サッカー用語って色々ある。
リトリートとか、ゲーゲンプレスとか。
しかしそういうカタカナ語じゃなくて日本語っぽいものでもなんかよくわからんな?
ってなるフレーズは幾つもある。

そして、意外とその手の言葉はサッカー用語サイトに載っていなかったりする。

今回はそういう用語について紹介していくぜ!

テクニック系

削る

人によって多少意味合いが違うっぽいワードの1つ。
ファール寸前の激しいボディコンタクトの意味合いで使う人、相手の足を狙ってでも止める、など。
あいさつ代わりに削る、あいつなめとるわ削れ、等の使われ方をする。

少なからず殺意を感じるフレーズだけど、いやいやそんなことはないですよという主張もある。
でも、他に「潰す」ってサッカーでよく使われるフレーズがあるんだから、あえて削るを使ってるのはやっぱりそういうことだと思うんだぜ。

こすりあげる

カーブをかけるキックの際に、昔はやたらと使われていたフレーズ。
とはいえ今でもこの言葉を使う人もいる。

俺はこの言葉を実践しようとした結果「こねりあげる」になってしまったらしくキックフォームが変になって膝を痛めたので、忌々しいフレーズだったりする。
(膝が横にズレて痛みが出た時はその蹴り方やめましょう、マジで)

ダフる

ボールを蹴ろうとして地面を蹴ること。
ゴルフ用語由来で、duff(打ち損じ)から来ているようだ。
ちなみに和製英語とのこと。参考サイト

俺は前に地面蹴って「あ、足の爪が!!」
ってなったので、もうダフりそうな蹴り方は一切やらなくなった。

ふかす

シュートが浮いてゴールの上を越えていくこと。
浮かすだと狙ってやった感じがあるから言い換えるのはわかるけど、
いわゆるふかすという言葉にはそれっぽい意味はないように思う。

色々調べてみたけど語源がわからなかったものの、
「シュートをふかす、は漢字だと噴かすだ」
とYahoo知恵袋に答えている人が居た。

噴は内部から外に(勢いよく)ふき出す、の意味。噴火とか噴出等。
つまり、ピッチ内から外にシュートがふき出していくということ、か?

チャリン(チャリーン)

また抜き。コインが投入されるのを見立てているらしい。
たまにチリーンって言う人もいるけど風鈴感がすごい。

南米の人はこのまた抜きをされると屈辱的だということで削りにくるらしい。
俺は半ば無意識でまた抜きパスとかしちゃうから南米の人とやれんわ怖いわ。

戦術、戦い方フレーズ

当てる、と前につける

今回扱う中で一番ややこしい言葉かも。

当てる→いわゆる楔のパス。
敵守備陣の間にパスを通して、それを受けたFWがパスを返す。

楔(クサビ)とはモノとモノの間に打ち込み、つなぎ止めて固定する道具です。
サッカーでは前線の選手が相手DF を背負う形で受け、攻撃の足がかりとなるプレーを「クサビ」のプレーと言い、そのときの後方からの縦パスを「クサビ」と呼びます。

第3回「そうだったんだ! クサビのパスを出すワケ」(ゲキサカ)

つける→当てるは基本的にパスをもらった選手はすぐにボールを返していたけど、つけるは受けた選手はすぐには返さない場面で多く使われているイメージ。

Twitterなどを見ていると、単にパスを出すって感じで使われているようにも感じる。
しかしそれならわざわざつけると言わなくて良い。
別の言葉が生まれたのは何か意図があるはず。

サッカー中継での使われ方では後ろからボールを持って攻めあがる選手が、前の選手に一度預け、リターンをもらうべく動いているシーンで使われる印象がある。

つまり、当てるはリターン役の選手を壁と見立ててそこにボールを当てる
つけるは味方にボールをひっつけるんだろう。
ただ、預けるが味方にお願いしまーす感が強いのに対し、つけるは後ろが主役感がある。

ちなみに当てる、は割と前から使われていた。
つけるはここ数年急に言い出した印象。最初は誰が言い出したんだ…?

つけるについて、いやそういう意味じゃねえよって方がいたら、ぜひコメントでお知らせください。

チンチンにする

一方的に勝つこと。
サッカー王国静岡の方言、チンチンになる(とても熱い、の意味)から来ているとのこと。

ボッコボコにしてイライラカッカさせて熱々にしてやんよ!ってことか。
嫌な言葉だな!?

ちょっと似たフレーズで「ちゃぶる(弄ぶ)」ってのもあった。
これは広島方言由来なんだけど、この言葉の使い手は基本的に木村和司氏だけだったのもあり、今ではほぼ聞かない。

はっきりする

サッカーの解説が妙に使うフレーズ。
言われる時は大体、後ろから繋ぐのかあやふやで意思統一が今ひとつな時に言われる。

後ろで半端なことして奪われるくらいならもうシンプルに、大きく前に蹴っておけって言ってるんだろう。
ということは、少年サッカーとかで保護者や指導者がよく言うことに定評があるバカフレーズ「蹴っとけ蹴っとけ!」と大体同じである。
蹴っとけ蹴っとけは自分も熱くなると言いますね…

その他

自分に矢印を向ける

これ自体は別にサッカー用語じゃないけど、最近やたらサッカー選手が言うようになった印象のあるフレーズ。

周りが悪いとか環境が悪いとか言ってないで、自分は何が出来るのかと意識を変えていく。
自分でどうにもならないこと(監督の好みで試合に出られないとか)にとらわれず、やることやっていく。そんな感じ。

ハンバーグ

スライディングで太ももに出来る傷のこと、らしい。
自分は聞いたことが無かったけどサッカー部あるあるみたいにYouTubeで言ってたので。

…そんなにハンバーグか?

