更新できませんですみませんでした!!
18R-Gのチューニングがほぼ完成してきました!!
カムライン ボーリングから無事上がってきていたのですが、なかなかルーチンワークが忙しくて手が付けられませんでした!!本当は22年中に仕上げたかったのですが!!
誠に申し訳ありません!!!
と言う事で、最後の大物HEADの造り込みしています。
こんな感じのHEADです!
HEADの加工内容の詳細は過去のブログ参照してくださいね~~!
正直私この半球型燃焼室のエンジンってあまり土地勘なくて、どの程度で吸気と排気バルブがクラッシュするのかが正直見当つきません!!わかりません・・・しかも今回このHEADのバブルサイズは18R-Gでは最大だと思われる吸気弁Φ48 排気弁Φ40.5となっていてかなりバルブ同士がせっています。しかも!!
こんな感じで吸気弁と排気弁の隙間は5㎜程度となっています。…詳細は過去の記事みてくださいね。これ以上バルブ同士の隙間を確保しようとするとバルブを沈めて、クリアランスを確保していくしかいくしかなくて、圧縮比の確保が難しくなってきますので、まずこの寸法で仮置きしています。
しかもこのHEADに組み合わせるカムもかなり強烈です!!・・・下記参照!!
カムスペック300度の12.5㎜リフト!!しかも吸気・排気共同じプロフィールのカム使います。
平タペット(直打リフター式)と考えるとオーバーラップが4.0㎜程度リフトしてくると思います。
ここまで直打でリフトを高く出来るのは、18R-Gの大きなリフターのおかげです。後ほど詳しく紹介しますね!!
と言う事でバルブクラッシュを確認しないと枕高くしてねむれません!!
そんなこんなで、HEAD仮組~腰下仮組してバルブクラッシュ確認して行きましょう!!!
1気筒ノミ仮組しました。
タペットクリアランス
吸気:0.25㎜ 排気:0.3㎜
で取りました。
こんな感じでHEADと腰下仮組します。
クランクが無かったのでポンプシャフトで概略バルタイ取って行きます。
ピンぼけですが純正バルタイでまずは確認!!
純正のバルタイは吸気/排気共にクランク中心角は108度でフルリフトな感じですか・・・すみません・・・ポンプシャフトでのざっくり計測なので・・・間違っていらすみません!!
こんな感じで下側からバルブの動きを観察して干渉無いかチェックします。
これ、オーバーラップ時のUP写真!!
うお~~!!なんとか干渉は無し!!!
吸気・排気とのクリアランスはギリ1.0㎜確保できてます。
因みに、オーバーラップ時のリフトは3.8㎜(吸気・排気共)です。
この後、クランク角で5度進めたバルタイを試すとクリアランス0.5㎜程度まで減少しますので、純正バルタイで組む事を強くお勧めさせて頂きます。
バルタイの調整では、さほど馬力変わりませんので、純正バルタイでお願いいたします。
と言う事でバルブクラッシュはなんとかクリアできました!!!
それにしてもこの燃焼室・・・すでに半球型とは言えませんね^^!
スキッシュエリアもかなり大きいし、燃焼室もかなり小さいので相当燃焼良さそうです!
点火時期も純正で十分だと思います。
馬力出そうです!!
と言う事で、最後の燃焼室容積合わせ用の面ケンしました!!
シートリングギリギリまで面ケンしましたよ~~!!!1.2㎜面ケン!!
写真撮るの忘れました!!が!前回の63.3㏄から56.2㏄まで容積小さくなりました!!
これにより、排気量2250㏄で、ボアφ92.5㎜ 厚み1.0㎜のメタルガスケットと、凸PISTON容積9.6㏄を合わせると、11.6:1の圧縮比となります。まあ12.0:1位あっても良いのかもですが・・・これが限界です。
と言っても十分高圧縮達成できたと思います。
と言う事でバルブ組んでタペクリ調整します!!
カム山中心とリフター中心がずれてますね~~!
こうする事でリフターが運転中回転して編摩耗防止になります。
リフターのアップです。
黒く痕付いてる所までカム山が当たっています。いい感じですね!!
今回使用するカム(300度 12.5㎜リフトカム)はリフター径最小でもΦ34㎜は必要なカムです。
カムプロフィールも油圧タペットを無視したメカタペット用の加速度の高いカムプロフィールとなってますので馬力でますよ~~!!
と言う事で、タペットクラランスも取り終わり、HEADも完成しました!!
本当に長い闘いでした!!!本当にお待たせいたしました。
この18R-Gはクライアント様と弊社で造り込んできた合作です。
今まで類を見ない18R-Gになったと思います。
私もかなり良い勉強になりました。
本当にありがとうございました!
今週中には発送出来るとおもいますので、少しおまちください。
最後に平成仕様18R-Gの詳細なスペックを書いておきます。
《HEAD》
●燃焼室アルゴン溶接盛+燃焼室整形・・・燃焼室容積56.2㏄ ※純正74.4㏄
●動弁系・・・●吸気VALVE:フュージョンエム製 傘径φ48.0㎜ ステム径 φ8.0㎜ 。
●リテーナーコッター:L型純正品用流用。
●VALVE SPR:亀有2T-G用
●リフター:亀有製
●排気VALVE:亀有製ビックバルブ 傘径φ40.5㎜ ステム径φ8.5㎜
●リテーナーコッターは純正品有用。
●VALVE SPRは亀有2T-G用+1.6㎜セット長合わせシム追加。
●リフター:亀有製
●カム・・・フュージョンエム製リグラインド品 75度 12.5㎜リフト品+SQ処理
●カムライン・・・ラインボーリング
《腰下》
●排気量:ボアφ92.0*ストローク85㎜=2250㏄
●クランク:純正比+5.0㎜ストロークアップ加工+イソナイト+ラッピング+動バランス取り
●PISTON:φ92.0㎜流用品+2リング加工
●CON-ROD:S2000コンロット流用+偏芯加工+小端規制加工
その他多数。
以上!!