<現地講師との予習勉強会 日本‐バングラデシュでの協力体制の重要性> | 認定NPO法人 Future Code

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国際医療支援団体である私たちは「世界中の医療に、未来への鍵を」をコンセプトに、医療問題をベースとして教育、公衆衛生など様々な世界の問題に対し、日本人として何ができるのかを考え、その土地の人・文化を知り、平和構築を行う支援活動を続けています。

「ICU看護についてもっと学びたい!」「どこかで学べる場所はないか?」看護師たちからは、今までそうした知識や技術を学べる場所を探していたという声が聴かれます。
現在、今月8月に日本人講師による「基礎蘇生術」「医療機器」「感染予防対策」についての講義が予定されています。そしてこの講義の受講前に、できるだけ講義での理解を深めるために、予習のための勉強会を開催しています。

この勉強会は、現地病院の講師シャムスールさんによって行われています。

シャムスールさんは病院にて24年間の勤務歴があり、15年間ICUの看護師講師を勤めたベテランであり、このプロジェクトを現地側からサポートしてくれています。
生徒たちの理解を深めるためバングラデシュ人である生徒に対して理解をしやすいような伝え方・補足説明をベンガル語で行い、そして時には英語からベンガル語への通訳などの協力を積極的に行ってくれています。


<写真一番左側がシャムスール氏。看護師が熱心に呼吸器の使い方について説明を受けている様子>
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このような現地側との協力体制は非常に大切なものであり、講義をより効果的にするだけでなく、本当の現地のニーズを探ることにも重要な意味があります。

講義時間は一回1時間ではありますが、生徒の時間に余裕がある日には、
「もう一度◯◯のビデオを見たい」「◯◯について教えて欲しい」というリクエストにできるだけ応えていけるようにしています。


           <ベッドサイドモニター実技講義の様子>
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予習講義の中では、
普段、そして今までどのような勉強をしてきたのか?
生徒たちがどのようなことに疑問を持っているのか?というようなことを知ることができます。


           <シリンジポンプ実技講義の様子>
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今までの彼らが受講してきた講義では、実技指導においてはビデオを使用し、口頭による手技説明が中心となっており、実際の主義の実習ができるチャンスは非常に少なかったことが問題であり、なかなか知識と実技をイメージして結びつけることができていません。
そのため、現在は実技指導を含めた実習を中心とした講義をこのプログラムの後半に予定しています。


   <時には生徒同士で教え合う事も効果的>
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3交替という勤務体制の中、勤務の合間に、生徒たちはこの予習会に参加し、講義を受講しています。

もちろん生徒の中でも経験に差もあり、知識・技術に大きく差のある場合もありますが、まずは必ず必要な知識と技術を受講生とに提供し、常に考えながら行動することを身に着けてもらえるよう、そしてそれらをどの生徒も実践に繋げていけることを目標とし、我々もまた常に改善点を考えながら進みたいと思います。