かまぼこ

ペナルティエリアの外にある、ペナルティアークのこと。形からそう呼ばれている。

PKを蹴る時に他のプレイヤーはある程度距離を離れないといけないぞ!
ってルールの為に存在する。

応対する(死語)

一時期、ディフェンダーが敵に対応することを応対と言うサッカー解説者がいた。
念のために応対の意味を調べたけど、こんな感じ。

「応対」と「対応」の違いを簡潔にまとめると、行動を起こす対象が人に限られるのか、あるいは人以外も含むのか、ということになります。
対象が人間の場合は「応対」を使い、人間だけでなく事柄や状況、状態などへも範囲が広がる場合は「対応」を使用します。

応対と対応の違い

うむ、対応で良いわな!
もう誰も言わない気がするけど、なんでそう言ってたんだろうか。

独自の専門用語

今回取り上げた物や、いわゆるサッカー用語辞典にのっているようなフレーズ以外にも、より狭い層で通じる、新たに作られたフレーズもある。

何故、わざわざ新しく言葉を作るのか?理由はこういう事らしい。

さらに数々の原則を説明するために着手したのは、用語の統一。
例えば「くさび」という言葉を使った時、指導者は「前線の選手に対する縦パス」をイメージして話していたが、それを聞いた選手の中には「上がっているサイドからセンターフォワードへのパスもくさび」と捉えていた者もいたという。
イメージを統一するために、縦に出すパスを“シャンク”と名付けるなどして用語を作ることで共通理解を深めていくのだという。

岡田武史がサッカー用語を再定義!「岡田メソッド」が伝える新たな指導法

同じ言葉に対してそれぞれイメージしている意味合いが違ったりするってのは、言葉に付きまとう問題。

日常生活なら思っている意味の違いをすり合わせる暇もあるかもしれないが、目まぐるしく状況が変わるスポーツでは食い違いが起こるのは割と致命的。
それを防ぐ為に新たな言葉を作っているのだと思う。

必要に迫られて新語を作ることの欠点は、知っている人にしか通じないということ。
これは新語を作るだけじゃなく、必要だから輸入した海外サッカー用語でも同じことが起きていている。

スペインならこう言うんだぜみたいなノリが、特に海外サッカー好きの間で生じやすいというか…
まあ簡単に言うとオタクが専門用語使いたがるってやつだわね。

でもさ、サリーダ・ラボルピアーナとか言いたくなるわけですよ。
すいません気を付けます。

サリーダ・ラボルピアーナ ボランチがセンターバックのところまで下がってきて攻撃の組み立てをすること。
ボランチが落ちる、ボランチ落ちとかもっと簡単な言葉で主に使われている。

今回はいわゆるびろうな話、つまりシモの話。
なので、もし食事中にこれを読んでおられる方が居たら食べ終わってからまた読みにいただければ…
いやでも食後も嫌だよなぁ、美味しかった余韻が阻害されるというか…

さておき。キーパーは他の選手に比べると走る量が少ない。
結果、冬場はとても寒い。
mixiには冬場の寒さのしのぎ方なんてコミュニティがあるくらい、共通の悩みらしい。
あんまり着膨れしてたら身動きも悪くなるだろうし。

身体が冷えると起こること。
そう、それは尿意。そうなったらどうするか。

試合中にやるしかない。
勝手に外に出て、素早く。

出物腫れ物所構わず

かつてアーセナルなどで活躍した元ドイツ代表のゴールキーパー、イェンス・レーマン。
彼は試合中に尿意を催し、素早くそれを処理した実績がある。

シュツットガルトの元ドイツ代表GKレーマンが試合中に用を足していたことが判明した。

11日付の英ガーディアン紙などによると、9日の欧州CL1次リーグ、ウニレア・ウルジチェニ戦で、突如ゴール裏に飛び出し、広告看板の陰で戦況を見つめながら放尿。相手にボールを奪われると慌ててピッチに戻った。審判の許可なくピッチ外に出れば警告だが、早業?により気付かれなかった。
40歳のベテランは「これまでにないほど緊張していたため」と弁明。ドイツ協会副会長のベッケンバウアー氏は事が済んだ後のレーマンについて「すっきりしたように見えた」とコメントした。

「緊張して…」レーマンが試合中に放尿!(スポニチ)

うーん。

最後のベッケンバウアーのコメント要る?

探せば続々と

先ほどのレーマンの記事では警告となっているけど、放尿は非紳士的行為絡みで一発退場らしい。
同様のニュースを調べてみるとまあ、出るわ出るわ。

この流れで出るわ出るわって言うとだと尿量が多い感すごいけど。

GKが試合中にフィールド脇で放尿、退場処分に 英FA杯予選(ロイター)
イングランド9部。

試合中の「放尿」で一発レッド! 英サッカーでまさかの「珍」事(jcastニュース)
イングランド6部。この記事ではスコットランド地域リーグのGKも退場になったと書いてある。

GKが試合中に放尿し退場 エクアドル1部(AFPBBニュース)
2021年 エクアドルリーグ。

試合中の放尿が「TV大映し」、丸出しした選手が6試合の出場停止に(Qoly)
2020年 北アイルランドのカップ戦。

多分探せばきっとまだまだある…もういいですか、そうですね。

しかしチャンピオンズリーグという大舞台で、しかも気付かれずにすませるレーマン。
さすが代表レベルのゴールキーパーは飛び出しの判断が上手い。

このように、キーパーは小が多いみたい。これはやっぱり寒いからってのもあるだろう。

フィールドの選手は稀に大きい方があるらしく、ヴィッセル神戸時代に野人こと岡野雅行は便意を催し試合中にさりげなく用を足しに行ったそうな。
2020年、トッテナムのエリック・ダイアーも試合中にトイレに行っている。

あと、この関係のニュースを調べていたらピッチサイドに置いておいた飲料水が尿にすり替えられていたニュースとか出てきて、うわぁってなったわ…

そしてみなさん!メリークリスマス!(こんな記事書いてるのが12月25日)

ヘディングの目測を誤り、後方にボールが落ちてしまうことをかぶると言う。
おそらくだけど、目測を誤ってもボールが前方に落ちた場合は言わないイメージがある。

前方ならまだどうにか対応できるけど、後ろに落ちてしまったらもう対応は難しいという意味合いが含まれているのかもしれない。

何から来ているのか、この言葉。
帽子をかぶることから来ているのでは?と言う説もあった。
しかし、目測を誤って後方にボールが落ちているその様子は帽子をかぶる動作には思えない。

わからなくて気持ちが悪いので、調べてみることにした。
かぶるで調べると色々な意味が出てくる。
バイクのエンジントラブルとか。被る、だと頭から被ったり、罪を被ったり。

大阪の方言のかぶる、はかぶりつくことを指すらしい。
目測を誤って後ろに落としたのは位置取りが前に出過ぎた、つまり食いつき過ぎたのが理由と考えるなら、これは該当するかもしれない。
ボールにつられて食いついちゃった!→ボールにかぶっちゃった!みたいな。

これなんじゃないか!?

