木森木林
挿絵 kinZo
(こちらは科学的根拠がある記述を色分けしています)
現在の産婦人科医療や生殖医療をベースに科学的架空恋愛小説として書いています。
この小説は、「人工知能マッチングによるカップル誕生」や「人工子宮」といった架空設定を持ち込んでいますが、基本的には現状の生殖医療の実態を踏まえて書いています。
昨今、男女とも結婚年齢が遅くなり、また結婚されない人も増えています。「結婚しないといけない」、「出産しなければならない」ということは全くないですが、とくに女性は加齢によって、「妊娠しずらく」「流産しやすく」「児の染色体異常発症頻度が高く」なっていきます。妊娠を希望しても、なかなか妊娠できていないカップルは5組に1組と増え、2017年には体外受精による出生児の割合は16人に1人と次第に増ています。
「将来の妊孕性を広げるための卵子や精子の凍結保存」や「体外受精受精卵の移植前染色体検査PGT-A」も可能になっていますが、喫緊の課題は、「もっと望妊治療しやすい」、「もっと子育てしやすい」社会的環境創りですね。