2014年4月からの講義と実習などを通して勉強してきた知識と技術を確認するために、記述と技能のテストを実施しました。基礎的な部分を中心とした試験で、病院からこの試験の実施の依頼もあり、今後これもプログラムの一つの達成すべき課題として企画されることとなりました。
やはり彼ら自身が自分で考え、努力してこれを達成する、という課程も学びの中では非常に重要な要素であります。
この試験では「日本式」の試験環境を導入し、私語禁止、携帯禁止、机の上に筆記用具のみというルールを実施。
敢えて緊迫した空気の中で行いました。
彼らの今まで学んだ知識、そして技術を各個人に対して評価し、その結果から弱点を自覚してもらいながら今後それを改善していくことに取り組みます。
記述試験のあとは、技術のチェックに移ります。
技術に関して、基本的な事ではありますが、基本的な事をきっちりと実行できることも大切です。
彼らの普段の仕事の中の必要な技術で、何気なくいつも大雑把に対応され、無視されてしまう事もありますが、ここの基礎をきっちりと意識してもらうために、技術を一つ一つチェックします。
こればかりはただ勉強して知識を持っているだけでは不十分。普段から慣れていなければその場だけ上手くつくろう事はできません。
心肺蘇生の方法と技術をチェック。
輸液ポンプの使用についてのトラブルと適切な対応方法をチェック。
手指の衛生について、決められた手洗いの方法を実践できているかをチェック。
これらはすべてのこのICUの看護師62名に対して、個別に行われました。
これらの試験の結果を受けて、クラス全体としての評価と、各個人それぞれの結果を分析し、適切な知識と技術が提供できるように取り組みたいと考えています。
そこでまずは試験後の企画として、クラス全体の正答率が悪かった問題や、技術として全体的にレベルアップが必要な項目をリストアップし、解説のためのレクチャーを企画し、改善に取り組みたいと思います。