※毎日新聞
兵庫県は17日、「ひきこもり」に関する初の実態調査の結果を発表した。調査でひきこもりを確認できたのは1471人で、有効回答のうち7割超が7年以上の長期間にわたり、ひきこもりを継続していることが分かった。また、20代と30代で全体の7割超を占め、不登校からひきこもりへと移行するケースが3割超に上ることも明らかになった。都道府県によるひきこもりの調査は、東京都や奈良県に次いで3例目。
調査結果によると、性別では、男性(全体の77%)が女性(同23%)の3倍超だった。将来への期待などプレッシャーをかけられるケースが男性に多いことが要因として考えられるという。年代別では、20代が44%と最も多く、30代が29%と続く。ただ、40~60代以上も18%と少なくなく、職場でのトラウマからひきこもりになったケースとみられる。
親や家族が真っ正面から向き合い、各種の情報に関心を持ちながら、専門機関などに支援を求める必要がある。また、不登校の時から十分支援することも大切という。