そして、昨日、その店にランチを食べに行った。
店に行く途中、甲州街道の横断歩道を渡っていると、向こう側から若いカップルが手をつないで歩いてくるのが見え、彼女の方が不思議そうに私を見ていることに気づいた。
花粉が飛んでいる時期なので、私はマスクをしていたのだが、彼女はずっと私の顔を見つめ続けていた。
そして、スレ違いざまに、やっと彼女が誰なのかを思い出せた。
私がしょっちゅう飲みに通っている恵比寿のバーで働いているY子ちゃんだった。
「なんで、こんなところにいるの?」と訊ねると、彼女は「私、幡ヶ谷に住んでるんです」と応え、お互い、隣町に住んでいたことがわかり、二人で驚きあった。
そして、別れ際、「じゃあ、また来週、お店で」と笑いながら彼女が声をかけてくれたので、私は凄くほっとした。
実は、数週間前、私は自分が開催した講座が終わった後、3人の受講者の方と一緒に、彼女が勤めている恵比寿のバーに行ったのだが、その時、かなり酔っ払っていて、大声でしゃべり続けてしまい、再三、彼女から「静かにしゃべってください」と注意されていたのだ。
その時、彼女は相当、怒っていて、私は家に帰ってから、「もしかしたら、もうバーに行っても入れてもらえないかもなぁ」と思っていた。
ところが、昨日、私が暮らす街に彼女が現れ、「また、来てくださいね」と声をかけてくれたのだから、私が感じていた心の重荷は、たちまち解けてしまった。
そして、パイの店に辿り着き、店のドアを開けると、今度はお店の女性がずーっと私の顔を見て、「来てくださったんですね」と親しげに声をかけてきた。
この人、誰?
どっかで見たことあるぞ!
そう思って、記憶を辿りながら、女性の顔をよく見ると、先月までランチタイムにお邪魔していたエスニック料理屋さんの女性であることがわかった。
その店は、先月末で閉店となり、「あー、あのパクチーたっぷりのガパオライスをもう食べられないのか」と残念に思っていたのだが、なんと厨房で働いていた男性までもが、パイの店に移って来ていて、メニューを見ると、パイの店でも、同じガパオを食べられることがわかり、興奮してしまった。
もう、あのバーには入れてもらえないかも。
もう、あの料理は食べられないのか。
そう思っていたことが、連続して覆される出来事が起こり、自分の思い込み(内側)の崩壊に伴い、世界の様相(外側)も合わせて変わりだすこと(内と外が分かれていないこと)が見事なまでにきれいに見えて面白かった。
お知らせ
世界や他人と切り離されて存在している孤独な自分、不安だらけの自分、何かが欠けている自分がいる。
この嘘を見抜けるようになるまで、足りないものを追い求めて満たそうと不毛な探求がいつまでも繰り返されます。
不完全な私など存在していない。
この事実に気づくのに時間は必要ありません。
探求が続いている方は、一度、ノンデュアリティのプライベート・セッションをお受けください。
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