選手の海外移籍をどうとらえるか | 日本で活動中のサッカー監督のブログ

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バルセロナで修行してきましたが、2017年より日本で活動しております。

先日、表題の件について書くといっておきながら
iphoneの盗難のためにバタバタして、すっかり
時間がたってしまいました。
今冬の欧州マーケットを見ても顕著ですが
以前よりも若い日本人選手が易々と欧州へ
海外移籍できているように感じます。
そもそも僕が2年前に日本の移籍制度の問題について
とりあげたときから考えると本当に感慨深いですね。↓

U-20W杯の出場権を12年ぶりに失って


例えば日本のプロリーグの2部に所属していた
香川選手がブンデスリーガの前期MVPになりました。
これによって日本には宝石のような選手を安く買えるチャンスが
あることを多くの人が感じています。
ただ少し気になる部分はあります。
つまり本来Jリーグを盛り上げるべき選手が
安値でどんどん海外に流出し、Jリーグ自体が
盛り上がらず、日本サッカー自体が地盤沈下する
事態にならないかということです。
特に有望に思える若い選手が欧州へ0円移籍しているのを
みるとかなり不安になります。

日本のプロサッカー選手会は23歳以下のプロ選手が
移籍する際、移籍先クラブが移籍元へ支払うトレーニング費用が
海外移籍に適用されるFIFAルールよりも
国内移籍に適用されるルールの方が設定金額が高いために
選手の海外流出を促進してしまうといっています。
それは一理あると思いますが、本当に移籍先を左右する
要因になりうるのかというと正直わかりません。

いずれにせよ今後確実なのは宝石をうまく育てられる人
あるいは宝石を生む仕組みをつくれる人
さらに言い方は悪いけれどもそれらの石をうまく
商売できる人が今後、重要になってくるんだろうなと。
またそれによってクラブ間の弱肉強食が激化
淘汰や下克上が始まる、あるいはもう既に
始まっているとも・・。

まずはそういう世の流れを踏まえた上で自身の
キャリアプランを考えないとなと、寂しいイブに
妄想しました。