方言か、歌舞伎由来か

方言と言えば、ふん尿を漏らす系の方言に「かぶる」が付きやすいことも怪しく感じてくる。

例えばしかぶるは九州などの方言で粗相をする(漏らす)と失敗する、の2つの意味がある。
自分は漏らす方の使われ方しか聞いた事無かったけど。

ちなみに博多の方言はたれかぶるまりかぶるなど妙におもらし系が多かったりするそうな。
酒飲みが多く、結果失禁する人が多かったのかもしれない。

ねむりかぶるは居眠りすること。ねっかぶるとも言うらしい。
このかぶる系方言は九州では広く使われている、古語由来の「失敗する」という意味合いと判明した。
方言って結構古語が残ってるよね。

とか思っていたら、また別の「かぶる」が出てきた。

《もと芝居社会の用語。「毛氈 (もうせん) をかぶる」の略で》しくじる。失敗する。多く、主人や親の面目を損なった場合にいう。

かぶる の意味・使い方

九州の広い範囲の方言に歌舞伎が由来するとは思えないので、これは別件と思うけどどうなんだ。
とはいえ失敗するという意味合いでは通じるので、一応これも候補に入れるべきか。

候補をまとめてみるとこんな感じになった。

①九州出身のサッカー関係者が言ったことで広まっている、失敗するというニュアンス
②歌舞伎好きやその文化圏に居たサッカー関係者が言ったことで広まっている、失敗するというニュアンス
③関西出身のサッカー関係者が言ったことで広まっている、ボールを待ちきれず、かぶりつくように前に出すぎたというニュアンス

当サッカー図書館としては、この三つのどれかじゃろ!という断定しないスタンスで行こうと思います。
俺は福岡の人間なので①な気がするけど、関西の人なら③と思うかもしれないし。

ちょっと邪馬台国の起源はどこ?みたいな感じになってきたぞ、九州説と畿内説みたいな。
俺としては邪馬台国は吉野ヶ里遺跡に決まっとるやんって思いますね!そういう教育を受けたからな…


あ、由来をご存じの方がいたらぜひ教えてくださいね!

イギリス人女性記者スザンヌ・ラックによる、イギリスを中心にした女子サッカーの歴史についての本、女子サッカー140年史:闘いはピッチとその外にもあり。

結論から言うと、読むのが大変な本だった。
自分が知っている選手の名前が、監督としてアメリカ代表などの指揮を執ったピア・スンドハーゲが出てくるまで一人もいなかったってのもあるかもしれないし、割とずっと苦難の歴史なので、読んでいて楽しいものでもないってのも理由かもしれない。

万人にオススメする内容では無い気がするものの、例えば女子スポーツの歴史についてのレポートなどを書く必要がある場合は、この本は相当良いだろうとは思う。

ただ、日本人が読む上で致命的とすら言える点がある。
訳者あとがきで補足されているものの、アジアの女子サッカーについての記述がほぼ無い。
さすがに2011年女子W杯優勝している日本代表くらい少しは扱えよって言いたくなるレベルで、抜け落ちている。

この本の冒頭で女性への差別について語り、
「男のサッカーを模倣するだけで良いのか、我々はもっと良くできる」
みたいなこと書いているけど、アジア軽視してねえか感すら浮かぶものの、とはいえあまり知られていない女子サッカーの歴史について触れられるという意味では非常に良い本。
なんかもうまとめみたいなこと書いてるな…

イギリス女子サッカーの歴史

1881年に初の女子サッカー国際試合が行われた。
この頃の(男が押し付けてくる女性への)価値観は女は激しいスポーツするな、女の身体に良くないという風潮が強く、女は家で育児と家事してろみたいな感じだった。まあ今でもそういう奴はいるけど。

しかし第一次世界大戦で男が兵士として居なくなり、女性が労働力として一気に社会に出ることになった。
それにより女性たちの娯楽を認めざるをえなくなったし、男と同じ仕事が出来る身体があるんだから、サッカーが身体的に向いていないという理屈も通らなくなった。
結果、女子サッカーチームは一気に増え、人気になっていった。

その中でも特に人気だったのがディック、カー・レディース。
多数のアスリート女性が所属し、チャリティーマッチでめちゃくちゃ支援金を稼ぐようになった。
(なぜかわからないけどこの本の表記はディック、カー・って感じで読点と中黒になっている)

支援金は当初、第一次世界大戦の傷病兵支援に使っていたが、ストライキをしている炭鉱夫の支援にも回されるようになった。

この状況をFA(イングランドサッカー協会)と、支配階級が恐れたという。

元々このストライキの原因は、炭鉱の民営化による大幅な賃金カットへの抗議が原因。
炭鉱運営側は仕事が無くなって食べて行けなくなったら鉱夫も戻ってくるだろうと目論んでいた。
しかしこれを支援されてしまうと、ストライキが終わらない。

この調子で労働者支援をされては支配階級としては困る、ということらしい。

FA、女子サッカーにグラウンド使用禁止令

結局FAは、女子にグラウンドを使わせないという強硬手段を取る。
これによって女子サッカーは勢いを失い、女子サッカーは長い冬の時代へと突入する。

状況が大きく変わりだしたのは1970年代。
アメリカの第二次フェミニズムがイギリスにも及び、中絶合法化など女性の権利が拡大。
その流れでUEFAやFIFAも、FAに圧力をかけてくるように。

