今日は、非二元(ノンデュアリティ)の観点から、記憶というものが、どこに保存されているのかを書きます。
私は、記憶術の講師をしている時には、脳科学的な観点から記憶のメカニズムについて話していますが、今日は、それを超えたノンローカリティ(非局在性)の話です。
脳科学では、「記憶」は脳の中に保存されていることになっていますが、脳はあくまで情報が一時的にダウンロードされる場所(局在)であり、記憶の元となる概念や思考は、常に「意識」の中に存在しています。
ここでいう「意識」というのは、個人が持っていると思われている意識のことではなく、局在化(個別化)されていない全体意識(集合意識)のようなものだと考えてください。
その意識の中には、思考だけでなく、この世に存在しているあらゆるものの原形が、無形の状態で存在しています。
たとえば、あなたが知り合いの顔を見て、とっさにその人の名前を思い出せなかった時のことを、今、思い返してみてください。
喉元まで、その人の名前がでかかっているのに、どうしても名前が出てこない。
頑張って思い出そうとすればするほど、その人の名前が出てこない。
でも、不思議なことに、その後、その人が目の前からいなくなり、ほかのことを考えていた時に、その人の名前が、突然浮かんできた、という経験をしたことはないでしょうか?
その人の名前の記憶は、あなたが思い出そうとして思い出せなかった時にも、「意識」の中にありました。
でも、その時、あなたの意識の焦点は、意識のある範囲内にのみ光が当たっている状態で、その人の名前は、光の外側にあり、その人の名前を見つけ出すことができませんでした。
しかし、その後、あなたの前からその人がいなくなると、あなたは、その人の名前を思い出そうとする「集中した意識状態」から解放されます。
すると、先ほどまで、焦点が絞りこまれていた光が当たる範囲が広がります。
この瞬間、先ほどまで、光の外側にあったその人の名前が、今度は光の範囲内に見えるようになり、あなたはその人の名前を思い出せるようになったのです。
つまり、ある時に、すでに知っている情報を思い出せなくなるのは、記憶力の問題ではなく、意識の集中状態に関連しているのです。
一般的には、集中状態にあるほど、学習効果が上がると考えられていますが、実際には、リラックスしているときこそ、光の焦点の絞りこみが起きず、意識の中に存在しているあらゆる情報にアクセスしやすくなります。
意識の光の絞り込みが緩むことで、思い出せなかったことを苦もなく思い出せるようになったり、、これまでにアクセスできなかった情報にもアクセスできるようになるわけです(後者を私たちは「ひらめき」と呼んでいます)。
何かを思い出せなくなったら、それは、あなたの記憶力が衰えたからではなく、意識が集中状態に入り、アクセスできる範囲が絞り込まれてしまっているから。
このことを知っていれば、あなたは、何かを思い出せなくなっても焦ることなく、意識をリラックスした状態にシフトすることができます。
集中も大事ですが、それ以上にリラックスも大事。
これは、仕事においても学習においても共通して言えることです。
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