→日本は本当に市場経済か?
→財政の大いなる嘘(1)
財務官僚の知り合いなんて一人もいないので、どこへこの怒りをぶつければ良いのやら。
と、前回に引き続き暴論ですが、寛大にお付き合いいただければ幸いです。
さて、前回計算したGDPに占める政府支出ですが、内閣府がいつも速報リリースする統計資料を何度か見て見たのですが、この数字もどうしてもよくわかりません。例えば以下のリンク先からExcelファイルを開いてみると、政府最終消費支出、公的固定資本形成、公的在庫品増加という3つの項目が目に付きますが、足しても120兆円にしかなりません。これはどういうことでしょうか。私が独自で算出した数字と全く乖離していますし、OECDの数字とも全く違います。
参考:内閣府「国民経済計算(GDP統計)」
もう私のレベルじゃお手上げですね・・・。
【日本の財政は未だ闇】
ところで、あなたが今もし、日本政府のお金の流れは透明だと思っていたり、透明性を期待するならば、その考えは改めて頂く必要がありそうです。
実は、日本の財政は今でも真っ暗闇です。ビックリするくらい、わからないことだらけです。というか歳出総額すら、世に出たのは極々最近になってからの話ですからね。歳出総額が不明ということは、つまり使ったお金がいくらだったのかを誰ひとりチェックしていないということですよ。って旧ソ連みたいでしょ?
かつて、この闇に光を当てた唯一の政治家がいました。暗殺された石井紘基元代議士です。
参考:過去記事「現職代議士の暗殺」
生前、彼が国会で当時の塩川正十郎財務大臣に対して述べた質問を、Wikiより引用します。
(以下、Wikipedia記事「石井紘基#日本の国家予算額の追究」より引用)
「第154回国会において石井は、一般会計・特別会計・財政投融資から重複部分を計算したうえで、日本の年間歳出(国家予算)は約200兆円相当あるのではないか、と指摘した。」
(引用ここまで)
後に明らかになった数字は、まさに彼の言うとおりでした。平成14年ですから、つい10年程前の話です。小泉構造改革から始まった民営化や特殊法人改革も、起点は全て彼です。でもなぜか、それを暴いた書籍はどんどん絶版になっていきます。私みたいな人間にとってはまさに貴重なお宝なんですが、どうしてでしょうか。
マスメディアも同じです。刺殺された彼の思いとは裏腹に、新聞やテレビは今も、国会で議論する一般会計予算(約100兆円)については報じても、官庁が牛耳る特別会計予算(重複計上を除き約200兆円)については大抵見て見ぬ振りです。いや、経済学者にお手上げならば、テレビが報じるはずもないですね。
参考:Wikipedia記事「特別会計」
そして今日に至るまで、政府は自らの手で財政の実態を明かすことはしません。前回記事の通り、「政府支出」ですら正確に知ることは困難を極めます。つまり、日本という国は民主主義じゃないんです。本当に旧ソ連ぽいんですよ。
【財政の闇と闘う者、現る】
ただ、そんな経済・財政を語る世界にも、面白い方をひとりだけ知っています。私は普段、経済学の本は流し読んでばかりいますが、この方の著作だけは真面目に読むようにしています。三橋貴明です。
彼の肩書は経済学者ではありません。自身のサイトには「中小企業診断士、団塊ジュニア、2ちゃんねら」と書いてありまして、要するに肩書など要らないということなのでしょう。
参考:三橋貴明のホームページ「新世紀のビッグブラザーへ」
参考:三橋貴明アメブロ公式サイト
彼は時々テレビにも出演されているようで、いつもの独自の切り口で、名だたる政治家や経済学者を捕まえては、政府方針や財政政策を、それこそ切って切って切りまくっているようです。そんな彼の最大の功績こそ、今回のタイトルでもある「国の借金」という言葉が実は大嘘であると暴いたことです。
私のGDPの推論はともかく、こっちは本当に大嘘です。
よくニュースで、「国の借金」とか「国と地方の借金」という言葉を耳にします。12月~1月の予算時期になると必ずこの数字が新聞紙面を賑わしますね。恥ずかしながら私も過去記事で使ったことがあります(恥ずかしいので訂正しておきますが)。
しかしこれ、正しくは「政府と地方公共団体の負債」です。両者は同じように見えますが、全然意味が違う言葉です。政府と国とは、同一ではないからです。
三橋氏曰く、この言葉は「日本人が第三者から金を借りてあたかも借金地獄に陥っている」というイメージを市民に植え付けるためのレトリックです。発明者はもちろん財務省。政府省庁の中でも、この表現を使っているのは財務省だけで、総務省も内閣府も使いません。
財務省は、前回記事に掲載したサイトでも、この言葉を連呼していますね。何度も何度も繰り返し使います。プロパガンダじゃあるまいし、ってプロパガンダですねどう見ても。
参考:日本の財政を考える
【国の借金という大嘘】
日本政府は、現在のように税収が足らない場合、国債(借用書のようなもの)を発行して資金を調達します。つまり借りている訳ですが、誰から?外国から?
いやいや、違います。確かに日本政府は外国から400兆円の借金をしていますが、日本が外国に貸している額は700兆円にも達します。差し引き金額300兆円(=対外純資産)は、日本が世界一のお金持ち国家であることの証明です。借金地獄だなんてとんでもありません。
真実はこうです。政府に金を貸しているのは国民自身です。国民が預けた銀行預金や、生命保険などがその原資です。つまり、誰かから執拗に取り立てられたり、貸し剥がされることはありません。日本の財政赤字とは本来、極端に増えすぎなければ、見て見ぬ振りをしていても差ほど問題ありません。
もちろん、永遠に増やして良いものではありませんが、緊急課題ではありません。財政破たんしたギリシャも、双子の赤字で苦しむ米国も、財政を圧迫したのは対外債務の大きさです。自国民から借りている日本で同じ問題は生じるはずがないのです。
【日本は財政破綻しない】
従って、財政赤字を解消するためにはまず目の前の景気を回復することが優先課題です。つまりデフレを解消し、企業業績や労働者所得が改善し、日本経済が上向きになってから、増税や財政支出の抑制などを考えれば良いのです。十分間に合います。
「今すぐ消費税を増税しないとマズい」などと思い込んでいる方には、まず彼の本を一冊読んで頂きたい。またはブログでも良いと思います。頭がひっくり返るかも知れませんよ。お勧めは先日読んだこれです。
ニュースに騙されない! 日本経済の真実/日本文芸社

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つまり私達は、とにかく増税したい財務省と、それを踏襲する御用学者か御用メディアかよくわからない方々に騙されています。私自身、三橋氏の本を読むまではこの事実に全く気付きませんでしたが、よくよく考えてみればその主張が極めて正しいことがわかります。まさに今も近著を読んでいるところですので、彼のネタはいずれまた詳しく書くかも知れません。
皆さんも是非、「増税は避けて通れない」などと思い込まないで下さい。そんなことはありません。国が亡びたり、経済が破綻するような瀬戸際イメージは誤りですから。
さて、長々と暴論にお付き合い下さりありがとうございました。
あースッキリした。(おい)
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