吉祥寺のフリースペース「コスモ」さんを

訪問してきました。

 

 

フリースペース「コスモ」

https://www.npobunka.net/fs-cosmo/

 

吉祥寺駅からバスで3停留所目。

私たちの活動している杉並区からは

通いやすい場所にありました。

 

ヤフー地図を頼りに歩いていたら通り過ぎていたようで

実はバス停から近かった!

 

・フリースクールじゃなくてフリースペース?

・通信制高校と提携してる?

・就労支援の活動もしている?

 

などなど、

本体が何なのかよくわからなくなっていたので(!)、

とっても丁寧に説明していただきました。

 

もともとは、地域の保護者が中心になって作った

子どもたちの居場所なのだそうです。

 

「フリースペース」という言い方は

「スクール」を使いたくなかったから、とのことで、

イメージとしてはフリースクールでよいそうですOK

 

小学校1年生から中学3年生までが「コスモ」、

高校生は「コスモ高等部」に所属。

 

勉強をしたりゲームをして遊んだり、過ごし方は自由で、

なんとなく小学生・中学生・高校生のグループになって

過ごしているとのこと。

 

農場や畑を持っているので、農作業をして作物を育てたり、

休みを利用してキャンプをしたりと

自然体験もできるそうです。

 

高校生が所属する「コスモ高等部」は、

通信制高校と提携したいわゆるサポート校です。

学習指導をしながらレポート提出を手助けしていくそうです。

 

ただ、学び方にはこだわりがあり、

単なる知識の詰め込みではなく、生活の中で生かせるような

英語力や読解力を身に着けることを目的として

授業を行っているそうです。

素晴らしいです!

 

私がいたサポート校では、営業の人が教員の目を盗んで、

とにかく自分が入学させた「お客さん」の生徒に、

レポートの解答を写させていましたが(><)それとは大違い。

 

サポート校によっても大きな差があることを考えると、

学校をお勧めするときには慎重にならざるを得ないと、

改めて感じました(><)

 

そして、小・中・高サポートのあとには

「青年期支援」の活動があります。

 

自治体の委託事業として、「若者サポートステーション」の

活動をされているのです。

高校生から青年期にかけて、進路や生き方に悩む人たちを

サポートする事業です。

 

むさしの地域若者ステーション

https://www.npobunka-musashinoss.net/%E6%B4%BB%E5%8B%95%E5%86%85%E5%AE%B9/

 

ひきこもりサポート事業・10代向けの居場所については、

以前、訪れた中野区の「まごころドーナッツ」の活動と

共通しています。

 

https://ameblo.jp/futoukoulife/entry-12777894676.html

 

 

その他に、パン屋さんとDTPラボを持っていて、

若者たちが実際に就労をしています。

 

「風のすみか」

https://www.npobunka-musashinoss.net/%E6%B4%BB%E5%8B%95%E5%86%85%E5%AE%B9/%E9%A2%A8%E3%81%AE%E3%81%99%E3%81%BF%E3%81%8B/

コスモの建物に併設されていて、作業の邪魔にならないよう

少しだけ見学させていただきました。

おいしそうなパンがたくさん並んでいました!

 

「DTPユースラボ」

https://www.npobunka-musashinoss.net/%E6%B4%BB%E5%8B%95%E5%86%85%E5%AE%B9/dtp/

不登校にはICTに強い子が多いこともあり、

原稿作成・デザイン・レイアウト作業などを行っているそうです。

 

「不登校の子たちがやっているお店」ではなく、

実際にいいものを作って売り上げを出しているのだそうです。

 

私が個人的に取り組んでいる

美術館「Free Art of Kids & More」と

考え方似ているかも、と、思いました^^

https://ameblo.jp/futoukoulife/entry-12778957407.html

 

「風のすみか」や「DTPユースラボ」を作ったのは、

バイトに出た青年期の人たちがバイト先で

「使えない」「失敗するな」と叱責されて、

すぐにやめてしまうことが多かったことが

きっかけだったのだそうです。

 

失敗しても大丈夫、リカバリーの仕方を学べば

働き続けられる、ということを学習できれば、

誰もがスムーズに働くことができるはず。

 

でも、心無い言葉でめげてしまうのは

あまりにもったいないと思います。

 

私も比較的社会不適合でたくさん転職してきたのですが、

どの職場に行っても、

「使えない」「遅い」「あいつ仕事できない」

という言葉を本当によく耳にします。

 

不登校の子や障害のある子を見てきていると、

なぜ「何か理由があってそうなっている」と

想像できないのか、

どうしてもっとやさしくできないのかと、

本当に心が苦しくなります。

 

コスモさんのような就労支援があれば、

繊細な人や感受性の強い人も、

もっと楽に社会に出ていけるのではないかと思います。

 

本当に、素晴らしい取り組みをされていると、

とても心が動かされました。

 

「不登校だから行くフリースクール」というよりも、

長い人生を生きていくうえで大切なことを教えてくれる場所

なんだな、と感じます。

 

こういった取り組みの一端を担えるよう、

連携していければ……と強く思いました。