時代の変化に応じる変化があると考えたのは、FA事務局長、サー・デニス・フォローズ(Denis Follows)だった。

1966年イングランドW杯を仕切ったこの男は、女子サッカーのグラウンド使用禁止令を撤回。
1971年には女子FAカップが開催された。
これにはジェフ・ハースト(66年W杯決勝でハットトリック)も「良識の勝利」とコメントを寄せた。
しかしこの後もまだまだ、イングランド女子サッカー関係者は苦労した。

イタリアの非公認女子W杯

この時代、女子サッカーが最も進んでいたのはイタリアだった。
FIFAが女子W杯やらんなら自分達でやるわい!と「コパ・デル・モンド」を1970年、自国開催。

トリノでの決勝は4万人を集めた。
翌年にはメキシコで開催し、決勝はなんと11万人の観客。

ただ、今の価値観だとアレな要素が多かった。
選手はホットパンツをはき、身体のラインが出る派手なユニフォーム着用、記者会見や試合後は綺麗にメイクをしてから等…
大会委員長は
「女とサッカーは二大男の好きなものなんだから、2つ組み合わせて楽しんでもらう」
的なコメントをした。

うーん…って感じなんだけど、これによりFIFAとUEFAが
「女子サッカー、金になるやんけ!!」
と注目する結果に。

一方、この非公式W杯に参加したイングランド女子代表チームは、アルゼンチン女子代表に削られまくり、満身創痍になって帰国。
これにより、やっぱり女の身体はサッカーは無理やんけ!みたいなクソうぜえことにもなったらしい。

その後の流れ

アメリカではケネディが暗殺される前に提出した、タイトルⅨ(1972年成立)という連邦法修正により、女子サッカーが大きく伸びた。
これは学校、大学の男女アスリートに均等機会を与えないといけないというもので、アメリカ女子サッカーこの恩恵を受け、一気に選手層が厚くなっていった。

イタリアは女子をセミプロ待遇し、ヨーロッパ中から有力選手が集まった。
1984年から88年、ムンディアリート(小さなW杯)も開催。

1986年。女子サッカーの母と呼ばれるエレン・ヴィッレを代表とするノルウェーはFIFA総会で、女子サッカーを公式に認めるよう促す。
これを当時のFIFA会長アベランジェが同意。
当時事務局長で、後のFIFA会長ブラッターを検討責任者とする。91年、女子W杯開催。

そして現在の女子サッカーに繋がっていく。
女性が権利を獲得し、可能性を広げようとする運動にロンドン五輪とカナダW杯が大きな推進力となった。しかしまだまだ道半ば。

ものすごい端折って、大まかな流れを書くとこんな感じ。
ここまで記事を読んでて、あれ?本読まなくて良くね?って思うかもしれないけど、全然っす。
全然触れてない話題も多いっす。

他にも特にインパクトを残した選手についてとか、北欧の女子サッカーの歴史とか、訳者あとがきによる日本女子サッカーについてとか、まだまだ色々書いてある。

最後に

単に女子サッカーに留まらず、女子の権利と社会情勢について触れてある、大変読み応えがある良書だと思う。
不満は最初の方にも書いたけど、訳者あとがきを除く本編において、日本についての記述がほぼ無いこと。
これには訳者の実川元子もあとがきにて
「若いイギリス人記者だから仕方ない部分もあるけど英語圏方面に偏っている」
と苦言を呈していた。

個人的には、イタリア主催のコパ・デル・モンドの
「ホットパンツ!身体のライン見せる!」
という下品なやり方で収益が出たことで、流れが変わっていくあたりが色々考えさせられる。

勿論それだけが変化の要因では無いんだろうけど、金になると示すことが商売人達を味方につける結果となり、規模が拡大していく要素になるってのが、これが資本主義…!って思わされた。

そういや前述のブラッターはFIFA会長時代に
「女子はもっと身体のラインが出るユニフォームにした方が良い」
って発言して叩かれていた。

単にブラッターの趣味なのかと思っていたけど、コパ・デル・モンドを思い出しての発言だったのかもしれない。

かつては便所の落書きとも評された2ちゃんねる。
現在は5ちゃんねると名称変更し、かつてほどの勢いや影響力は失いつつも、現在も続いている。

便所の落書きなので、信ぴょう性が薄い書き込みも多い。
しかし、2ちゃんまとめブログや、YouTubeにおける2ちゃんまとめ動画といった存在によって、ここで書かれた嘘がまとめによって拡散される。
結果、嘘も百回言えば真実となるではないが、まかり通るような状況も起こりうる。

特に「そうであった方が面白い」「そうであった方が何かを叩く際に都合が良い」
その手の類の嘘は流布しやすいらしい。
ジョセフィン・テイによる小説「時の娘」に書いてあった。

しかし嘘は、きちんと正されねばならぬ!
ということで今回はこれ嘘ですよって指摘をする記事。

デマ①香川真司は韓国に破壊された

「香川真司は2011年アジアカップ日韓戦で韓国に壊された」
という内容を、ネットではちょいちょい見かける。
これは2ちゃんに限らず、どこぞの法律事務所までそう書いていたりするんだからタチが悪い。

香川は悔しさをにじませて取材に答えていた。痛めたのは、2009年に負傷したのと同じ個所であった。痛みが走ったのは、アジアカップ準決勝、韓国戦の後半、足を強く踏み込んだときだったという。

蓄積した疲労もあった香川の骨折。ドイツでの反響とリハビリの壁。

韓国戦で故障はしたが、相手にやられたわけではない、とこの記事で読み取ることができる。

その後、たしかnumber本誌でのインタビューでも、
「あれは自爆」って香川自身が答えているのを読んだ記憶がある。
本人がそういうんだから、そうなんだろう。

日韓戦は歴史的にひどいファールを食らうことが多い。
最近だと冨安健洋の歯が折られていたりとろくでもないので、親善試合やらない方が良いという意見は自分も賛成する。

それはさておき、この香川の件はたまたま韓国戦で発生しているだけの話。
そこは切り分けて考えないといけない。

さらにひどいデマになると、
「アジアカップで破壊されて香川はキレを失っていった」
みたいなことを書く奴までいる。
この骨折から復帰して2011-12シーズン、香川はドルトムントでまた大活躍してるんだから、さすがにそれはないだろう。

