心理学の用語に、ゲシュタルトという言葉がある。
例えば、一つの絵を見せると、そこに貴婦人の顔を見る人もいれば、老婆の顔を見る人もいる。
同じ絵の中に、二つの異なるものが見える。
しかし、貴婦人を見ている時は老婆は見えない。
老婆を見ている時は貴婦人は見えない。
人生においてもこれと同じことが起こる。
夢を見ている時は眠っているので、実在の光が見えない。
実在の光を見ている時は、目覚めているので夢は見えない。
多くの人は夢を見続けている。
その証拠に、小学生くらいの時から、大人は子供に向けて、「あなたの夢は何ですか?」と尋ねる。
これによって、夢に生きることが素晴らしいことだと、多くの子供たちが教えられていく。
既に光を見ていない大人たちが、こうして子供たちから光を奪っていく。
夢の中に誘い込む。
夢を見ている時は、実在の光は見えない。
しかし、実在の光が消えてしまっているわけではない。
空がどれだけ厚い雲に覆われていようと、雲の向こうに太陽があることを私たちは知っている。
実在の光は、今も輝いている。
目を開ければ、それはいつでも見える。
しかし、人は夢を見たがる。
これまで歩んできた人生という名の夢の続きを見たがる。
光があることを知っても、眠りたがる人がいる。
結局は、本人が眠りから醒める意志があるかどうか?
夢を見続けるのも、夢から醒めるのも本人次第。
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