男性不妊症における性機能障害は、勃起障害 (ED) と射精障害に大別されます。これらは不妊原因としてだけでなく、生活の質を著しく低下させる原因と言えますので、適切な治療を行いましょう。今回は勃起不全についてです。下記の治療で良い結果が得られない場合でも人工授精(子宮内濃縮精子注入)で妊娠の期待があります。

 

勃起不全(ED)

20~40歳前半のEDは、心因性がほとんどです。「排卵日ED」という言葉もあり、 「排卵日」 というプレッシャーが男性をEDにさせてしまうこともあります。普段から夫婦仲良く、排卵日に関係なく,

数日毎の夫婦生活が勧められます

 

心因性 ED については薬物治療が推奨されます。現在、3種類のPDE5 阻害薬(シアリス、バイアグラ、レビトラ)が発売させています。当院では、食事との関連が低く効果時間が長いシアリスを処方しています。

 

次いで多い原因として、薬剤性があります。心療内科などから処方されている薬剤が原因となっている場合がありますので、処方されている医師に相談してみてください。勝手に薬を止めるのは、よくありません。

 

また糖尿病などの合併症や器質的な病変が原因になっていることもありますので、放置せず医療機関で診てもらうようにしましょう!