令和8年7月18日(土)武奈ヶ岳(滋賀県)
と言う事で、どうするか冷静に考える。
目の前の登山道が通れないので、ビバークして翌朝から行動するしかないのか。
どうすればいい。
究極の選択を迫られる・・・。
この状況で一番現実的なのは、ビバークして翌朝に別のルートを使って駐車場に戻る事だ。
でも、分岐点の「大摺鉢」はスグそこで、そこを渡れば駐車場まで30分。
いくら目の前の登山道が崩落していたとしても、ここを抜ければ30分で行けるのに
7時間かけて遠回りするのは気が滅入る。
しかも、標準タイムが7時間なので実際にはもっと時間が掛かると思う。
と言う事で、もう一度ここを渡れないか冷静に考えてみる。
北アルプスの岩場や崖は確かに危険だが、手掛かりや足掛かりがあるので
気を付けて慎重に行けば何とかなる。
でも崩落した登山道の大きな岩には手掛かりも足掛かりもなく
もしそこをクリアできたとしても、その先の砂場で足を踏ん張って前に進むのは無理そうだ。
ただ、もう一度冷静に見てみると、右上に木が生えていて、そのすぐ下には黒い土があるので
その木を掴みながら、黒い土に足を置いて踏ん張れば、なんとか渡れそうな気がする。
五分五分なら絶対行かないが、渡れそうなルートが見えて80%以上の確率で行けると思う。
たぶん。
と言う事で、ここを渡る決断をして、覚悟を決めて少し先の木に手を伸ばして掴んで
更にその先の木を掴んで前に進もうと思ったら、その木が根元からゴッソリ抜けた。
マジか・・・。
とりあえず元の場所に戻って、もう一度冷静になって掴む木をイメージして再度挑戦する。
出来るだけ太い木を掴み、木が抜けないか確認しながら黒い土を踏ん張って少しずつ前に進む。
そして最後の着地地点は、もし滑落しても登山道に落ちるようにかなり奥まで行って
なんとか登山道に降りる事ができた。
そして、振り返って崩落した登山道を見るとこんな感じで、右上のU字の木が無い所が
向こう側の登山道が切れ落ちている所だ。
こちらから見ると、ほぼ垂直に崩落している事が良く分かる。
そんな崩落場所をなんとか渡り切り、すぐ先の「大摺鉢」を渡って登山道の入口まで降りて
午後4時、無事に?ヴェル号に到着。
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ハイク時間10時間、標高差736m、総歩行距離10kmの行程でした。
何とか無事に戻って来ました。
この日の2週間前くらい前に2日連続で大雨が降ったので、このルートの登山道が崩落して
いないか色々と調べたけど、情報が出てこなかったので大丈夫だと思っていたのですが
渡れないくらいの崩落があったのは予想外でした。
自分は「大摺鉢」の分岐を左に行ったのですが、通常は右に行くので
そのスグ先の場所が崩落していて、行けないとあきらめて引き返している登山者は結構いると
思うのですが、登山として成り立っていないのでその事を登山のサイトやHPで発信して
いないのだと思います。
とりあえず、今回は無事に戻って来る事が出来たのですが、比良スキー場跡で休憩している時に
痛みが出た左足の状態が、今後の登山に影響がないか心配です。
今回の教訓
1、沢のルートは涼しいがコケで滑るので冷や汗をかく。
2、そんな危険なルートでは誰にも会わない。
3、登山道に出るとシャレにならない暑さだが頑張って登ると達成感がある。
4、山頂で強風が吹くと色々な物が飛ばされる。
5、事前に崩落情報は無かったが先日調べたら自分と同じ方法で
崩落した登山道を渡った人がいた。






