【駅からハイキングで佐倉を歩いていたら転んだ】

 今日は節分。各地の神社や寺で豆まきをやっている。どこかに行こうかと思ったのだが、どこもかなり混みそう。成田山新勝寺には吉高由里子さんが来てまくようで、大河ドラマの主役がここでまくのは恒例行事と思うけれど、それは激混みになりそう。だって、生吉高、みんな見たいよね。他のところも当たり前だが人気の場所は混みそう。地元周辺の地味目なところは間違いなく地味そう。どちらもなんだかなあという気分になる。では、JR東日本の「駅からハイキング」にするかと思ったのだが、今回の東京の舞台は御茶ノ水駅。そのあたりは自分でもときどき行っているし、最近の「駅からハイキング」でも近くを通った気がして、新鮮感がない。

 ・・・などとうだうだ考えていて、結局、千葉県内の「駅からハイキング」が佐倉駅なのでそちらに行くことにした。

 前回佐倉に行ったのは一昨年(2022年)の4月。チューリップフェスティバルの時だった。

桜の佐倉のチューリップフェスタ | おっちゃんの毎日 (ameblo.jp)

 



(佐倉駅へ)

 千葉駅から総武線で佐倉駅へ。千葉駅を出てしばらくするとのどかな光景になり、しばらく行ってトンネルをくぐると佐倉駅に着く。今回はJR駅から出発だから総武線に乗ったけど、これまではどちらかというと京成で来る方が多い気がする。前回来た時もそうだった。

 

 駅を降りて北口の1階にある駅前観光情報センターへ行き、今日のマップをもらう。都内のイベントの時には受付時に何人かの参加者がいて、受付の人も何人かいるのだが、今回のは開催期間が長いということもあるのか、他には参加者は見かけなかった。

 

(ひよどり坂)

 駅前の道を北上していく。この道にはやたらと彫刻が立っている。この手のものの「良し悪し」がまったくわからないのだが。

 橋を渡って左折。川沿いに桜の木がたくさん植わっている。もうすぐすればきっと大変なにぎわいになるのでしょう。公園に正岡子規の句碑がある。さらに進んでいくと、電柱に矢印が貼ってある。JR東の千葉支社の方針なのだろうか、千葉県内で開催される「駅からハイキング」では、ときどきこの表示を見かける。都内では見たことがない。


 矢印に沿って道を曲がると、最初の目的地である「ひよどり坂」の下に出た。

 佐倉の観光ポスターでおなじみの坂。そんなに長い坂ではないのだが、左右に竹がみっしりと植わっていて、趣がある。何人かの人がここで写真を撮っている。確かに撮りたくなる場所で、私も撮った。地元では、ここでコスプレ写真を撮ることを推奨しているらしい。今日も前回ここに来たときもその手の方はお見かけしなかったけれど。

 

 

(武家屋敷)

 坂を登ると右手に大聖院がある。佐倉七福神の大黒天と布袋尊ののぼりが立っている。本堂は開いていないのだけれど、布袋尊は屋外にも、咲き始めている梅の木の下におられた。

 布袋様 笑いほころぶ 梅の香で

 御朱印をいただこうかとも思ったけれど、なんとなく正月以外はやっていなさそうな感じなので今回はいただかずにおく。

 

 このあたりは武家屋敷が残っている。佐倉は明治以降陸軍の連隊が置かれた「軍都」で、この周辺の武家屋敷には陸軍関係者が住んでいて保存されていたとのこと。今日はまだこれからさんざん歩く予定なので武家屋敷の見学はやめておく。

 

 木が左右から覆っているからくらやみ坂と呼ぶのだと思うが、といっても昼間なので「くらやみ」ではないのだが、そのくらやみ坂を下っていく。

 

(麻賀多神社)

 狭い道をくねくねと曲がっていくと少しだけ広い道に出た。この道は先ほどのひよどり坂の下のところをそのまま進んでいると出る道。ここからかなり急な坂になっていて、そこを登り切ると右手に市民体育館がある。ここでは高校のレスリング大会をやっているようなのだが、ここでトイレを借りる。トイレ用サンダルが二種類あって、一つの方がものすごくでかい。どうしてこんなにでかいのだろうと不思議に思ったのだけれど、どうやら体育館内で履いている上履きを脱がないままに履けるというものらしい。なるほどね!と思った。どうでも良いことだけど。

