彼は、勤めている会社の業績が厳しい状況に置かれていて、自分の物事の捉え方が変われれば、現状を打破できるのではないかと期待し、セッションに申し込んでくれた。
社長や部長から、さらなる活躍を期待されているにもかかわらず、その期待に応えきれない自分がいる。
期待に応えられている点もあるけれど、応えられていない点もあり、上司から見て「物足りない社員だ」と思われているのではないかと、彼は思い込んでいた。
そこで、セッションでは、「力不足の自分」が本当に存在しているかどうかを、1時間半かけて、ダイレクト・エクスペリエンスの手法を用い、丁寧に調べていった。
「あせり」の感覚や「このままではヤバイ」という思いは見つかるものの、最後まで力不足の自分を見つけることはできず、「力不足の自分がいない」解放された気づきに、さまざまな思考や感情がひとりでに現れては消えていく自然さを認識できるようになったところでセッションを終えた。
そして、昨夜、彼から「何か掴めそうなところまできているので、来月のウェイクフルネスにも参加したい‘」という旨のメールが入った。
「私には、まだ掴みきれていないものがある」という不十分さを表すような文面だったけど、来月、また彼と会った時、「まだ不十分な自分」が本当に存在しているかを確認して、ありのままでくつろげるようになったら、その後、うまい神泡ビールを飲みに行こうと思う。
お知らせ
来月のウェイクフルネスは、残席1席となりました。
非二元の本を読んでも、非二元性を感覚的に実感できない方は、プライベート・セッションか、非二元入門にお越しください。
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