武田双龍の美しい文字を身につける方法

武田双龍の美しい文字を身につける方法

書道家・武田双龍主催書道教室「ふたばの街」で指導しています。
全国に支部を持つふたば書道会の理事長です。2017年2月14日にリニューアルし、「文字を美しくするブログ」に特化していきます。双龍の作品や日常はインスタグラムorフェイスブックをご覧下さい。

こんにちは、こんばんは。

双龍です。





ふたば書道会の2023年2月号の表紙と1ページ目です。

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​書遊びとは

年に2度開催され、技術や知識は関係なく、単純に書道を楽しむことがコンセプトです。

アートや絵になってもOKです。

要するになんでもありです。

出品料は無料で、子どもも提出することができます。


​テーマ「花鳥風月」

今回のテーマは、「花」「鳥」「風」「月」

から好きな文字を選んで、その文字を表現します。


​掲載へのこだわり

並びにこだわりました♫

「花鳥風月」でお互いの作品を引き立て合うように選定しています。


表紙の「最遊秀賞」(優ではなく"遊"なのもこだわりです)

はまず、一人はお子様を選びたい!と思いました。

「花」は小学四年生の女の子で、力強い筆感のある作風が魅力です。

「鳥」はしなやかで柔らかいイメージですね。

「風」はアーティスティックでミステリアな感じです。

「月」は絵のような素敵な作品ですね♫


隣り合う文字が似ないように考慮しています。

四作品とも別の方々なのですが、調和が取れています。




一方、こちらの4作品は、可愛らしい系で統一してました。




「風」で線を作ってます!

これ、、なにを表現したかわかります??笑笑


藤井風!


遊び心が楽しいですよけ!

こんにちは、こんばんは。

双龍です。



☆2023年1月の大人大筆の級の手本です。



☆2023年1月子ども三、四年生の手本です。


この二つの手本は雰囲気が全く違いますよね!



子ども習字

大人書道()

字粒

大きい

小さい

太い

細い

余白

無し

有り


ふたば書道会では、明確に違いを定義付けしています。
小さい頃に習っていた習字と、
大人から習う書道は他のジャンルを学ぶといってもいいほど違いがあるので、別物として捉えて学んだ方がスムーズに習得しやすいです。


↑右の手本を子ども習字に変えてみました。

太さに違いがあるのはわかりやすいですね。

※隙間をみやすくするため、大きさは変えていません。


ただし、「余白」は見方が難しいので説明します。




左は隙間なくギュウギュウに線が密集していますが、

右はスカスカだとしています。


私はよく、

「パーツを小さくし、パーツどうしを離して書く」のが書道だと表現します。


パーツが小さくなりつつも、離れるので結果的に文字の大きさは変わっていません。


ギュウギュウに隙間なく埋めた方が圧倒的に書きやすいので、子どもには左の習字で指導するのです。


この違いを理解しつつ書き進めていきましょうね!



こんにちは、こんばんは。

双龍です。

☆2022年12月条幅手本です。

※条幅とは、大きな紙をさします。

☆右側は初心者向け手本で、左側は「上級者」向け手本です。


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左側の難しい手本はアートまでは崩さず、あくまでも

「書道」の枠組みの中でまったく新しい書を提案するのがコンセプトです。


通常は、全体を同じ書体で統一し、調和を図るのが書道なのですが、

自然に様々な書体を変遷させつつ、

それぞれの書体を上手に溶け込ませることにチャレンジしました。


例えるならば、和服にスニーカーを合わせてみたり、

男性物の中にスカートを合わせるようなものです。


本来ならば、溶け込まないアイテムを技術や知識、全体のバランス感覚で調和させる非常に難しい書風です。


それぞれの書体の知識が備わっていること、

瞬発力が大切です。


↑たっつけ袴とジャケットを合わせる




↑ハイブランドのブーツとハンテンを合わせる


↑ロングコートとスカートを男っぽく合わせる


イメージはこういう感じです笑


しかも、「ライブ性」を大切にします。


前もってどういう文字を書くことを決めて、

書き込むことで完成度を高めていくのが普通なのですが、この書は前もって決めません。


ジャズのように、その場の思いつきや場の雰囲気を大切にし、車を音楽のように踊らせていきます。


「前の文字が大きくなっちゃったから、次の文字は小さくしよう」

「左の行が右の行に負けそうだから、最後は派手に終わろう」

など、臨機応変に可変していきます。


この作品は、生徒さんの前で書きました。

見ている方々に楽しんで頂くことで、

書も楽しくなります。



↑3倍速です。


書きながら、全体を見ながら、崩し方、書体をその場のノリで変えていきます。


2枚目は、書体の順序や崩し方を全て変えます。


こうやって、書道に「ライブ性」を付与します。


当然「失敗」します。線が抜けたり、

思ったような線にならない時もあります。


その「失敗」を次の文字で「改善」します。


「線が抜けたから、次の文字では強くしよう」

「想定より小さくなったから、隣の文字を大きくしよう」


「失敗」がない文字は作為的になりイヤらしくなりますが、

「失敗」があると人間味や自然さが出て、

作品に深みが出るのです。


これを双龍は"巧稚"の変化と呼びます。


想定内でカッコいい線や文字を「巧」

想定外でカッコ悪い線や文字を「稚」とします。


カッコいいばかりだと嫌味が出てしまうので、

いかに「失敗」するかが重要となるのです。

その失敗を活かしていきます。


書道って楽しいでしょ??