ふたば大樹知的財産事務所は、2018年8月から毎月2日間のオープンオフィスデイを設定し、無料の相談会を開催することとしました。
相談内容は、知的財産に関することはもちろん、身の上相談(!)でも何でもお受けします。代表弁理士の飯村重樹が、全能力・全人格をもって相談にお応えします。
8月のオープンオフィスデイは、8日(水)と22日(水)になります。相談をご希望される方は、以下のお問い合わせフォームをコピーして必要事項をご記入いただき、
にメールをお送りください。
なお、相談に基づいた別途の作業が相談日以降に発生する場合は、別途の費用を請求させていただく場合があります。
[お問い合わせフォーム]
・お名前:
・所属:
・電話:
・メールアドレス:
・相談内容(簡単でけっこうです):
・希望日:8月8日(水) または 8月22日(水)
・希望時間帯:
① 10:00〜11:00
② 11:00〜12:00
③ 13:00〜14:00
④ 14:00〜15:00
⑤ 15:00〜16:00
⑥ 16:00〜17:00
⑦ 17:00〜18:00
⑧ 18:00〜19:00
⑨ 19:00〜20:00
本日の東京は、小雨模様です。「ふたば大樹」の飯村です。
ブームが落ち着いてきているようで、最近は以前ほど見かけなくなったような気がしますが、ちょっと前まではよく見かけたり聞いたりしたこともあるであろう第4次産業革命について、特許との関係で整理したいと思います。
第4次産業革命とは、大ざっぱにいえば「インターネットにつながったあらゆるモノからデータが収集され、収集されたデータがビッグデータとなり、このビッグデータが人工知能によって処理されて新しい価値(モノ・サービス)が提供される流れ」のことであると、個人的には考えています。
このような流れを把握するためのキーワードが、IoT、ビッグーデータ、そしてAIです。
IoT、ビッグーデータ及びAIといった技術を用いて新しい価値を生み出せるのであれば、その技術は特許として守ることができる可能性(あるいは特許で守る必要性)がありそうです。
このような技術を特許で守ることを考える場合は、これらの技術がどのようなデバイスと結びついてどのような処理を行い、それによってどのような新しい価値を提供することができるか、ということに着目するのがよいと考えています。
IoTとデバイスとが結びつくような場合、例えば、動物の生育状況をセンサがデータとして取得し、取得したデータがインターネットを介してサーバに送信され、サーバに格納されたプログラムによってサーバに送信されたデータに基づいて動物の今後の飼育手順データが生成されるといったような場合は、センサで取得したデータを取り扱うIoTが、プログラムが格納されたサーバというデバイスと結びついて、飼育手順データを生成するという処理を行っています。
したがって、このような観点で特許出願をすることが可能です。
ビッグデータとデバイスとが結びつくような場合、例えば先の動物の例でいえば、センサが取得した生育状況のデータが集積されてビッグデータとなり、これらのデータを1つのデータとして処理するためにデータを構造化して、ストレージ(デバイス)に格納します。データ構造を格納したストレージにアクセスすることによって、動物の今後の飼育手順データが生成されるのであれば、この観点でも特許出願をすることが可能です。
さらに、AIとデバイスとが結びつくような場合も、同様に先の動物の例を用いるならば、今後の飼育手順データを生成するプログラムがAIである場合は、AIがプログラムとしてサーバに格納されることによってAIとデバイスとが結びついて、飼育手順データを生成するという処理を行っていることから、この観点でも特許出願をすることが可能です。
このように、動物の今後の飼育手順データを提供するというサービスが新しい価値を提供するものであれば、そのサービスは他者に模倣される可能性があるので、特許で守る必要があるといえるでしょう。
ビッグデータやAIは、特許との関係のみならず、著作権との関係で気になる点がありますので、別の機会で触れたいと思います。
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