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株式会社二上家、社長の二上です。
今日から二月。まだまだ寒い日が続きます。周囲では風邪やインフルエンザがかなり流行っています。体調管理には十分気をつけたいですね。
さて、上の画像は当社展示場に置いてある、大理石の墓石です。白が非常に鮮やかで、屋外にあればさぞ映えるであろうこの墓石。あえて屋内展示場に設置しているのには理由があるのです。
大理石は建築材として、あるいは彫刻の素材として古くからヨーロッパで用いられてきました。ミケランジェロのダビデ像などが有名ですね。なぜ、大理石が古くから用いられてきたかというと、石の美しさはもちろんですが、石としては比較的柔らかい素材のため、非常に加工がしやすいのです。加工がしやすいということは、細かな表現もしやすいわけで、彫刻用の素材としては打ってつけです。
一方、大理石はその柔らかさから、水に弱いということがあります。元々大理石は石灰岩。石灰岩の元は貝の化石などで、カルシウムが多く、水に溶け出しやすいんですね。ヨーロッパでは墓石としてもよく使われますが、雨の多い日本の気候では、雨水のせいで風化しやすく、長く使っていく墓石にはあまり向いていません。当社では作例としてこの大理石の墓石を作りましたが、風化を防ぐため、屋内に置いているのです。
墓石に使う石にもそれぞれの土地、風土に合ったものを使っていく必要があります。日本の墓石の多くは御影石(花崗岩)で作られたものですが、これについてのお話は、またいずれ書かせていただきます。