デマ②キングカズ、中国人選手の選手生命を断つ

エグいタックルでカズが中国人選手を破壊した、という話題。

https://i.imgur.io/lQWwcXs.mp4

0185 それでも動く名無し 2023/02/05(日) 16:06:41.68
>>142
中国でアンダー代表やってたり中国人として実に30年振りにJ1での出場機会を得た期待の選手やったんやがこれで武器のスピード失って退団や
以降はプロでやっとるのかもわからん

https://nova.5ch.net/test/read.cgi/livegalileo/1675579465/

この時やられたのはサガン鳥栖のDF王嘉楠。
しかし、この書き込みは色々嘘がある。

30年振りに→実際は27年ぶり。
中国人選手として27年ぶりJ1クラブ試合に先発出場の王嘉楠、カズに削られ交代―中国メディア
https://www.recordchina.co.jp/b826478-s0-c50-d0054.html
J1での出場機会を得た→ルヴァンカップ
期待の選手やったんやがこれで武器のスピード失って退団や
以降はプロでやっとるのかもわからん→鳥栖退団後2年間、中国スーパーリーグの天津津門虎足球倶楽部でプレー(現在は無所属)
参考サイト https://www.transfermarkt.jp/jianan-wang/leistungsdaten/spieler/211859/plus/1?saison=2021

カズのエグいタックルを肯定する気はないし、5ちゃんの書き込みを一々裏をとってからやれとまでは言わない。
ただ、考えなしに書いたものを、そのまま補足もしないでまとめるブログがある。
そういうブログは、アクセス数が稼げれば嘘でも良いし、対立がより悪化するように仕向けることもある。
(その方がブログコメント欄で喧嘩することによってアクセス数が伸びたりするようだ)

でもさ、それによって嘘が広まるのはダメだろ。
ということで、また見かけたら記事にしたいと思っとります。

完全に今回は個人的な、思い出話。

小学生の頃Jリーグが開幕した。今思うとなんであそこまでブームになったのか分からないけど、みんなサッカーサッカーだった。
同級生は皆、贔屓のチームがあった。大体はヴェルディヴェルディ言ってた気がする。

ひねくれ者の自分としてはヴェルディは嫌だな…と思いつつも、贔屓チームを決めかねていた。
ブームなので色々なグッズがあり、その流れでミサンガブームもあった。
ダブったからやるよ!って同級生から貰ったけど、森保一って選手名入りのミサンガを貰ったような気がする。

神の意思を感じフリューゲルス推しに

そんなブームの一環でお菓子も売っていて、その中にJリーグアイスがあった。
これはJリーグクラブのマスコットのシールが付いているんだけど、自分が買う度に横浜フリューゲルスのとび丸のシールが出てきた。

3回くらい出た時点で、これは神がフリューゲルスを応援しろと言っているんだと思い、贔屓チームはフリューゲルスにした。

友人はガンバ大阪。永島昭浩推しだったはず。
ジェフ推しの奴もいた。マスロバルがすごい!!って言ってた気がする。

何故そういう話になったのかは覚えていないけど、サッカー好き数人で教室で話している時にJクラブの親会社の話になったことがあった。
ガンバはパナソニック!とか言ってる流れでフリューゲルスは全日空だよね!ってみんなが言ってる中、自分が「佐藤工業もだぞ」って言ってたら、突然普段そこまで話さない同級生が近付いてきて
「ありがとう、俺のお父さん佐藤工業なんだよ」
って言ってきたことも、妙に覚えている。

当時は子供だったのでプレーの善し悪しがあまり分からなかった。
なので、モネール選手のゴールパフォーマンスとか、エドゥー・マランゴン選手の迫力あるフリーキックとか、分かりやすい物に喜んでいた。

アマリージャ選手の加入初試合で彼が何本もシュートを外すので、あんまりじゃ〜って思った記憶もある。
何故かはよく分からないけど、日本人選手には興味が無かったらしく、思い出があまりない。
FW前田治と、ド派手なキーパー、ドレッドヘアの森敦彦くらい。

そしてフリューゲルスは消えた

Jリーグブームが徐々に落ち着いていくと共に、自分もさほどフリューゲルスを追わなくなった。
ブラジル代表サンパイオら、ブラジル代表トリオになってそれまでの外国人選手が退団したあたりで興味が失われていった気もする。

今となっては選手は移籍、退団するものって認識しているけど、まだサッカー見始めたばかりだった子供としては、興味対象が移るには十分だった。
他の趣味にハマったのも理由の一つかもしれない。
狂ったように競馬ゲームダビスタを遊んでいた。

そんな感じで、何となくフリューゲルスファン、地元のアビスパ福岡も何となく応援している、くらいで過ごしていたが、またサッカーに興味を抱くような出来事がいくつも起きた。

97年ワールドカップアジア最終予選から、1998年フランスワールドカップ。
中田英寿の移籍で俄然注目度が上がったイタリアサッカーリーグ、セリエA。
サッカークラブ経営ゲーム、サカつく2。自分の中でかつてないサッカー熱が生まれてきていた。
ちなみにアビスパ福岡と川崎フロンターレによるJ1参入決定戦もこの年なんだよな…あの時アビスパにやられたフロンターレが今やこんなに立派になって…感がすごい。
東福岡と帝京高校の雪の決勝戦が行われてるのもこの98年の1月。濃厚過ぎるな、振り返ると。

そして濃厚な98年の終わり。
横浜フリューゲルス親会社の経営不振の影響により、マリノスに吸収合併された。

その後は経営危機に陥るクラブもあったけど、どうにか存続しているので、消滅してしまった日本のJクラブはフリューゲルスだけ。
横浜FCはフリューゲルスの後継クラブかと思いきや全然そんな事は無かったぜ。

自分が色々な物事に対して諸行無常感を抱いてしまうのは、このフリューゲルス消滅も影響しているのかもしれない。
完全に自分目線ではあるけど、唯一消滅するクラブが、自分が初めて応援したチームという事実。

その後応援していたアビスパ福岡も、なんかユニフォームの色変わっちゃうしな!
スタジアムDJの「シルバーのユニフォーム!アビスパ福岡ーッ!」って紹介も好きだったんだけど!

