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この国のタブー

素人がタブーに挑戦します。
素人だけに、それみんな知ってるよ?ってこともあるかもしれませんが。
コメント、質問、大歓迎です。お手やわらかにお願いします。

先般、日本列島を台風18号が直撃しましたね。関東では久々の直撃だったのですが、タクシーの運転手さんとの何気ない会話が少し気になりました。


「台風が直撃したのって久々でしょう?」

そうですね。運転手さん、儲けました?

「いやいやっ!これだけ大きいと人の出が減っちゃうし、我々も事故起こしたら大変だっていうんで、皆そうそうに店仕舞いでしたよ。」

なるほど。最近のタクシーは雨だと儲からないって聞きますからね。

「そうそう。駅前も幹線道路も大渋滞しちゃうし、初乗りの距離でも電話で呼ばれちゃうってんで、もう商売上がったりです。水不足解消には良いんでしょうけど、一方では集中豪雨で大変な地方だってありますからね。やっぱり温暖化の影響っていうのは怖いですね。我々ももうすぐEV(電気自動車)の時代なんでしょうね~。」


ん?
台風の話からどうして地球温暖化に行っちゃうのよ。しかもEVにしたって、鉄だってアルミだって、燃料の電気だって、CO2を出さなきゃ作れません。タクシーがEVになったくらいで、台風や集中豪雨が減るなんて到底思えません。その分、お隣の国がガンガン燃やしてますからね。と、言いたかったけど言いませんでした。

というかそれ以前に、地球温暖化論争ってもうとっくの昔に死語のつもりでした。CO2が温暖化原因じゃないっていう一致見解に、いずれ至るものとばかり思っていました。太陽の活動周期が停滞してきたので、いずれ温暖化そのものも止まってしまうものだとばかり・・・。


てすみません、いつも前置きが長くて。妻からは「話が長い男は嫌われるよ」とか「長すぎて結論が見えない」とかいつも言われるんですが、否。敢えて言おう。そんな筈はないと。
だって、こないだ行った飲み屋のお姉さんも、とっても真剣な眼差しで延々と私の話を聞いてくれたし、「すっごく面白い!」とか言ってましたもの。(おい)

でも、地球温暖化の話は本当に長いんです。その長さたるや、こんな意味不明な記事タイトルを付けねばならぬ程です。ま、その意味は記事内容を読み進めて頂きながら追々ご理解いただくとして、やっと本編です。



【地球温暖化論の始まり】

地球温暖化という認識が生まれたのは、Wikiによれば80年代後半から90年代にかけてとありますが、私的にはもう少し前のように思います。子供の頃、先生はしきりに「地球が温暖化すると、南極と北極の氷が融けて東京は東京湾の一部になります」とか言っていました。でも、北極は海面に浮かぶ氷の一部が飛び出しているものなので、アルキメデスの原理により、北極が融けたって海水面は1mmたりとも上昇しないんですけどね。グラスの氷と同じ原理です。
 参考:Wikipedia記事「アルキメデスの原理」

あと、相模湾の砂浜がどんどん浸食されていく様子を見て、海岸の浸食も地球温暖化が原因だとか言ってる人もいましたね。でもやっぱりこれも勘違いです。海岸の砂は河川が山から運んでくるのですが、その河川に砂防ダムを作ったり、土砂崩れを防止した結果として、砂の供給不足が生じたに過ぎません。河川の護岸やダムを壊せば、砂浜もいずれ元に戻ります。

「地球温暖化」という言葉は、昔からいつも一人歩きします。確かに、かつて光化学スモッグに苦しんだ先生方の、環境破壊に対する心情もお察ししますけどね。
 参考:Wikipedia記事「光化学スモッグ」


やがて90年代に入ると、地球温暖化の危機を訴える学者が徐々に増え、米国議会でも話題になりました。こうした動きを経た97年、かの有名なCO2を減らす条約「京都議定書」が締結されます。
さらに06年には、地球温暖化の概念を世界的に広めるドキュメンタリーも誕生します。後に書籍化されたものを私も読みました。そしてブックオフに1円で売りました。本を売るならブックオフ♪ってどこがだ。(おい)

不都合な真実/ランダムハウス講談社

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さて、この映画でアル・ゴア元米副大統領が作り上げたイメージに基づけば、間もなく地球は滅びます。ただし実際には、主に誇張と捏造に基づいた恣意的な内容でしたので、人類も白熊も恐らく大丈夫です。しかし彼はこの功績によってノーベル平和賞とアカデミー賞のダブル受賞です。胡散臭いですね。タブーのにおいがプンプンです。
ちなみにこの本ですが、多くの方は反対の意味で読む価値があると言います。環境保護の言論というものがどういうものか、大変よくわかる教材だからです。というか、要するに終末論なので宗教のタブーですかね。



【地球が温暖化してるって本当?】

さて、本とブックオフの悪口はさて置き、本題に戻します。
地球の平均気温が上昇していると聞くと、私達はついつい砂漠化するものだとイメージしがちです。それは決して間違いではありませんが、実際のメカニズムはもう少し複雑です。

