筋肉と脳の効果的な鍛え方は、とても似ている。
上腕二頭筋を盛り上げたければ、腹筋を美しく割りたければ、毎日、トレーニングをしてはいけない。
週に2日か3日の10分ほどのトレーニングで誰の筋肉も確実に増す。
毎日、トレーニングしてはいけないのは、筋肉の組織が破壊され続け、筋肉が痩せてしまうからだ。
筋肉が増すのは、トレーニングによって一旦破壊された筋肉の組織が、休息中に回復し、元の状態より太くなるからだ。
ボディービルディングのトレーナーも、ライザップのトレーナーも、この回復のメカニズムを熟知し、理にかなった指導を行っている。
だから、短期間のうちに期待していた以上の成果を出せるのだ。
でも、素人は、正しい理論を知ろうともせず、勝手にこう思いこんでいる。
毎日、トレーニングをしているから、ボディビルダーたちは、あんなに筋肉がモリモリなんだ…と。
そして、自己流の成果の出ないトレーニングを繰り返す。
筋肉をつけたければ、科学的に立証されたトレーニング理論に基づき訓練しなければ、効果的に筋肉をつけられない。
運動中は水を飲んではいけない。
私が学生の頃は、誰もが疑うことなく、この迷信を信じていた。
でも、今、こんな指導を行っている教師がいたら、間違いなく生徒は脱水症状になり、新聞沙汰になるだろう。
誰もが疑うことなく信じ込んでいた迷信を正す。
それが科学の役目だ。
2、3日の休息を入れながらトレーニングを行えば、効果的に筋肉がつくように、記憶力もまた、休息を入れながら、思い出すトレーニングを行うと、脳内の神経細胞のつながりが増強され、記憶力が良くなる。
私はこのことを知らずに、学生の頃、毎日、英単語帳の同じページを眺めては覚える作業を繰り返していた。
その時代は、そうするしかなかった。
まだ、科学のメスが、学習の分野にまで届いていない時代だったから。
矢沢大輔
追伸
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