MY STORY | 浜崎あゆみ批評

浜崎あゆみ批評

平成の歌姫の【過去・現在・未来】を語ります。

こんばんわ!

そして、お待たせしました!!
念願の『MY STORY』のアルバムレビューです。


アルバム『MY STORY』での
自分の達成感がすごくて、
「その後私は何をすべきでしょう?」
って結構考えちゃって。
(CDでーた2007年3月号)

と、浜崎あゆみが語っていたように、
彼女自身のなかでも大切なアルバムです。




-------------------------------
【アルバム詳細】

・アルバム名 : MY STORY
・発売日   : 2004/12/15
・売上枚数  : 約113万枚
・最高順位  : 1位
-------------------------------

このアルバムを一言で表すのなら、
「浜崎あゆみの人生」です。

タイトルのまんまですが、、
これが一番しっくりきます。

このアルバム、曲が進むにつれて、
感情がどんどん変わっていくんです。

曲に沿って解説していきますね。

-------------------------------

【浜崎あゆみ誕生】


01.Catcher In The Light

「眺めているだけじゃ いつまでも手に出来ない」
「眺めているだけじゃ 君の物にはならない」

この言葉を誰かがあゆにささやいていて、
あゆはそこでハッと目が覚める(=誕生)。

だんだん曲が盛り上がっていって、
冴えきったような鋭いメロディーで終了。

-------------------------------

【怒り】
浜崎あゆみとして成功を収める一方で、
行き場のない怒りを常に感じ続けていた。

そんな気持ちを、激しい曲に合わせて表現。
Because of Youで挑戦したロックも
見事に進化させているのは圧巻だ。


02.About You

「何ひとつ犠牲にせず欲しいものだけを全て
 手に入れる事が出来た人だなんて
 どこにいるって言うの?」

「浜崎あゆみ」で得た富や名声に対して、
彼女は自由を失った。

どこにいても騒がれ、プライベートはない。

そんなもどかしい気持ちを歌っている。

彼女はいろいろ失ってしまった自分を、
この歌で正当化したかったのではないだろうか。


03.GAME

「明日の今頃にはうまく笑える
 そうまるで何事もなかったかのように
 いつだってそうやって歩いて来たのに
 このゲーム思うように操作できない」

「このゲーム」というのは、
"あゆの人生・感情"という意味だろう。

大きくなりすぎてしまった
浜崎あゆみという存在が、
操作できないようなところまで来てしまった。


04.my name's WOMEN

「簡単には泣かないし
 甘えてばかりでもない
 私達着飾っただけの
 人形なんかじゃないから」

「わかったような顔して
 全て支配したつもり?
 私達夢ばかり見てる人形なんか
 じゃないってば」

「満足そうな顔して
 うまく誤摩化したつもり?
 そんなにも単純な生き物じゃない事を
 覚えていて」

これはavexに対してのあゆの怒り。

会社の商品として良いように使われてしまうが、
それに少しでも反発したいという気持ちが現れているのでないか。

一見すると「女は強い」という歌に聞こえるが、
歌詞に出てくる「私達」というのは
avex所属のアーティストなのではないかとも思ってしまう。


05.WONDERLAND

不気味な子供の笑い声や邪悪な男の笑い声。
この曲から一気にダークな雰囲気に。
あゆの心の底に入っていくかのようなメロディー。

-------------------------------

【哀しみ】
前パートから一転。
ここではどうしようもない哀しみを歌っている。
恋愛に思える歌詞も、部分だけ切り取ってみると
実はあゆの人生に当てはまる。


06.Liar

「知るには早すぎたのかも知れない
 幸福のあとにある恐るべき反動
 普遍的なものが一番なんて幻想
 単純すぎて浅はかなだけ」

これもまさに、「浜崎あゆみ」になって実感したこと。