実は、温暖化するとまず、海水からの水蒸気発生量が増えます。すると雲が増え、雨が多くなります。巨大台風が多数発生し、各地で集中豪雨や大洪水が起こります。
一方、ある地域で雨が増えるということは、すなわち水蒸気が地上に降りてしまうことになりますね。すると、その先にある別の地域では水蒸気が供給され難くなります。その結果、特定の地域では乾燥が進み、熱波や干ばつが起こって砂漠化が進行します。
しかも悪いことに、水蒸気は温室効果をもたらす最大の原因でもあるので、温暖化すると水蒸気が増え、水蒸気が増えると温暖化するという悪循環をももたらします。

また他方、温暖化によってやがて極地周辺部の氷は溶け始めます。北極はともかく、南極は山ですから、氷が溶ければ海水面が上昇します。実際に、南極やグリーンランドなどの海岸線がどんどん溶けていることがわかっています。もうこうなると、東京どころかツバルやキリバスなどの諸島国家は、確実に海の底です。清水建設はその前に50兆円の投資を募って、海上都市を建設すると言っていますが、どうでしょうかね。
 参考:清水建設「TRY2025 -環境アイランド GREEN FLOAT-」


しかし、地球温暖化は氷を解かすばかりではありません。水蒸気が増えれば極地帯には雪が降るからです。長年積もった氷が溶ける一方では、雪もどんどん積もっていくので、最近は南極の中心の氷がどんどん厚くなっていることもわかってきました。北極の体積が増えているとの報道もあります。
するとこの辺りから、地球温暖化そのものに疑念を抱く言論が登場し始めます。地球温暖化懐疑論の誕生です。
 参考:Wikipedia記事「地球温暖化に対する懐疑論」



【地球温暖化→懐疑論】

地球温暖化に懐疑的な主張をする人が増えた一因に、例のホッケースティックカーブ論争があります。
 参考:Wikipedia記事「ホッケースティック論争」

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この図を見ると、地球は最近になって急激に気温上昇しているように見えますよね。しかし過去の気温変動の調査方法は様々ですし、地球上のどの地点を調査するかによっても結果は大きく異なります。従って、必ずしもこのグラフだけが真実という理屈にはならないはずです。が、なぜかこのグラフだけは世界中が盲信し、温暖化議論は加速し始めました。
ただ、この図をよくよく見直してみると、10~14世紀の温暖期や、17世紀の小氷河期がポッカリ抜けています。これに気付いた学者達が、どうやらインチキ臭いぞと一転して反論を始めたという構図です。極端な右端上がりの形を皮肉って、このグラフは俗に「ホッケースティック曲線」と呼ばれています。詳しくは、以下のブログ記事が素晴らしいのでご参考ください。
 参考:伊藤公紀blog「過去1000年間の気温変化」

やがて懐疑論は様々なところで噴出し始めましたが、時にはこんな珍事も起こりました。
とある学会で、聴衆(つまり主に学者)に対して「地球温暖化の原因はCO2だと思うか」とアンケートを行った結果、YESと答えた人は僅か1割で、NOと答えた人が2割、残りはわからないと答えたそうです。アンケートを行った本人は後に本も出版しています。

科学者の9割は地球温暖化CO2犯人説はウソだと知っている (宝島社新書)/宝島社

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【排出権取引という悪魔の所業】

ところで、私が特に関心を抱いたのが、先の「京都議定書」の中身です。この条約では、CO2排出量を削減するということと、もうひとつとても重要な事が決まりました。排出権取引です。

日本のような元々の省エネ大国は、中国のような人口爆発国や豪州のようなアルミニウム産出国とは異なり、今から排出量を大幅削減することはとても難しい。もうやってるんですからね。仮に達成したとして、莫大な費用負担は不可避です。
そこで、ならばと知恵を絞って生まれたのが、「途上国に植樹をすることで自分が削減した事にしましょう」という発想でした。正確に言えば、途上国に環境投資することで、自分の排出量を削減したと見なす論法です。確かに地球の大気は国境で区切られてませんから、筋は通っているように見えます。結果、排出量の削減責任を追わされる大企業は大喜び。安価に削減できるとわかったからです。

この仕組み、一見すると誰もがハッピーにも思えますが、悪いことに大変深刻な問題を孕んでいます。排出権売買を政府間のみならず、企業間の市場売買でも認めたからです。CO2排出という「権利」は先物化されファンド化されて、金融市場へと売りに出されました。結果、途上国は目先の金を手にすると同時に、大切なものを失ってしまったのです。
それは自国の発展という希望です。CO2排出権を売ってしまうということは、工業発展の機会を売ってしまったにも等しい行為からです。これでは一体何のために、日本がアジアやアフリカ諸国に技術支援しインフラ整備してきたのかわかりません。日本企業の投資もODAも、全て水の泡です。まさに悪魔の所業としか言えません。



そんな訳で、CO2犯人説がインチキだという私の考えは固まりました。またもや、米国経済学者の悪知恵だと悟ったからです。環境保護に一生懸命になる人ほど、やっぱり環境にはあまり興味が無いんだろうと思います。それだけのことです。



運転手さん、雨で儲からないなら、タクシーはもう水商売では儲からないってことですねw

「お。上手いこと言いますね~お客さんwww」


寒いオチでほんとすんません。今回も最後まで読んで下さりありがとうございました。
続きはまた次回。



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地球温暖化→懐疑論→批判→誤謬→?(2)に続く