Q.
いつもお世話になっております。
エストラーナテープを貼付していても排卵することも稀にあり得るのでしょうか?
生理12〜14日目辺りに伸びるおりものに茶色い血がごく少量混ざったものが出ましたが、それ以外は伸びおりも出血もなくなりました。通常の排卵期のような状態と重なっていて少し不安になってしまったのですが偶然でしょうか?
A.
ホルモン補充による融解移殖周期では、月経3日目よりエストラーナ4枚を隔日張り替えをし、月経開始9~13日目に受診をしていただきます。エストラーナ4枚を貼付することにより血液中のエストラジオール(卵胞ホルモン)濃度は200~250pg/ml程度に達します。これは自然排卵周期における排卵直前の血中濃度に相当します。このホルモン作用によりFSH(卵胞刺激ホルモン)は抑制され、通常卵胞発育は起こりません。卵胞ホルモン剤の作用により、おりもの(頸管粘)は排卵期様になるため、症状から卵胞発育の有無を推定することは困難です。念のために受診時に超音波検査で子宮内膜厚を測定する際に両側卵巣に卵胞発育がないかどうかを確認していますので、ご安心ください。ただし、卵胞ホルモン剤を使用していても卵胞発育を認めた場合には、移殖周期を中止しリセットするか、その時点から排卵周期へ変更する場合があります。
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