ハイチ保健省問題で..... | 認定NPO法人 Future Code

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国際医療支援団体である私たちは「世界中の医療に、未来への鍵を」をコンセプトに、医療問題をベースとして教育、公衆衛生など様々な世界の問題に対し、日本人として何ができるのかを考え、その土地の人・文化を知り、平和構築を行う支援活動を続けています。


2月26日より、ハイチで活動中です。


今回の目的は、2012年夏季に兵庫医科大学で予定している
「ハイチ 呼吸器疾患における人材育成プログラム」のため、ハイチ保健省やハイチ医師会、また本プログラムに参加するハイチ人医師等との調整を行っています


先週の2月24日(金)ハイチ首相が辞任。
いま、次の首相選挙のため、またハイチ政府の情勢が揺れています。
これは、ハイチ人だけの問題だけでなく、私たち外部から介入するものにとっても大きな影響があります。それは、ハイチ保健省大臣が、次の首相候補に上がっていることから、保健省内の次期ポスト争いに右往左往しています。


そのため今週は、ハイチ保健省、ハイチ医師会会長等との話し合いの中でも、これら首相辞任問題が起因し、決定権を導きだせていません。


このように、
ハイチの一般市民にしてみれば、ハイチ政府の政情不安、また国際社会や世界からの支援団体の圧力など、いつも空の上で起こっている大きな出来事は、急に私生活にダイナミックに影響するのでたまったものではありません。


そのため、Future Codeではこれら大きな力に左右されないような「ボトムアップ」アプローチとして、地域密着型の医師の人材育成を目指します。それは、ハイチの地で生きる人々にとっても、ずっと近くで信頼できるハイチ人医師が一番です。

今回、私たちのプロジェクトで日本へ招聘するハイチ人医師は、
シスター須藤昭子医師が、孤児だった子を育て上げ医師にした人物です。そのため、彼女は母親がわりのシスター等と、レオガンのシグノ結核療養所で働き続けたいと考えています。



最後に….
「文化相対主義」という言葉を紹介…….
文化相対主義(ぶんかそうたいしゅぎ、Cultural relativism)とは、
全ての文化は優劣で比べるものではなく対等であるとし、ある社会の文化の洗練さはその外部の社会の尺度によって測ることはできないという倫理的な態度と、自文化の枠組みを相対化した上で、異文化の枠組みをその文化的事象が執り行われる相手側の価値観を理解し、その文化、社会のありのままの姿をよりよく理解しようとするもの。   ( フランツ/ボワズ提唱 )
 


私たちは、あくまでも外部からの介入者である視点を忘れずに、
いろんな国、人種、文化、慣習の中で、それらに優越をつけることなく、互いに理解、尊重し合えるプログラム作りを目指します。



Future Code ~「世界中の医療へ、未来の鍵を」~

公式ホームページ: http://future-code.org/index.html
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ハイチの家庭料理「トム トム」を頂きました!豚を香辛料で煮込んだもので、カリブの煮込み料理です。