当院では、女性年齢・抗ミュラー管ホルモンAMH値のほか、月経時の胞状卵胞数や過去の卵巣刺激に対する反応性なども加味して採卵のための卵巣刺激方法を個別に決定しています。

 

下記の表は、女性年齢(40歳未満/以上)とAMH値による大まかな卵巣刺激の当院基準です。

 

 

こうして卵巣刺激を行って採卵した2020年のデータを、女性年齢(40歳未満/以上)とAMH値に分けて平均採卵数で示します。

 


 

採卵数は、女性加齢でも減少しますが、卵巣予備機能(AMH 値)で減少しています。

 

採卵数1個や女性年齢43歳以上など困難と思われる状況においても、妊娠出産されている方もおられますが、下記グラフのように期待率は低下しています。

 

2018~2020年 岡山二人クリニック 

新鮮胚移植:初めての採卵周期に良好形態分割胚と子宮環境がある場合に移植

      (当院ではあまり実施していない)

融解胚移植:移植可能な胚盤胞を凍結し、採卵周期とは別周期に移植

      (当院ではホルモン補充療法による移植がほとんど)

 

累積妊娠率:1回の採卵によって妊娠された割合

累積生産率:1回の採卵によって1人を出産された割合

 

当院の体外受精などの生殖補助医療の治療成績はホームページでご確認ください。

 

 

こうしたデータも踏まえて、自分たちの治療計画を立てる必要があります。「知らなかった」はないようにしたいですね!

 

 

下記の記事もご参照ください。

抗ミュラー管ホルモン AMH って?

望妊治療する人のAMHは低い?

AMH値が低かった どうしよう?

AMHで妊娠率は決まりますか?

高齢・AMHが低くても、妊娠できますか?

加齢で抗ミュラー管ホルモンAMH低値

チョコレートのう胞があるだけでAMHが低下する?』

妊娠出産への女性加齢の影響

体外受精成績:年齢とAMH

卵巣機能AMH低下(DHEAは有効か?)

ビタミンD ④体外受精への影響

卵巣年齢AMH低下(自分で出来ること)

卵巣年齢AMH低下(採卵のために?)

体外受精の卵巣刺激は?

卵巣機能低下での採卵卵巣刺激法