 

 体育館前の通りを東に進むと麻賀多神社があるのだが、その手前のポストがピンク色で黒猫のシルエットが描かれている。前に来たときもこうなっていたのだが、てっきり桜の季節にだけそうしているのかと思っていたら、違った。なぜそう思ったかというと、前回チューリップフェスタで来た時は桜の時期ということで(実際は桜は既に散っていたけど。)、「桜に染まるまち佐倉」という観光キャンペーンをやっていたので。てっきりその一環でピンクにしたのだと思い込んでいたのだけれど、今回もこの色なのでそうではなかったということ。


 境内に入り、お参りをする。この神社は佐倉七福神の恵比寿と福禄寿とのことで、拝殿の右側に福禄寿、さらに奥の方に恵比寿がおられる。境内では新しい社務所を作るための工事がされていて、これらの神様も本来の場所から遷されているらしい。完成予想図があって、新社務所はかなり様相が変わるものになるらしい。

 せっかくなので御朱印をいただく。神社の御朱印は以前にいただいているので今回は恵比寿と福禄寿をいただく。どちらも直書きで各300円

 

 

 ネットで「佐倉のランチ」と調べると、この神社の隣のそば店「房州屋」がヒットするのでここにしようと思って店内をのぞいたらたくさんの人が待っているのでやめておく。

 

(佐倉城趾)

 体育館から来た道を戻っていき、体育館を通り過ぎてさらに進んでいくと右手に佐倉中学、左手に佐倉東高校がある。高校はよく見えないけど中学の方はいかにも城下町っぽい感じの屋根がついていてなかなか良い感じの建物。

 佐倉城趾公園センターに行こうとしたら道路工事をしていたのでちょっと脇道っぽいところを進んで行く。ここには佐倉城本丸の模型があったり、名城100選スタンプがあったりする。

 江戸時代の佐倉は土井利勝が配置された後、譜代大名家がいろいろ入り、最後のあたりは堀田家が治めることになる、有力譜代大名が配置される「老中の城」なのだが、なかでも幕末に老中を務めた堀田正睦(まさよし)が有名。開国派の正睦は日米通商友好条約の締結をめぐり朝廷に条約勅許を求めるもうまくいかず将軍後継問題で対立する井伊直弼の大老就任に伴い罷免。「青天を衝け」では佐戸井けん太さんが演じていたのでした。センター内には堀田正睦を慕う旧佐倉藩士が名誉回復を願って明治政府に陳情した話などが紹介されている。

 

 佐倉城は周辺に石がなかったために「石垣のない城」。その代わりに空堀があり、復元されているのだけどなかなかの高さのもの。

 と思っていたら、ここでカラーマンホールを見つけた。桜をはじめいくつかの花がデザインされている。

 

 

 さらに進むと堀田正睦とタウンゼント・ハリス(Townsend Harris)の像が立っていて、さらに進むと本丸跡に出る。ぐるりと歩いてから堀田正睦のところに戻って左に曲がって進むと国立歴史民俗博物館、つまり「歴博」がある。

 
 
 

(歴博で古代カレー)

 ここには前に来たことがあるのだが、なかなか面白い展示をしている。大阪には国立民族学博物館、みんぱくがあるけどあちらは世界の民俗学。こちらは日本の民俗学、と思えば良いのだろうか。

 ここにレストランがあるようなのでお昼はここにする。メニューには古代カレー、おにぎり、天ぷらそば、ハンバーグなどがある。ご飯は基本的に古代米のようだ。さすが歴博。

 古代カツカレーにする。1,200円

 サラダ、福神漬、らっきょうがつく。 この手の施設のカレーにしては少し辛めかでなかなかおいしいカレー。カツもサクサクでおいしい。

 
 

 各地の博物館の目録を売っていて、そこで佐倉城の御城印を売っているので買う。300円

 

 北の方に坂を下りていくと臼杵石仏がある。もちろんレプリカ(だと思う。)

 

 前に佐倉に来た時、ここの出口を左に曲がったところにあるカフェでパンケーキを食べた。結構な人気店らしいのだが、今回はお昼をたべたばかりなので(笑)、そこには立ち寄らないことにする。

 ここにも「駅からハイキング」の矢印があったのでそれに沿って歩いて行く。

 

(愛宕神社)

 そうすると、「愛宕神社入り口」との表示があった。そういえば前にこのあたりを歩いたときにもこの表示を見かけて神社にお参りしたのでした。せっかくなのでそちらに行ってみると小高い丘になっていて、上に神社がある。御朱印は麻賀多神社で取り扱っているとの表示もあった。

 

 降りて元の道に戻る途中、クルマに乗った人から愛宕神社への道を聞かれる。なんと、あんな小さな神社に用事がある人が私以外にいたとは!

