• 排卵後は、黄体から分泌される黄体ホルモン(代表的なものとしてプロゲステロン)の作用で、子宮内膜の血流が増し栄養に富んだ液が分泌され、受精卵の成長に良い環境が作られます。また黄体ホルモンは基礎体温を上昇させます
  • 卵子が卵巣から放出されずに黄体が形成される非破裂黄体化卵胞ことがあります
  • 通常、最大卵胞径18mm~22㎜くらいの大きさになった成熟卵胞から排卵がありますが、卵胞が大きくなっているのに排卵が起こらないこともあります
  • 排卵した後に、黄体に液体が溜まった黄体のう胞が形成されていることもあります。

  • 黄体のう胞は、通常、月経頃までに縮小しますが、月経になっても縮小せず、超音波検査で見つかることもあります
  • 体外受精の採卵周期の月経頃には、大きさの揃った胞状卵胞が両側卵巣に適当な数みられることが目標です
  • 大きな黄体のう胞が採卵予定周期の月経頃に認められことは、好ましい条件とは言えませんので、採卵周期を繰り延べることも考えられます
  • 黄体のう胞が形成されていないか?月経期にどうなっているか、胞状卵胞数は?月経周期によっても異なりますので、こういった情報を超音波検査で確認してから、採卵に向けての治療を開始することが望まれます。
  • 黄体のう胞の形成を避ける方法としては、前周期にピル(低用量の卵胞ホルモン+黄体ホルモン合剤)を使用して排卵を抑制するといった対応も考えられます。