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前回、アメリカの小学校とお留守番できる年齢について触れました。
前回のブログ
今回はアメリカの中学校についてお話したいと思います。
学級担任制から教科担任制へ
アメリカの小学校では担任のクラスでほとんど一日過ごすことが多いですが、中学校からは一日中一緒に授業を受けるためのホームルームや担任のシステムがなくなります。
授業は生徒ごとに異なる時間割に基づいて各教室を移動して受けます。
出欠は、各授業毎に確認されます。
私が勤めていた中学校では、一応担任クラスというものがあり、毎朝10分ぐらいは担任のクラスへ行き、必要な連絡事項や、学校からの配布物などを貰ったり、提出したりする時間がありました。
そこから、皆別々に違うスケジュールなので、自分のスケジュールに合わせて各クラスへ移動していきます。
一日中ずっと一緒というお友達は、ほとんどいません。
授業は一時間40分から50分で、移動時間は5分と非常に短く、5分の間に広いキャンパスを自分のすべての荷物を持って移動し、トイレなども済ませないといけないので、生徒は大変です
私の勤めていた学校では、荷物だけ置きにきて、先生に申告してトイレへ行けば、少し遅れても遅刻扱いにはしませんでした。
6年生はまだ身体が小さな生徒もいて、移動に慣れるまでは、見ていて可哀そうな感じもしました。
でも、教師はずっと自分の教室にいて移動時間がない分、仕事ができるのは助かりました。
必須科目と選択科目
必須科目[数学、英語(国語)、理科、社会] は皆取らなければいけませんが、選択科目は生徒によって違います。
必須科目は学年の科目の先生から大抵は習いますが、選択科目は、学年関係なくクラスにいるので、教室には6年生から8年生が一緒の授業にいることが多いです。
私の勤めた学校では、外国語と体育は選択でしたが、必須だったので、学年ごとに分かれていました。
美術、音楽、リーダーシップなどの選択科目は学年が混ざっていました。
選択しなければ、美術や音楽のクラスは3年間取らなくてもいいのです。
小学校でも少し触れましたが、中学校もそれぞれの生徒の学習能力やペースに合わせた特別プログラムが導入されているので、学科によって飛び級や留年があり、7年生でも数学だけ6年生の数学を取っていたりする生徒も存在します。
また、英語が母国語でない生徒のためのクラスなどもあり、生徒によってスケジュールは様々です。
各科目の先生の授業計画(syllabus)に沿って授業が行われ、クラスのルールなど、各科目の先生によって違うので、生徒はそれぞれの授業でどういう教材が必要で、どういう宿題が出て、どういう風に成績が付けられるのか把握していないといけません。
テストも日本のように中間テスト期間、期末テスト期間というものがなく、各教科でテストがある日やプロジェクトの提出日が違ってきます。
自分で考え、行動する、自立した人間になるための教育が始まり、不在は自己責任となり、生徒が責任をもって、宿題・課題内容を確認し、提出しなければなりません。
なので、アメリカでは中学生から留年する生徒がまあまあいます。
正式な成績表は年4回。ABCDFのアルファベットで表記されます。
Fはフェイルで年間の成績がFだとその科目の単位がもらえないということになります。
卒業単位が足りない場合は留年ということになります。
インクルーシブ教育
生徒の学習能力やペースに合わせた特別プログラムは障害児生徒に対してはもっと綿密に組まれ、健常児と一緒にクラスを取れる場合はどんどん一緒に取るスケジュールが組まれます。大人のサポートが必要な障害児は、大人が一人ついて、その生徒のクラススケジュールを一緒に回ります。
生徒によって、具体的な支援方法が分かるアコモデーションが各先生に配られ、必要な物も各教室に準備されます。
例えば、難聴の生徒のために、ピンマイクを使ったり、板書できない生徒のために、写メを取るなどがあります。
テストの内容も生徒に合わせるので、同じ課題で3-4種類準備することもあります。
部活の種類はあまりなく、あってもシーズン毎
私の勤めていた地域の中学校では部活がほとんどありませんでした。
教員が部活の顧問になることもほぼありません。
なったとしても、別採用になります。
授業の延長戦で吹奏楽(バンド)や オーケストラは放課後定期的に練習があります。
他はバスケット、バレーボールが年に数か月ある感じです。
年間通してある部活はありません。
注釈:アメリカは州ごとによって制度が変わるので、ここで書かれてあることと違う場合もあります。
中学校はこの辺にして、次回は高校にフォーカスしてお話したいと思います。
See you soon