 

 そのまま進むと市役所に出るようだがここで左に曲がり、道路の下のトンネルをくぐって大通りに出て右折して進む。

 

(ぎゅぎゅっと)

 通りを進んで左折すると京成電鉄の踏切があり、そこを越えて右折すると京成成田駅の北口に出る。

 あっ!ここにもカラーマンホールがある!

 

 駅前に「ミレニアムセンター佐倉」という、公共施設がいくつか入っている建物があり、その2階に「ぎゅぎゅっと佐倉歴史館」があるので行ってみると、なるほどこれは「ぎゅぎゅっと」ですね。市内各地の遺跡からの出土品とかや、佐倉の城下町の模型が展示されている。槍や火縄銃もある。

 

 面白いのは、「たくさん写真を撮ってね」との表示があること。最近は写真を撮れば当然ネットにあげるわけでこの表示は要は「ネットにのせてね」と言っているのだとしか解せない。

 

(佐倉のメインストリートを歩く)

 駅の反対側すなわち南側に出ると南の方に通りがある。おそらくここが佐倉のメインストリートなのだと思う。いろいろなお店が並んでいるのだが、野菜を店頭にたくさん並べている肉屋が異彩を放つ。

 道はどんどん高くなっていく。本当に高低差がたくさんある町だ。

 

(マンホールカード)

 突き当たりには市立美術館がある。ここで佐倉市のマンホールカードを配っている。前に来たときにここでもらったのだけど、今回もいただくことにしましょう。入り口を入っていくと右手に受付があって、カードが欲しいと言ったらすぐくれる。このフロアにはカフェがあるので休んでいきたくなったのだが、まだ先は長そうなのでやめておく。

 

 

 そこで気づいたのだが、この美術館って、入館料が無料なんですね。これは驚いた。どんな作品が展示されているのかを知らないのだが、建物自体がかなり大きく、維持費だけでもかなりのコストになるのではなかろうか。この美術館の正面みたいな感じになっているのが昔の銀行の建物。内装もなかなか良い感じ。

 今回の駅からハイキングでは周辺のお店の特典がついていて、マップを示すとサービスを受けられる。先ほどお昼を食べた歴博のレストランでは1,000円以上の食事をすると黒米がもらえたらしい。市立美術館でも特製絵はがきがもらえたらしいのだが。マップをよく読まなかったのでもらわなかった。美術館の向かい側にあるSAINT.D(というのは何だろう?)にも、駅からハイキング特典店の表示があり、「カムロぢゃんけん音頭」CDとやらがもらえるらしい。「カムロ」というのはおそらく禿(かむろ)の格好をしたキャラクターで、歴博の周辺あたりで見かけるもの。それに絡めた「音頭」なのだろうか?

 

(転んだ)

 美術館から東に進んでいくのだが、この通り沿いにはいろいろな施設がある。夢咲くら館というでっかい建物が左手にあるのだが、何だろう?マップではトイレのある場所ということしかわからない。かなり異様な出っ張りがある。

 さらに歩いていくと、右手にはおはやし館というのがある。そういえば、先ほど歩く途中に大きな倉庫みたいなのがあり、入り口が開いていたのだが、中にはお祭の山車が見えた。その手の祭の情報発信の場所なのだろうか?

