう。」のです。
埼玉県のきのこ原木の汚染状況で恐れていたことが…
昨年末に発表された、埼玉県のほだ木（きのこの栽培に使う原木です）の汚染状況でもそれが証明されました。
埼玉県では、原発事故以降は、
原木については計57サンプルの検査
を行っていたという事ですが、これは少なすぎる数字です。
県によると、この57サンプルはいずれも「基準値以下だった」との事です。
抜き打ち検査でついに約半数の汚染が発覚
しかし、11月に厚生労働省が抜き打ち検査をやり、そこで基準値を越えたほだ木がひとつ見つかったのを受け、埼玉県は県内のシイタケ原木生産者322人のほだ木を一斉に検査したところ、
なんと、約半数の164人のほだ木から国の基準値（一キログラムあたり50ベクレル）を超える51～1535ベクレル/kgのセシウムが検出され、急遽出荷を自粛するよう要請したとの事です。
検査がザルだと、実態と全然違う検査結果
「今までのザル検査（事故後から2年弱でたった57サンプルしか検査していなかった）では、いずれも基準値以下だったのに、いざ細かく検査すると、一気に基準値超えの原木が大量に見つかった」
当然ですよね。
「検査がザルだと、実態と全然違う検査結果が出てしまう。」
これが日本の恐ろしい実態の縮図
今まで埼玉県では、ずっと「原木の汚染は基準値以下」という事で、全国のきのこ栽培業者にじゃんじゃか原木を出荷し続けていたという事です。
きのこは放射性物質の移行係数が高いため、原木の基準値を50ベクレル/kgと低めにしていたのに、その基準値がろくに守られず、基準値の何倍、何十倍の汚染の原木を大量に全国に出荷していたのです。
それが報道されましたか？
普通だったら、ユッケ事件のように、鬼の首を取ったように報道されますよね？
これが情報統制されているという事です。
↓（過去blog例）↓
風疹患者が32倍！ 福島で甲状腺ガン50倍！ 国は子どもの退避を急げ！
「信じたくもない、聞きたくもないという類の悪い情報、本当の情報を真っ先に報告せよ」後藤田五訓
また、埼玉でこんな状況という事は、汚染がもっとひどい福島や宮城県、茨城県などの原木も、詳細に調べるとアウトなのが大量に出てくるでしょう。
きのこの原木については、もう一部地域は今後ずっと出荷を禁止するよう変更しないといけない。
そうしないと、全国のきのこ栽培業者が被害を受ける事になってしいます。
体験したことがあるかと思いますが、物事は小さいうちに向き合わないと、気付いたときには手遅れになってしまいます。
そうならないことを祈りますが…。
↓（過去blog例）↓
素晴らしき後藤田五訓
知らないうちに加害者を増やす日本
「検査が粗すぎたせいで、全然実態にそぐわない検査結果が出てしまう。
その嘘の結果で安心してしまい、実際は基準値を何倍、何十倍も超えたものをどんどん大量に出荷していた。」という事になってしまいます。
国はいつまでこんな馬鹿な事を繰り返してしまうのでしょうか・・・
こんな安心できる日本になってほしいニャ
（すもも）
汚染物質（特にストロンチウム・プルトニウム）を測定しない間は、食べ物は産地を限定して買う。
「測っていないものは食べない」ということが大切。
東京湾の最大汚染が2014年と言われてる位ですし、数十年付き合わざるを得ない問題ですから、真実と向き合って本当の安心を得てほしいと思います。