そこまで大幅にユニフォームの色が変わったクラブって他はヴィッセル神戸くらいだと思う、多分。

今思うとフリューゲルスの試合を見に行っておけばよかったと思う。フリューゲルスは九州を準ホーム扱いで、たまに福岡でも試合やってたらしい。身近でやってたやん!って今更思う。

そうして考えると、観れるものは観れるうちに行っておけって思う。
みんなも行くか行かないかどっちでも良い状態なら、行っておけよマジでな…

2023年1月4日現在、Kindle Unlimitedで全3巻が読める滋賀県を舞台にした女子サッカー漫画、あしがる。
残念ながら打ち切りとなってしまった、女の子が可愛いギャグ漫画。

作者はサッカー以外もやらせる学園物にしたかったらしく、その為にキャラを沢山用意していた。
その結果、誰が誰や!?特に男キャラ!みたいになっていた気はする。

どこか惜しい漫画。しかし3巻で終わるクオリティではなかったんじゃないか。
そんな漫画、あしがるについての紹介。

あしがるはこんな漫画

超スポーツ万能でフィジカルエリートな主人公、南船木 園は高校ではイケメンの彼氏を作ることが目標。
「面倒見良さげなアネゴ風やけど、行動原理の多くは私利私欲」と評される、無茶な女。

サッカーはもう辞めて新しいことしたいと言いつつ、サッカーシューズを履いていて、サッカー部感溢れるエナメルバッグを使っている、サッカーセンス抜群の女の子、祇園 青名。

この2人を中心に、廃部になったサッカー部を復活させようと動くけど結局人数が集まらず同好会に、みたいな流れで話は進む。

基本的に面白い。ただ、主人公の南船木がイケメン彼氏を作るのが目的(主に担任の男教師狙いだが他でも良し)ってところが、今一つ楽しくなりにくい要素だったように感じた。

せっかく祇園が南船木に対して百合感情みたいな執着心を抱いてたんだから、舞台を女子校にして祇園→南船木→担任みたいな好意の一方通行気味にしても良かったのかもしれない。
でもそれだとありきたりになるか?うーむ。
そもそも作者は、女子部が描きたかったわけでもないみたいだしな…

女主人公のあり方の難しさ

自分がこれまで読んだ女性主人公漫画を振り返ると、男にガツガツしてる主人公はあまり居ない気がする。
戦闘力が高い女でも、恋愛には奥手みたいなパターンが多い。

今作の主人公、南船木も恋愛は成就しないんだけど、あり方が女主人公タイプじゃない気がする。

強引な性格でフィジカルが強い主人公というと、男だとスラムダンクの桜木花道が思い浮かぶ。
しかし花道はハルコさんと知り合ってから他には目もくれなかったし、バスケ自体は下手だった。
一途さと弱点があるってのも、花道の良さと思う。

南船木はいきなり上手い。
サッカーは実質素人なので、いきなりサッカースキルがバリバリでは無い。
しかし、バスケのようにボールをキャッチするのを足でやればどうかなと思った、という感覚でいきなり強いボールキッチリおさめてしまうし、バスケのスクリーンの感覚でポストプレーも出来てしまう。

鳥山明のヘタッピマンガ研究所という漫画家を志す人に向けて描かれた漫画で、
「主人公は弱点が無いといかん!ウルトラマンも3分しか戦えない。そういうのがないとダメ」
って書いてあったけど、南船木はそういう要素があまりない。まあギャグ漫画だしそこは大事じゃないのかもしれないが。

そしてこれが今作の一番ダメなところと思うけど、南船木が特に惚れ込んでいる担任がぶっちゃけ魅力が無い。しかしこの担任は他の女性キャラからもイケメンと言われているのだ。
これが女子校設定なら、他に男が居ないからよく見える。というリアリティが出たのかもしれないが…

しかもこの担任、連載が打ち切られたからハッキリしないものの、どうも他の高校の女子高生と付き合っていたっぽい話まで出てくる。
その女子高生は年齢詐称していたらしいが、それにしても…いや現実でもあるような話だけど。
とはいえ、このエピソードも含めて担任には特に株が上がる場面がなかった。

それなのに、南船木の行動原理のメイン要素がこのイケメンとされる担任。
これがこの作品で最も残念な要素だったと思う。共感出来ないのだ。

こりゃ惚れるわ!ってエピソードがあれば違ったと思う。でも、無い。

いい点を!!書きます!!

なんか悪い点ばっか書いてない!?って感じだけど、基本的に面白いからこの漫画!!ここから褒めるターンだから!

難しい主人公と書いた南船木だけど面白い子だし
「世の中のモノを大体見下したりしがちなどこにでもいる普通の女子高生」
こと、四津川さわも面白い。頼れる策略家だし、自分は一番好き。眼鏡掛けてるし、眼鏡。

他の女の子キャラも大体みんな可愛いし、魅力的だと思う。
顧問になってくれた日夏先生も口が悪い(思ったことを言う)タイプの美人だし。
眼鏡掛けてるし。四津川さわにそそのかされ「私ブルーギルみたいな女になる」って言ってたのも良かった。眼鏡掛けてるし。

女子サッカー物として期待して読むと恐らく物足りない漫画ではある。
んほぉ~この女の子たまんねぇ~をするにはちょっとギャグ漫画色が強い。

この匙加減が上手くハマる人にはとても良いと思う。自分は結構ハマった。
それだけに不満点が気になって、その指摘に筆が乗るというかなんというか。

ここで打ち切られず続いていれば、もっとサッカー以外のスポーツ対決とかもあったのかもしれない。
往年の名作「ハイスクール!奇面組」の部活対決編が好きだった自分としては、そういうのも読んでみたかった。

