宙組初日観劇 | furuzukka 24時間タカラヅカ

少し日が空いてしまいましたが…

宙組特別公演『Le Grand Escalierール・グラン・エスカリエー』観劇して来ました。








外には取材クルー、中には厳戒態勢のスタッフさんがたくさん…という、コロナ中の再開を彷彿とさせるような雰囲気。

そして客席は、緊張と興奮に包まれている感じ。



そんな中、ひばりちゃん(山吹ひばり)の開演前のアナウンス。

あの可愛い、独特な声でのアナウンスに和みました。



そして村上理事長が唐突にご登場。

報道もされている通り、公演休止と演目変更についてのお詫び。

このご挨拶の時、客席から拍手が起こったのですが、私は正直、「なんで今拍手?」と不思議でなりませんでした。



SNSに溢れている、謝罪内容が違うんじゃないかというご意見。

けれど私は、それはここで謝罪することではないと思えたので、納得でした。

それにしても拍手はね…なんか違うんじゃないかとショボーン



それからいよいよ開演アナウンス。

これは当然でしょうが、普通にトップスターのアナウンスです。

こっちはなぜか緊張しているものだから、却って「え?」という気持ちにもなったりしましたが、公演が始まるんですもんね。

おかしなトーンであるわけもなく。



指揮の塩田先生のご紹介があった瞬間、「よかった!塩ちゃんで!」みたいな気持ちになる爆笑



そして幕が上がると、そこにはフランス国旗の3色が。

初日映像でも流れましたが、あの3色は心踊る色ですよねニコニコ



キキちゃん(芹香斗亜)はじめ組子の皆さん、初めは緊張している様子が見て取れましたが、ステージが進んでいくにしたがって今度はキラッキラに眩しくなっていき、気づくと自然に涙が出ていました。



この涙。

何の涙だか自分でもうまく説明できないのですが(ほんとにふいに流れて来たので)、あぁやっと帰って来てくれた、やっぱり私は宙組が好きなんだ…と自分自身に実感させてくれました。



同じように泣いている方はそこここにいらして、中には辛さや悲しさを感じられた方もいらっしゃったのだろうなと推察しました。



ショーはもう息つく間もない場面展開。

タカラヅカニュースの稽古場情報で“中詰めが15分ある”と言われてましたが、え?プロローグのあとずーっと中詰めなんじゃない?!と思える爆走ぶり。

とにかく全部が見せ場で、人数が少ない分、一人一人の魅力が炸裂しているように見えました。



ここまでの退団者も多かったのに、補充もできないまま少ない人数で回している宙組。

けれどそれを全く感じさせない。

みんなひたすら歌い踊り、着替え、また登場しては走ってハケてまた着替え。



宙組に組回りはいないので、最下級生は109期の研2さんですが、誰が最下なのかもわからないぐらい全員が輝いてる感じ。



全てが見どころでキラキラ



タカラヅカの往年の曲はアレンジ不可の曲も多く、ゆえにそのまま歌い継がれてきたものなので、聴く方も恐らく歌う方も気分が高揚し、劇場全体が一種異様なハイテンションだったように思えました。



キキちゃん、初めこそ緊張で固くなっている様子でしたが、場を重ねるごとに力強さも伸びやかさも戻って来ていました。



ずんちゃん(桜木みなと)以下、もえこちゃん(瑠風輝)、こってぃ(鷹翔千空ちあき)、ひなこちゃん(風色日向)、キョロちゃん(亜音有星)、りりくん(大路りせ)までの、2〜6番手(今回からりりくんが6番手に位置付けられた感じ)の活躍も凄まじく(すごく、という言葉では足りない)、なんかずっと出てません?って思えるお願い



りっつ(若翔りつ)、どってぃ(真名瀬みら)の2人が歌で支える場面も多く、そのポジションにしんさん(嵐之真)とましろっち(真白悠希)が入って来たのも頼もしい。



一番驚いたのはさーちゃん(春乃さくら)。

プレお披露目『エクスカリバー』初日のガッチガチだったさーちゃんからは想像もできない、可憐で美しくしなやかな素晴らしいトップ娘役へと開花したピンク薔薇



『パガド』の時にももちろん成長は感じましたが、お稽古も公演もないままここまで来たのに、一体何が?!と思うほどです拍手

ちょっと、同期の“潤花み”も感じたりして。

これからがすごく楽しみです音譜



退団者が多く出た関係で、娘役さんたちの歌がちょっと弱くなったかなと思いましたが、そこは少し残念でした。



全場通して個人的に一番よかった場面は、ずんちゃんの「セ・マニフィーク」。

これも従来のまま歌わなければならない曲だそうですが、ずんちゃんのそれは新しく聞こえ、とにかくパワーがすごい。

この人が宙組にいてくれてよかった、としみじみ思いました。



ほとんどの歌が手拍子で溢れ、ロケットも、普段ならラインダンスのタイミングで始まるところ、その前からずっと、と言うかロケットメンバーが出てくる前から手拍子が続いていたので、最高潮の熱気の中、初めから最後まで手拍子に勢い付けられたロケット。

非常に珍しいです。



エトワールは前作でもエトワールに抜擢されていたジャスミン(愛未サラ)。

こういうところに愛を感じます笑い泣き



パレードももちろん名曲歌い継ぎ。

“盆と正月がいっぺんに来た”ような、どの曲も感慨深く興奮するラブ



前記事で書いたデュエダンについて少しだけ。



当初は別の曲が提案されていたらしいのですが、許可が出ず、「世界に求む」になったとか。

「世界に求む」も歌詞的にどうなん?と思っていたので、荒れなければいいけどなと思っていたけれど…

そんなこと言ってたら、感情の波に引っかかりそうな歌は数々あって、どの曲も使えないよな…と、キキさくのデュエダンを見ながら思いました。



ただただ嬉しい、ただただよかったではない、言葉に出来ないいろいろな感情が押し寄せて来て、やはり私は今でも悲しいのだ…と思い知らされる日となりました。



組長、トップスターからも謝罪や哀悼の言葉がなかったこと。

謝罪は、初めに書いたように、そこで観客に向けてすることではないと思いましたが、悲しい出来事が起こり仲間が1人亡くなられてしまったこと、その仲間の分まで頑張って舞台に立つこと、そういう決意は聞きたかったかなとは思いました。



もちろんその決意があり、続けることを決意されたからこそ皆さん舞台に立たれたわけで、それに多分、そのことに触れるのは御法度だと言われていただろうし…



普段流れるように言葉が出てくるキキちゃんが、カーテンコールで「ありがとうございました」しか言わなかったのは、“言えなかった”のだろうなと思いました。

思いましたが…



宙組の皆さんが何も思っていないわけがないですよね。

我々があれこれ考える以上に、悩み苦しんだ(苦しんでいる)はず。

これで“禊は終わった”とは誰も思っていないでしょう。



それを切り離して考えた時…

このショーは素晴らしいビックリマーク

とても良いショーです。



ちょっと心の整理ができたので、思うところを書いてみました。

長々と申し訳ありませんでしたショボーン



今日、2回目を観に行ってきます。








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