三菱自動車の不正に関する一連の報道によって、資本力がある財閥系企業でさえ、「競争に勝ち抜かなければ生き残れない」という欠乏感からくる競争マインドに支配されていたことが浮き彫りにされた。
「データを改ざんしてでも自動車造りを続けてくれ」なんて誰もお願いしていない(グループ会社の人は、潰れたら三菱の看板に傷がつくから潰さないようにして欲しいと願っていたかもしれないけど)。
なのに、社内の人たちは、会社を存続させるのが自分たちの最大の使命だと思い込んでいたようだ。
(とんでもない勘違いだ)
そして、これは三菱自動車だけの問題ではなく、今、日本の多くの企業が、このような生き残りの競争マインドにはまり込んで仕事の本質を見失い、業績不振に陥っている。
「競争に勝ち残らなければ生き残れない」
そう思って仕事をしているなら、お客さんの奪い合いをしていることになる。
お客さんの数は限られている。
これが欠乏感からくる競争マインドだ。
しかし、どの時代であっても、利益をコンスタントに生み出し続けている企業は、顧客の奪い合いなどしていない。
他社から顧客を奪わなくても、新しい顧客、新しい価値を自ら創り出せることを心得ているからだ。
これがピーター・ドラッカーが語った「イノベーション」の意味だ。
日本人から禅を学び、競争する相手などいないことを知っていたスティーブ・ジョブズは、イノベーターだった。
井深大がいて、ウォークマンを開発した頃のソニーもイノベーターだった。
ソニーは、松下電器や東芝に勝って生き残るために、ウォークマンをつくったのではない。
それまでにこの世界になかった「音楽を持ち運ぶ」という革新的な価値を生み出し、顧客を喜ばせようとしていた。
自分たちの創造力で、新しい顧客と価値を無限に生み出せることを彼らは知っていた。
欠乏しているものは、まわりが全て敵に見え、競合他社から顧客を奪わなくては、生き残れないと本気で思い込んでいる。
泥棒と全く変わらない精神で仕事をしている。
だから、社会からどんどん孤立し、貧しくなっていく。
一方、顧客も利益も、創造によって無限に生み出せることを知っているものは、社会や人類の繁栄に役立てたことに喜びを感じ、ますます繁栄していく。
これが仕事(仕え事)の意味だ。
この宇宙全体の繁栄に仕えるものに、宇宙は力を貸す。
追伸
6月19日に、ビジネスパーソンのための「奇跡学校」を初開催しようと思い、現在、告知の準備を進めています。
欠乏感からくる競争マインドから抜け出して、豊かさを創造するマインドで仕事やビジネスをしてみたい方は、スケジュールを空けておいてください。
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