覚醒とは、二元性の夢(幻想)からの目覚めですから、自他の二元対立の思考が消え(現れてもとらわれなくなり)、真実(非二元性、ワンネス)がありのままに見えるようになります。
朝、目が覚めると、それまで見ていた夢が消えてなくなりますが、私たちは、夢を見ている間は、それが夢だとは気づけません。
私たちが夢が夢だったと気づけるのは、眠りから目が覚めて、夢が消えてなくなってはじめて、直前まで見ていたものが現実ではなく、夢だったと気づけるわけです。
これと同じで、私たちは二元性の夢から目覚めるまでは、二元性の夢を現実だと思い込み、夢だとは気づけません。
しかし、二元性の夢から目覚めたなら、二元性の世界は夢(幻想)であり、真実(非二元性)が見えるようになります。
ただし、これまで見ていた3次元の世界が夢のように消えて、見えなくなるわけではありません。
見える世界はそのまま残りますが、目覚めた後は、真実(非二元性)に気づけているので、真実に反する行為が自然に消えていきます。
行為は、見える3次元の世界に現れるものなので、その行為には当然、結果が伴います。
真実(非二元性)から現れ出た行為や仕事は、真実に沿ったものですから、覚醒前に比べて、より大きな結果となって現れます。
これは、飛行機と気流の関係にたとえるとわかりやすいかもしれません。
飛行機は気流(真実)の流れに沿って飛べば、それほど燃料を費やすことなく、スムーズに目的地にたどり着けます。
しかし、もし、気流に逆らって飛んだなら、到着するのに余計な時間がかかるだけでなく、燃料も余計に費やしてしまいます。
これと同じで、夢から目覚めて真実が見えたなら、どのような行為や仕事が真実に沿っていて、どのような行為が反しているかがわかるようになります。
そして、その行為の結果は、真実に沿ったものも反したものも、よりわかりやすく結果となって現れます。
さらに厳密にいえば、行為が起きている時点で、それが真実に沿っているなら至福を感じられ、反しているなら苦痛を感じるので、自然に真実に沿った行為が成されるようになります。
しかし、目覚める前は、自他が二元対立している夢の中にいるわけですから、真実が見えません。
(これを「無知」「無明」といいます)
夢の中にいるなら、自分の行いが真実に沿ったものか反したものかがわかりませんから、二元対立(分離)の思い込みから生じる思考や感情、行為が繰り返されてしまいます。
そして、行為には必ず結果が伴いますから、その行為は結果的に苦痛となって現れます。
さらに、覚醒後には、より確かに真実が見え出しますから、真実に反する行為の苦痛はより確かなものになり、自然に真実に反する動きは消え、真実に沿った動きだけが生じるようになります。
この軌道修正こそが「恩寵」であり、この恩寵(宇宙の法則)から逸脱できるものなど、どこにも存在していません。
お知らせ
二元性の幻想から目覚めたい方は、ノンデュアリティのプライベートセッションをお受けください。