資格は、知識さえあれば取れる。
もっと正確に言うなら、自分が既に知っている知識を通してワインの香りや味を分析し、言語化できれば、資格は取れる。
また、お客さんに対しても、香りや味の特徴を言語化して伝えることができれば、ソムリエの仕事はそこそここなせる。
でも、残念なことに、資格を取るために頭の中に入れたさまざまな知識が邪魔になり、一本一本異なるワインの香りも味もダイレクトに感じられなくなる。
ワインの香りそのもの、味そのものをありのままに楽しめなくなる。
26年前の私は、まさにそう言う状態に陥っていて、目と鼻と口ではなく、頭を使ってワインを理解し、ワインを味わったつもりになっていた。
実際には、目で色に触れ、鼻で香りに触れ、口で味に触れているのに、頭にある知識が邪魔をして、ワインを味わうのではなく、ワインを評価する人になってしまっていた。
でも、仏法(不ニの法)を知ってから、私の飲み方は変わった。
お茶を飲めば、お茶の味がする。
ワインを飲めば、ワインの味がする。
日本酒を飲めば、日本酒の味がする。
飲めば、そのものの味、香りがする。
ここに、ウンチクや評価を差し挟む必要はない。
お知らせ
京都での非二元の対面セッションは、7月10日からご予約受付を開始します。