Kindle Unlimitedって意外とすぐ対象外になったりするし、読めるうちに読んでほしい。

ベースボール・マガジン社のコーチングクリニックが今年の9月号までで休刊になった。
色々なスポーツのフィジカル、メンタルトレーニングから栄養学、豆知識、指導する際に大事なことなど色々な情報がのっている良い雑誌だった。

しかしコロナ禍で運動指導が出来ない状況が生まれた時期あたりから、記事の質がちょっと落ちたと感じることが増えた。
コロナのせいで現場指導ができていないんだから、書くネタも無くなる。
その時期は指導者やトレーナーは色々な手間が増え、執筆どころでは無かったはずで、その結果だと思う。

その後は「面白い号は面白い」って感じである程度盛り返してきていたので、休刊はとても残念。
まあ雑誌業界自体がずっと厳しい状態にあるしな…その時期コーチングクリニック以外にも、ベースボール・マガジン社はいくつか雑誌を休刊にしたみたいだし。

今回はコーチングクリニックで知った、サッカーにも役立ちそうな知識を補足しつつ、ここで語りたい。

根性論について

ある時までやたらとスポーツ界にはびこっていた根性至上主義みたいなもの。
自分は戦時中の軍隊文化が残っていたのかなくらいに思っていたし、それも間違ってはいないんだろうとは思う。
しかしこれは、1964年の東京五輪にて、根性づくりテキストなるものが配布された影響もあるらしい。
また、東洋の魔女と呼ばれたバレーボールチームを作りあげた大松博文のハードトレーニング指導による成功体験もあり、無条件で必要とされるようになっていった、とのこと。

ちなみにこの時期の「根性」という言葉の使われ方については、この論文が面白い。
1960年代における「根性」の変容に関する一考察:東京オリンピックが果たした役割に着目して

かつては島国根性とか、ネガティブに使われていた言葉、根性。これが東京五輪を契機に変わっていったというもの。この論文では割とポジティブに東京五輪と根性について書いてある。

一方、コーチングクリニックでの紹介の仕方はもっと負の側面として紹介していたように思う。
うーん俺はコーチングクリニックの方に賛成かな…梶原一騎原作のスポ根漫画は好きなのが多いけど。

ビタミンCについて

疲労対策にビタミンC。リーズナブルだし、昔からあるもので安全性も証明されている。
厚労省は1日100mg推奨、アメリカは許容上限2000mgって書いてるけど、これほど差があるのは珍しい。
風邪ひきそうな時は、多めの水分とビタミンCを3000mgとLグルタミン10g飲んで寝るとよい。

とのこと…って風邪対策のやつ、許容上限超えてますけど!?って思うが、ビタミンCは水溶性。
多少多く摂取しても尿で排出されるので問題はないということなんだろう。
あ、脂溶性ビタミンは排出されないので過剰摂取には注意を。
ちなみに脂溶性ビタミンの覚え方はこれDAKE(ビタミンD、A、K、E)って覚えると良いっす。

Lグルタミンは準必須アミノ酸と呼ばれ、風邪や体調が悪い時に急激に消費される。ボディビルダーも疲労回復を狙って摂取するそうな。
(追記 何故かこの記事、赤文字表記になっていたので修正をしました)

注意散漫仮説とその対策

プレッシャー下でキョロキョロしてしまうのは、サバイバル状態では素早く脅威を見つける必要があった頃の名残。これを注意散漫仮説と呼ぶ。

こういう時は目の動きの調整をして、心を整える。人間は視覚優位の生き物だから。
例えば目の焦点を置く場所を決める、フォーカルポイント。これで集中力を取り戻す。

これはバレーボール漫画ハイキュー!で、山口がサーブを打つ時に非常口の誘導灯を見て「リセットの視点」にしてたやつじゃないすか!!

同じような話で、ジーコがゴール裏に立っているカメラマンだかスタッフに赤い色の服を着せて立たせることで、フリーキックの目印にしていた。
みたいな話もあったはずだけど、今googleで調べても出てこないので、自分が何か憶え違いをしているっぽい。

量は食べられるけど太れないタイプの改善

食べるけど太らん!うんこはめっちゃ出る!ってタイプは、ある程度お腹一杯になったら1度食べるのやめて、宿題とかして20〜30分後にまた食べると良い。
このタイプは胃の中で粥状にならず一気に小腸に流れるから、上手く消化吸収が出来ないのではないか。

とのこと。途中で食べるのやめたらお腹一杯になってもう食えなくなるっすわ…って思うのは少食家の発想なんだろうな。少食の人は無理しすぎず、一口ずつ多く食べるようにすると良いらしい。

アスリートにとって多く食べられることは必須に近く、食トレと言って取り組む。合宿時にやたら食べさせることも多い。

しかしそこで上手く食べられず指導者に怒られた結果、会食恐怖症になるケースもあるという。
食事もトレーニングと考えるならばこそ、慎重に行う必要がある。

尻を鍛えろ!

ついつい見えやすい位置だから腿前の大腿四頭筋を鍛えてしまうけど、大事なのは後ろ!
ケツ鍛えたら膝とかに掛かるストレスも逃がせるし、ハムストリングスの肉離れ予防にもなる!

ボディメイク系の筋トレは特定部位に効かせる物が多いからアスリートは注意
満遍なく色々やって!

