初等科師範二次
推奨書道道具
◉半紙
【楷書】七城
にじみにくく、かすれにくく、厚手で筆が引っ掛かりやすいので、掘るように書く楷書に向いています。
高級紙なので非常に墨色が美しくなります。
【行書】長陽
にじみやすく、かすれにくい、薄手でツルツルしているので筆を滑らかに動かす行書に向いています。
◉墨汁
楷書・行書ともににじみにくい書芸呉竹がおすすめです。
◉筆
楷書・行書ともに、細い線も太い線も非常に美しく書くことができる道真がおすすめです。
楷書作品・行書作品、共通のコンセプト
ふたば書道会の上級楷書作品を"手本無しで"書くことが求められます。
共通の審査ポイント
1、位置と大きさのバランスの良さ
半紙に4文字の場合は、文字の高さがばらついてしまいがちです。横の位置の高さを揃えましょう。
ふたば書道会では、左に支部・段・氏名を書きますが、
その部分を開けずに本文を半紙いっぱいに書くようにしましょう。
2、正方形・左右対称・均等であるか
一次試験と同様です。半紙に4文字の場合は、それぞれの文字の枠が縦長いので、文字自体が縦長くなってしまいがちです。
3、筆圧が強いか
一次試験と同様です。細い線であっても強く書くように練習しましょう。
4、「すきま」が作れているか
ふたば書道会の上級手本は、線と線の間にすきまがあります。
この内容は無料動画では公開していませんので、
正確に学びたい方は有料動画に申し込みましょう。
※すきまについて解説している月とそうでない月があります。
5、基本的な筆法
一次と同様です。一次以上に美しい筆法が求められます。
6、主画の意識
一次と同様です。
7、小筆の技術
一次と同様に、中心を通し、大きさを揃え、主画を意識し、丁寧に書きましょう。
楷書と行書の違い
1、露鋒と中鋒を書き分ける
楷書は露鋒、行書は中鋒です。
2、三折法と二折法を書き分ける
楷書は三折法、行書は二折法です。
3、横線の斜め上り
楷書は横線が全て平行に斜めに上がり、
行書は横線がバラバラに斜めに上がります。
4、行書では「滑らかに」書く
楷書は一画一画丁寧に書き上げていきますが、行書はぬるぬると書きます。