バランスの話 その2 | HIRO'S DIARY vo3

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以前に投稿したブログです。なぜか消えてしまったので順番に再投稿しています

 

 

前回は、みなさんの今のバランス状態を確認しました。


今回は、軸足とバランスの関係についてお話をしたいと思います。

みなさんは、日常生活の中でバランスを意識する事はありますか?

しかし、全然意識しなくても無意識の内にバランスを取っているものなのです。


立つ、座る、歩く、走る、などの日常生活はバランスなしでは成り立ちません。

実はそんな日常生活の中、片足でバランスを取る事は結構あるものなのです。
 

階段を上がる時、降りる時、ズボンやスカートを履く時、靴下を履く時、湯船に入る時など
思い浮かべれば、この他にもたくさん片足でバランスを取っています。

そこで、さらに思い浮かべてみましょう。


その様な時、みなさんはいつもどちらの足を最初に上げますか?

ほとんどの人は、いつも同じ足から上げている事が多いと思います。


そして、いつも同じ方の足で支えていると思います。

そうなんです。

 

それが、その人の軸足なのです。

いつも同じ足を使う人も、イヤいつも左右バラバラの足を使うと言う人も
今度は少し高くて、滑りやすい所から下に降りる事を想像してみて下さい。


どちらの足を、先に下におろして降りますか?

その時におろす方の反対の足、つまり支えている方の足が軸足になります。


小さな段差や階段では、どちらの足でも気にしないで踏み出す事ができますが

大きな段差で、特に下りは上りより恐怖感があるもので、更に滑りやすいとなると

人間は無意識の内にバランスの取り易い、安定している方の足を軸足にしています。
 

この様にして、最初に安定している軸足を使い、不安を消してからもう片方の足を使います。

ちなみに、上着を着る時、靴下を履く時、手袋をはめる時、腕を組む時、アグラをかく時も

いつも同じ手や足からだったり、どちらかが上だったりするハズです。

 

試しに、軸足も含めてすべて違う方でしてみて下さい。

 

かなり違和感があるはずです。

 

但し、その人の生活習慣や環境にも左右されるので、必ずしも正しいとは言えませんが。


この様にして、無意識の内に軸足の方に負担が掛かっている場合が多いので
その軸足の筋肉は、いつも緊張状態で硬くなっています。


逆に、反対の足は力があまり加わらないので、筋肉がゆるくなっている状態です。


そこで、前回に引き続き今の状態をチェックしてみましょう。

まず仰向けに寝転がり、両足を軽く揃えて下さい。
 

その状態で、左右のつま先が同じ位の角度で外に向いていればOKです。


つま先の開く角度が浅い方が普段から体重の掛かっている足で

そして、その足が軸足の場合が多いです。

 

但し、日頃からストレッチをしている人は、両足とも同じ様に開く事が多いです。

 

どちらか開かない方の足は、お尻の外側と太ももの横にかけて硬いと思われます。


しっかりとストレッチをしましょう。
 

次に、普通に立って足元に目印を付け、目を閉じて顔はまっすぐ正面に向けて

しっかりと腕を振って、その場で30回足踏みをして下さい。

 

そして、その場からずれてないか確かめましょう。

 

多少の前後の移動なら問題ありませんが、右にずれていれば右足に

左にずれていれば左足に、それぞれ体重がかっているか

体がそちらの方にねじれていると思われます。

 

この様な場合も、しっかりとストレッチをして左右のバランスを整えましょう。

 

ただ、脳の検査をする時も同じ様に足踏みをするので

前後左右にあまりにもヒドイ場合は

もしかしたら脳に異常があるかもしれないので

念の為に、病院で検査してもらった方がいいかもしれません。

 

さて、ここまででみなさんの軸足が分かったと思いますが

その軸足を、スノーボードにどう生かしていけばいいのでしょうか。

 

自分の場合は、軸足が右足でスタンスはレギュラーなので軸足を後ろにしています。

 

そして滑り方なのですが、ターンの前半は前足で方向を決めて

ターンの中盤から後半は後ろ足(軸足)で

加速や減速のスピードコントロールをしています。

 

滑りを全体的に見ると、どちらかと言えば後ろ足(軸足)をたくさん使って

滑っているように思います。

 

ただ軸足と言うよりも、力を入れやすくコントロールしやすい足だと言えます。

 

でも、だからその足が軸足だとも言えます。

 

ちなみに、右足を良く使うので右足のブーツの紐がよく緩みます。

 

みなさんはどうですか?

 

軸足がどちらで、スタンスはどちらですか?

 

これはあくまで個人的な考え方なのですが、軸足が右ならレギュラーで

軸足が左なら、グーフィーが自然な形ではないかと思います。

 

それからもう一つ、ボクシングをするのを想像して相手に対し自然に構えてみて下さい。

 

構えた時に、左足が前ならレギュラーで、逆ならグーフィーだと思います。

 

この方法も、無意識のうちにバランスが取りやすく

安定している方を選んでいると思われます。

 

但し、この方法は利き腕に左右されるので一概に言えませんが。

 

ここまで、前回今回と軸足とバランスの関係について話をしてきましたが

みなさんにお伝えしたいのは、軸足の重要性ではなく

できれば軸足を作らずに、左右とも同じ様にバランスを取ることが大切だと言う事です。

 

他のスポーツでは同じ方向で動く事が多いので、いつも同じ足が軸足になり

その軸足の重要性を意識したトレーニングをしなければなりませんが

スノーボードの場合、特にフリースタイルではスイッチで滑ったり

バックサイドやフロントサイドなどでスピンをしたりするので

右も左も、同じ様にバランスを取れる事がベストだと思います。

 

それでは、具体的にどの様な方法でバランスのトレーニングをすればいいのか。

 

次回は、そのバランストレーニングの方法について話をしたいと思います。

 

 

ここで、みなさんに質問です。

 

歩く事と走る事の違いは何でしょうか?

 

誰にでも分かる様な、明確な答えを考えてみて下さい。

 

これは、バランスのトレーニングを考える上で非常に大切な事です。