時代を象徴する歌姫となって
幸福を得たかのように周りからは思えたが、
実際の彼女はそうではなかった。

幸福のあとにある恐るべき反動、
それを彼女自身は感じていた。

自由な生活はなくなり、
どこにいっても騒がれ、
前述のAbout Youにも歌われているように、
彼女は多くものを失っていたのだ。

普遍的なものが一番と思っても、もう遅い。

彼女自身、引き返せないところまで来てしまったのだ。


07.HOPE or PAIN

「ねぇ私は君に何かを
 残してあげることが出来たかな」

「ねぇこのまま時が過ぎたら
 私には何が残るんだろう」

これはファンに向けたメッセージでもあり、
彼女自身に向けたメッセージでもある。

歌手として歌を生み出し続けている浜崎あゆみが、
みんなの記憶に何を残してあげられるのか。

一過性の流行で終わってしまい、
みんなが自分のことを忘れてしまうのではないだろうか
という不安すらこの歌詞から伺える。

また、めまぐるしいスピードで進んでいく
浜崎あゆみという人生の中で、
彼女自身、自分自身に何を残してあげられるのか。

そんな葛藤があったのではないかと思う。


08.HAPPY ENDING

「そうね私には幸福な結末など
 似合わない事も誰より分かっている」

Liar、HOPE or PAINで感じた哀しみを、
この一言に凝縮している。

恐らく自分にとっての幸せが何か分かっておらず、
ただただ悲観的になってしまった、そんな1曲。

-------------------------------

【優しさ】
哀しみにくれているばかりかと思いきや、
ある日を境に彼女は優しさを身につける。

「昨日流した涙の痛みを優しさにかえて」

過去に彼女が歌っていたが、
まさにJuly 1stの歌詞の通り、
物語は闇から光へと向かって進んでいく。


09.Moments

「花のように儚いのなら
 君のもとで咲き誇るでしょう」

「鳥のように羽ばたけるなら
 君のもとへ飛んでいくでしょう」

「風のように流れるのなら
 君のそばに辿り着くでしょう」

「月のように輝けるなら
 君を照らし続けるでしょう」

今まで自分本位であった浜崎あゆみが、
誰かに尽くす優しさを綴った1曲。

「今この曲渡されてもこんな事書けないって思います(笑)」
と、彼女が後に語るほど、
彼女自身も冴えきって書いた1曲であることが分かる。


10.walking proud

「見上げた空奇麗でした
 君の事を思いました
 君のように強く前を向いて
 歩いていけたらと」

「こんな声は届きますか
 君の胸へ響きますか
 君の背を生きる道しるべに
 今日も歩いてます」

優しい声とメロディーが印象的な1曲。

この歌の"君"というのは、
家族・恋人・友達・ファン全てに当てはまる。

幼き頃の彼女は、ただ弱かった。
自分本意な生き方をして、人を傷つけ、
人に傷付けられたことも多かったかもしれない。

しかし、周囲の人に支えられてここまで歩いてきた。

空を見上げれば、
そこに至るまでに支えてくれた多くの人の顔。

そんな周囲の人に感謝をしながら、
"君の背を生きる道しるべに"、
彼女は今日も歩いていく。


11.CAROLS

「初めて会った日を今も覚えている?
 照れたように君はうつむいて
 目をそらしてばかりだったね」

「白い雪がとけて
 街が鮮やかに彩られる頃も
 こうして君のことが
 大事で仕方ない私でいたい」

恋愛の曲のように思えるが、
もっと大きな愛を歌っている1曲。

walking proudの解釈とも被るが、
やはりここまで一緒に歩いてきた
家族・恋人・友達・ファンに向けての歌だ。

出会った頃を懐かしみつつも、
「こうして君のことが 大事で仕方ない私でいたい」
というように、
これからも続いていく気持ちに焦点を当てている。

ちなみに余談だが、
「(CAROLSが)良い曲だから良い歌詞書けよ」
とMAX松浦から言われたそうだ。


12.kaleidoscope

怒りが哀しみへ、
哀しみが優しさへ、
そんな彼女が向かう先は...

