5S(整理・整頓・清潔・清掃・しつけ)講義、約1週間後。
今回の講義の中で取り上げた、救急カート内薬剤やベッドサイドのルート整備、個人カートやストックルーム、カルテなどの整備の様子が随分と変わっています。
救急カート内の薬剤については、以前からこの病院側からも、外見が似ている薬剤の取り間違えのミス、というものが問題点に挙げられていたものです。救急カート内の薬剤は、緊急時に慌てて薬を取り出すため、ミスが起こりやすい場所です。
今回の講義内でも「取り違えミス防止対策」について講義やワークショップを行ってきました。
講義で勉強した5Sを、知識だけで終わらせるのではなく、実際に自分たちで取り組んでみる努力。この結果が院内の数か所で見られます。
救急カートの薬剤についてですが、下の写真をご覧ください。
5Sを学ぶ前
5Sを学んだ後、生徒が実践
以前は同じ色、同じ形の薬剤がすぐ隣同士に並んでいましたが、配置場所が工夫され、見分けやすくされています。
講義後のフォローアップでは、Before / Afterの写真を見比べながら、Beforeにおける問題点、改善方法。Afterにおいて改善の見られた点、更なる改善点を目指すためのポイントについてみんなで振り返りました。
その他にも、院内ではいろいろな変化が見受けられました。
Before
After
空き箱を利用した整理・整頓が実践されています。
Before
After
普段の勤務の中では、仕事が忙しく整備に取り組むことができないため、
ICUに一番長く勤めているナースが自分の唯一の休みの日に病院に通い、整備を進めた結果なのだそうです。
生徒が自ら現場実践に取り組んだ結果の報告として、ICUの入口の提示版に「どのように講義内容を生かして改善しているか」を写真付きで張り出し、ここを出入りする医師たちも立ち止まって、これを興味深く見ています。
ここからも一つずつ、一歩ずつ生徒と共に取り組んでいきたいと思います。