 

 ・・・と思って歩いていたら、いきなり転んだ。

 足下に段差があって、それにけつまづいたのだ。

 右膝と左の手の平を地面にぶつけ、めがねが外れて転がった。

 左手を地面についた、というだけでもちゃんと(というのは変だが。)転んだことがわかる。幸い、怪我はしていないようだが、手のひらをすりむいて、血がにじんでいる。転んだのが何もない場所だったから良かったけれど、方向が逆で道路の方向に転んでいたらそこにクルマが来て一巻の終わりだったかもしれない。不幸中の幸いと呼ぶべきなのだろうか。

 年寄りになると足下がおぼつかなくなり、転倒での事故が増えると聞く。今回のもそういうことなのだろうか。やはり歳を取ったらあまり出歩いたりせず家の中に籠もっていた方が良いのだろうかでもそんなことではますます弱ってしまうではないか、などといろいろな思いが出てくるけれど、まずは手のひらの血止めが先決。近くにローソンがあるのでそこで絆創膏を買って貼る。

 それほど痛みもないのでそのまま歩くことにする。

 

 その先を左に曲がると佐倉七福神の寺や神社がいくつかあるようだが右に曲がって進む。さらに左折。

 

(旧堀田邸)

 しばらく進んで行くと、大きな高齢者用施設が見えてくる。ゆうゆうの里ですね。マップを見ると、次の目的地の旧堀田邸はこのゆうゆうの里の中を突っ切って進んだ先にあるようだ。それにしても、ゆうゆうの里というのは、なんだかすごい感じの施設。オシャレな団地、という感じなのです。「老人ホーム」という言葉から得られる印象とはだいぶ違う感じがする。高齢者用のマンション、ということなのだろうか?銀行のATMもあるし、「プール」という表示もある。これ、どういう施設なのだろう?

 

 と思っていたら、旧堀田邸の入り口についた。ここは最後の佐倉藩主の邸宅として明治時代に建てられた建物とのこと。建物の中の見学は次の機会にしましょう。駅からハイキングのコースはここの庭園を突っ切って行くようで、矢印も貼ってある。

 

 

 マップを見ると灯籠の先の方に「小鳥の森」があってそっちに向かうことになっているのだが、・・・これが道?きれいな庭園の端の方に林の方に入っていくけものみちみたいな感じの「道」があるのでそちらを進んで行く。これ、本当に正しいルートなのか?マップには「滑るので注意」とあるけど。と心配になるような場所を進んで行くと、下に降りていく階段がある。降りていくと道に出た。これで良かったらしい。


 そのまま歩いていき、左折すると大きな建物があり、印旛合同庁舎とある。かなり大きな施設で、屋上にはヘリポートがありそうだし、高いタワーもある。これはなんだろう?

 さらに進むと佐倉警察署が見えるのだが、これも城下町を意識したような建物。川沿いにだらだら歩き、橋を渡ってさらに進むと今日の散歩の出発点の佐倉駅に戻る。この近くに蒸気機関車が展示されている場所があるはずなので遠回りをしてそちらものぞいてから駅に到着。

 

 

せっかくなので反対側の南口の方に出てみると、ここにもカラーマンホールがあった。

 

 駅の売店(NewDays)で地元の名物らしい木村屋の蔵六餅を土産に買う。

 

 これで今日の散歩はおしまい。

 

 

【今日の天気】晴れ 昼は少し暖かい。夜は寒くなってきた。

【今日の一日】5:20起床 23:00就寝  

【今日の体調】体重 73.2㎏ 体脂肪率 18.0% 内臓脂肪レベル 10 皮下脂肪14.4% 基礎代謝 1,593㎉ BMI 25.2 筋肉レベル 8 骨レベル 8 体組成年齢 49歳 バランス年齢 66歳

朝の血圧 131-82 夜の血圧 120-79

【今日の歩数】26,791歩 18.8㎞

【今日行った場所】佐倉

 

【昼ごはん】カツカレー

【カフェ】サンマルクでアメリカン



【夕ごはん】・恵方巻き ・めざし ・小松菜のたいたん ・キャベツとわかめのサラダ ・あさりの潮汁



【気になるニュース】

 先日発生した、イスラム過激派勢力による米軍基地攻撃への報復として、アメリカがIraq・Syria国境地域の過激派拠点を攻撃。今のところ、アメリカは過激派勢力の後ろ盾のIranに対する攻撃は控えていて、これ以上紛争のレベルが上がることは望んでいないようだけれど、この手のものはいったん始まると当事者の「合理的な判断」を越えてしまって事態が発展していくことが往往にしてある。Ukraine戦争、IsraelとHamasの紛争に引き続いての3つめの大型紛争ということになれば、「第3次世界大戦」への展開も見えてくることになるだろうし、そうなったら東アジアの不安定要素(台湾海峡朝鮮半島)の動向にも影響が出てきそう。まさに有事であり、国内でいろいろなことでゴタゴタしている余裕はもうないと思うのだが。