様々な色や模様を見ることができる
「万華鏡」というタイトルに沿うように、
浜崎あゆみの人間らしい繊細な気持ちを
インストで表現している。

-------------------------------

【強さ】
怒り、哀しみ、優しさ。
それらの感情は強さに変わる。


13.INSPIRE

「そう人は一人じゃ生きれない
 そんな当たり前のこととか」

「もう迷う必要なんてない
 守りたいものなら分かってる」

メロディー・歌詞の両方から、
彼女の芯の強さを感じる事ができる1曲だ。

夏歌として分類される曲でもあるが、
情熱的であり、異国情緒溢れるメロディー、
この歌に魅了された方々も多いのではないだろうか。

-------------------------------

【楽しさ】
怒り、哀しみ、優しさ、強さ。
そして、それは楽しさに変わる。


14.HONEY

「いつまでも側にいて
 何年経っても変わらない
 見上げればそこにある笑顔

 いつまでも側にいて
 そう誰よりも側にいて
 君の事なら君よりもずっと知ってる」

自分自身の側にいる人々に感謝をしながら、
「いつまでもこんな関係が続いていくといいな」
というメッセージが強く伝わる。

ライブでは、
POPな曲調・衣装にに合わせて
楽しく歌って踊る彼女が印象的な1曲。

-------------------------------

【過去と未来】
ここからは未来に想いを馳せ、
自分が歩いて来た道を振り返る。
今までとこれからを繋ぐ大事な2曲。


15.Replace

「いつか話していた遠い
 想いを馳せた未来に僕らは立ってる」

「ひとつ分かっている事は
 これからもこの道は続いていくこと」

「どんな色の空の下でどんな風が
 僕らを包んだとしても
 君が笑っていると良い」

「君に届くようにと
 こうして歌い続けているよ」

「さよならの代わりに
 この歌をここへ置いていくよ」

個人的に、「Who…」の大人版。

"これから一緒に歩んでいくんだ"
という強い想いが感じられる1曲。

「さよならの代わりに~」というくだりは、
当時ハッとさせられた人も多いのではないだろうか。

いつか彼女自身が引退するその日まで、
この歌はずっと歌われない気もする。

力強くて優しい、でも切ない。
MY STORYの中でも鍵となる曲。


16.winding road

「長かったような短かったような
 そんな道のりを今
 振り返って眺めてみる」

「そうこれが僕の選んだ道」

「ねぇ僕が残して来た足跡はさ
 いびつで泥だらけだったりするよ
 ねぇだけど少しも悔やんでなんかないよ
 心から誇りに思ってるんだ」

歌詞通り、浜崎あゆみとしての人生を振り返った歌。

歌手としての成功と引き換えに
いろいろな物を失ってしまった彼女。

時に怒り、傷つき、哀しみ、
いろんな感情があった人生だった。

しかし、そこから得た優しさや強さもあった。

もう一人ではない。

周りの人々に感謝をしながら、
周りの人々を守る強さを身につけながら、
彼女は過去を振り返り、
前を向いて歩いていく。

これから何年先と続いていく、
「浜崎あゆみ」という人生を。

-------------------------------

【自由】
怒り、哀しみ、優しさ、強さ、楽しさ、
そして過去と未来を振り返り、
彼女が求め続けるものとは…自由なのだ。


17.Humming 7/4

「僕が憧れているものは
 よくあるありふれた景色なんだ
 誰に分かってもらえなくたって
 こうして願う事だけは否定しないでよ」

"普遍的なものが一番なんて幻想
単純すぎて浅はかなだけ"
とLiarで綴っていた彼女。

しかしながら、
「よくあるありふれた景色」
という普遍的なものへの憧れを諦める事はできない。

何にも縛られる事なく、
自由気ままに生きていきたいというような
メッセージも伝わってくる。

ライブでも定番となったこの曲だが、
MY STORYの最後に組み込まれることで
また違った表情を見せている。


「きっと自由との戦いは続いてくんだろう」
ー Heartplace

彼女の自由との戦いは、今日も続いていく。

-------------------------------

以上です!!!
めっちゃ長くなりましたが、
いかがでしたでしょうか。

俺自身もこのレビューを書くにあたって、
改めてMY STORYを聴き直し、
また違った魅力をたくさん発見したなと思います。

のんさん@A一座LOVEさんからのリクエストレビューでした!

みなさま、書いてほしいレビューありましたら、
どしどしコメントお願いしますねー!

それでは!