バングラデシュ看護師育成 小さな「きっかけ」もいつか未来の礎に | 国際支援団体•認定NPO法人 Future Code

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国際医療支援団体であり、医療の届かない場所に医療を届ける活動を基本として教育、貧困、公衆衛生など様々な途上国の問題に対し、日本人として何ができるのかを考え、行動を続けています。支援事業は農業/食糧支援、ソーシャルビジネスによる雇用創出等、多岐にわたります。

Future Codeの小林 沙耶花です。

昨年は5S(整理、整頓、清潔、清掃、躾け)に関する基礎知識としての講義を行いましたが、今回はより実践へ向けたアプローチを目的として、再びバングラデシュで活動をしています。

すでに現地スタッフやボランティア看護師が今年の6月から定期的な院内ラウンドを行い「救急カート、モニターコードの整備」「ベッドサイドのルート管理」等の実践へ向けた働きかけを行っています。

今回、現場での働きかけとして、看護師や薬剤係に声かけを行い、モニターコードやカートの整備を一緒に行ってもらいました。彼らは5Sを実践することが何故必要なのか、その意義を理解してくれています。

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ある時は、モニターコードの整備の声掛けを行い、実践してもらったところ、翌日病院を訪問すると、殆ど全てのベッドサイドのモニターコードが整備され直されていました。

また、時にはカートの上に積み上げられていた点滴薬剤の整備の声かけを行えば、看護師、薬剤係、物品係などのスタッフ皆で自分達が管理・使用しやすい方法で意見を出し合ってくれました。

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                    <整頓前>


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              <整頓後 少しの意識の差で、より機能的に>



日々の業務に追われる中、看護師たちは今はまだ、自ら考えて取り組むまでには至っていませんが、着実に5Sの意識は彼らの中に根差してきていると実感しました。

これは一見、小さな取り組みに見えますが、日々このような働きかけを行っていくことで、彼らが自主的に考え、5Sの取り組みだけでなく、医療という日常業務の中で、改善していく事を日々彼ら自身が考えていく事が当たり前のように根付いていってほしいと考えています。

そのための「きっかけ」を作ることのできる活動となるように、私たちも彼らと共に努力を続けたいと思います。