最近のアスレティックトレーナー系の人はみんな「背面の筋肉が大事!!」って書いているように思う。
なので、自分もすっかりそれに染まってる気はする。
でもトレーニング理論って結構変わるんだよな…なので真に受けすぎず、自分の身体の感覚も大事にしつつやるのが良いのかもしれない。
というか何事もだけど、バランスよく色々やりましょう、という結論に至る気がする。

電子版が出るのを期待しているけど…

現在、コーチングクリニックは紙媒体しかない。
休刊になった雑誌がバックナンバーを電子版にすることがあるのかどうかはわからないけど、このまま読む機会が減っていくのは実にもったいない。
電子書籍にしてくれ。そしてkindle Unlimitedの読み放題にしてくれ。

似た感じの内容の雑誌、トレーニングジャーナルは電子版があるし、ベースボール・マガジン社の他の雑誌も結構電子版あるんだからコーチングクリニックもどうにかならなかったのか…

ちなみに、コーチングクリニックで連載されていた石井直方東大教授のトレーニング論コーナーは、日経Goodayで読める模様。

最近このブログ書くために検索していてその存在に気がついた。

新たなスポーツとして注目されている、500歩サッカー。
運動が苦手な人が考案したとのことで、こんなルールらしい。

動くごとに万歩計の数値が減っていき、残りが0歩になったら退場となってしまう。ただし、3秒以上動かずにいれば1秒に1歩ずつ回復していくというルールもある。

 歩数に制限があるため、体力に自信がない人でも安心。休憩することで褒められる画期的なスポーツだ。
(中略)
歩数を表示するポーチは背中につけるのがポイント。自分では確認できないため、自然とコミュニケーションが生まれるそうだ。

休憩することで褒められる?「500歩サッカー」 子どもも楽しめる画期的なルールに「大人がやっても盛り上がりそう」と反響

スマートフォンと連動して光るLEDポーチが必要らしく、その点でやるための最初のハードルがちょっと高いなって気もする。

しかしそれよりも気になる点がある。
これって球技が得意な奴が勝つスポーツと思うんだけどどうだろうか。
本当に運動苦手な人に恩恵のあるスポーツなのか?

実際どうなるか、脳内でシミュレーションしてみた

現時点で実際にやるのは無理そうなので、脳内で詳細にシミュレーションしてみることにした。

基本的に動かないことを良しとするスポーツなわけで、そうなると味方の立っている場所により正確にパスを出せる方が有利だろう。

普通のサッカーでもパス精度が高い方がスタミナの消耗は少ない。
オランダのレジェンドプレイヤー、ヨハン・クライフも言うように「ボールは疲れない」のだから。
そしてそのパスをきっちり処理できる技術がある方が有利になるだろう。

そうなると、活躍するのはサッカー経験者、次がバスケとか球技経験者という気がする。

具体的に想像してみよう。

サッカー経験者が浮き玉でパスをする。
それを空間認識と空中のボール処理に長けたバレーとかバスケやってた奴に渡る。
そしてゴール前で待っている女性にパス!
それをきゃーとか言いながらなんか決めてゴール!
運動苦手系の人間、一連の流れに何も関与せず!

実はこの運動苦手系の男、学生時代は帰宅部だったのだが社会人になってからジョギングを始め、最近は運動の楽しみに目覚めていた。
今の自分は同年代の男より動ける自信がある。
なので、今度の500歩サッカーでも可愛い女子にちょっといいところ見せてやるぜ!
Aの奴は学生時代サッカーやってたからまあ仕方ないとして、でもバレーやってたBとバスケやってたCなら今なら俺の方が絶対やれる。
特にCは明らかにメタボ体系になってるし、Bもバレー時代の古傷で腰が悪いらしいし。なんて思っていたんだけど…

うん、妄想が止まらなくなってきたぞ。

言えるのは、この500歩縛りで良さが出せるのは部活での中心選手タイプと思う。
社会人になってからは運動不足で…とか運動不足で中年太りしてきたんだよね〜みたいなタイプが、再び輝くやつだよな。

あれ、これ本当に運動が苦手な人が考案したのか?

大人になってからの運動能力とは、動ける身体があるかどうか

「運動音痴だけど大人になってスポーツ継続している系」
代表として言わせてもらいますけども、

動けない元スポーツマンと、学生の時うだつが上がらなかったけど今運動にハマってるタイプが例えばフットサルをしたなら、まあ割と後者が勝つわけですよ。
すぐエネルギーが尽きるからね、運動不足だと。
勿論同じように動けるなら運動神経が良いタイプが勝つけど。

なので、学生時代にスポーツマンから軽蔑と哀れみみたいな目で見られたのを、大人になってやり返せる権利が我々には与えられているとも言えるんです。
江戸の敵を長崎で討つ、的なことが成立するわけですね。

この快感を封印されるも等しいわけですよ、この500歩サッカーは。
体力勝負ですり潰せないわけですよ、かつてのスポーツマンを。



ああ、そういう「体力勝負」しないで済むから翌日に疲れが残りにくくて、忙しい社会人にオススメってことっすね…
普通の人はかつてのスポーツマン達に一方的に恨みを抱いていて
「お前らスタミナですり潰してやるよ…そう、俺はメジロマックイーン…」
みたいなこと思ってなくて、単にみんなでワイワイしたいだけですもんね…

ってことで忙しい社会人に超オススメ!500歩サッカー!
本格的に始まったのが今年7月らしく、まだ出来る機会もあまりなさそうですが、もっと普及するといいですね!普及した際には自分もキャッキャウフフと楽しくプレーしたい。

今シーズン限りで引退し、解説者デビューした中村俊輔氏の解説時の声が賛否両論だったようだ。
SNS等ではその(小)声が落ち着くという人も居れば、聞き取れない、中森明菜のようだ、という人もいた。

一方、同時期に解説者デビューした本田圭佑。
「サッカーに詳しい友達と一緒に見ているよう」などと言われた彼の解説は好評だった。
特に日本代表の試合では、戦術的な話から関西の面白いあんちゃん感の強い砕けたノリまで、幅広い解説の様子が喜ばれ、AbemaTVの中継のアクセス数に大きく貢献した。

中村俊輔と本田圭佑と言えば、かつて日本代表でポジションを争った仲。
中村俊輔がフリーキックを蹴る場面で
「ここは俺でしょ」
と本田がアピールしたが中村が無視して蹴ったエピソードや、ワールドカップ本番で中村はスタメン落ちし本田は大活躍したなど、何かと比較対象にされる関係でもある。

解説として語る内容は甲乙つけがたいにしても、単純な聞き取りやすさだけで言えば本田の勝ちのように見える。

しかし中村俊輔のあの小声解説は、狙ったテクニックなのかもしれない。