ヘディングの目測を誤り、後方にボールが落ちてしまうことをかぶると言う。
おそらくだけど、目測を誤ってもボールが前方に落ちた場合は言わないイメージがある。

前方ならまだどうにか対応できるけど、後ろに落ちてしまったらもう対応は難しいという意味合いが含まれているのかもしれない。

何から来ているのか、この言葉。
帽子をかぶることから来ているのでは?と言う説もあった。
しかし、目測を誤って後方にボールが落ちているその様子は帽子をかぶる動作には思えない。

わからなくて気持ちが悪いので、調べてみることにした。
かぶるで調べると色々な意味が出てくる。
バイクのエンジントラブルとか。被る、だと頭から被ったり、罪を被ったり。

大阪の方言のかぶる、はかぶりつくことを指すらしい。
目測を誤って後ろに落としたのは位置取りが前に出過ぎた、つまり食いつき過ぎたのが理由と考えるなら、これは該当するかもしれない。
ボールにつられて食いついちゃった!→ボールにかぶっちゃった!みたいな。

これなんじゃないか!?

方言か、歌舞伎由来か

方言と言えば、ふん尿を漏らす系の方言に「かぶる」が付きやすいことも怪しく感じてくる。

例えばしかぶるは九州などの方言で粗相をする(漏らす)と失敗する、の2つの意味がある。
自分は漏らす方の使われ方しか聞いた事無かったけど。

ちなみに博多の方言はたれかぶるまりかぶるなど妙におもらし系が多かったりするそうな。
酒飲みが多く、結果失禁する人が多かったのかもしれない。

ねむりかぶるは居眠りすること。ねっかぶるとも言うらしい。
このかぶる系方言は九州では広く使われている、古語由来の「失敗する」という意味合いと判明した。
方言って結構古語が残ってるよね。

とか思っていたら、また別の「かぶる」が出てきた。

《もと芝居社会の用語。「毛氈 (もうせん) をかぶる」の略で》しくじる。失敗する。多く、主人や親の面目を損なった場合にいう。

かぶる の意味・使い方

九州の広い範囲の方言に歌舞伎が由来するとは思えないので、これは別件と思うけどどうなんだ。
とはいえ失敗するという意味合いでは通じるので、一応これも候補に入れるべきか。

候補をまとめてみるとこんな感じになった。

①九州出身のサッカー関係者が言ったことで広まっている、失敗するというニュアンス
②歌舞伎好きやその文化圏に居たサッカー関係者が言ったことで広まっている、失敗するというニュアンス
③関西出身のサッカー関係者が言ったことで広まっている、ボールを待ちきれず、かぶりつくように前に出すぎたというニュアンス

当サッカー図書館としては、この三つのどれかじゃろ!という断定しないスタンスで行こうと思います。
俺は福岡の人間なので①な気がするけど、関西の人なら③と思うかもしれないし。

ちょっと邪馬台国の起源はどこ?みたいな感じになってきたぞ、九州説と畿内説みたいな。
俺としては邪馬台国は吉野ヶ里遺跡に決まっとるやんって思いますね!そういう教育を受けたからな…


あ、由来をご存じの方がいたらぜひ教えてくださいね!