滋賀、湖東三山の古刹「西明寺」 | 乗り鉄親爺の寺巡り

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鉄道大好き親爺が列車や車で、写真を撮りしながら、大好きな作家五木寛之さんの「百寺巡礼」のように全国の寺巡りをしています。

おやじの百寺巡礼 ≪NO67≫

西明寺(さいみょうじ)《滋賀県犬上郡

             令和6年7月7日(日)

 

天気はとても良かったのです。

ただ、なんといっても

気温35度を上回る酷暑の中でした。

そんな中

滋賀県の古刹

湖東三山の一つである

西明寺」を訪れました。

 

百寺巡礼を始めて

ようやく

67ヵ寺目のお寺です。

 

朝6時に出発し

午前11時、

名神高速道路の上に架かる

狭い高架橋を渡り、

西明寺駐車場に到着です。

 

木陰を見つけ、車を停めて

受付で拝観料を納めました。

いよいよ

西明寺の拝観です。

 

まず名勝庭園「蓬莱庭(ほうらいてい)」を

見学するコースの様です。

 

暑さの為か、他の見学者を

ほとんど見ることもなく

池の水も澱んでいました。

ただ手入れは行き届いており

とてもきれいな庭園でした。

緩やかな坂苔むした庭園を散策しながら

山の上の

本堂を目指します。

 

自然石の石段の向こうに

突然「三重塔」が現れました。

 

なんともどっしりとした

風格のある三重塔です。

上に向かって

少しずつ小さくなっていく

反りのある屋根は

檜皮葺きであり

総ヒノキの国宝です。

塔の高さ23.7m、

青空に向かって建つ塔は

とても美しいです。

 

内部を見ることはできませんが

大日如来を中心に

極彩色の壁画

内部を飾っていると聞きました。

 

左に本堂がどっしりと建っています。

国宝第一号指定と書いてありました。

建造物の国宝第1号指定

平泉中尊寺の金色堂」では

と思っていましたが

それは昭和26年に制定された

新国宝によるもので

西明寺本堂

明治30年の旧国宝による第1号指定

なのだそうです。

勉強になりました。

 

 

本堂内部は撮影禁止なので

写真はありませんが

正面須弥壇には

本尊の薬師如来(秘仏で拝む事はできません。)

取り囲んで

日光月光菩薩

大きな十二神将が取り囲んでいました。

十二神将の兜には

それぞれの干支が付いてあり

今年の干支の辰を付けた神将を

中心に説明してくれました。

 

ちなみに辰は私の干支でもあり

その干支が付いた神将

お守りを購入しました。

 

本堂を出ると

鐘楼堂が目に入りました。

近づくと

鐘を撞いても良いと

書いてありましたので

賽銭を納め

一回だけ

撞かせていただきました。

ただ

あまり、強く撞いたので

「ぐわわわ~ん」と音が

割れてしまいました。

 

あまり強く撞くと

音が割れて

良くありませんよと書いてあり

失笑してしまいました。

 

帰路は

重文の二天門をくぐり

降りることにしました。

二天門は

杮葺き(こけらぶき)八脚門

正面に

大きなワラジと共に

広目天多聞天

二体が

睨みをきかせていました。

 

石段を降り

振り返ると

二天門に向かって右側に

注連縄(しめなわ)を巻いた

夫婦杉

天に向かって真っすぐに立っていました。

自然石の石段を降りながら

再度振り返ると

趣のある山寺の風情

しっかりと目に収めることができました。

 

木陰も多く

静かな寺でしたが

身体中から

したたり落ちる汗に

これからまだ巡る寺のことを思うと

熱中症にならないか

心配になりました。

 

本堂内部の裏側(後陣)に多数の仏像が

安置されていることを知っていましたが

説明係の方に

複数名での拝観を

お願いされ、

また

拝観料の追加金額のこともあり

今回はあきらめました。

 

檀家を持たない山寺であり

見学者の拝観料も

大きな寄進となるのでしょう。

 

湖東三山の寺

秋がベストと言われています。

 

夏の暑さの中での

参拝は

結構大変でした。

 

でも

照りつける太陽の光が

青紅葉の葉

とてもきれいに輝かせ

心洗われる

寺となりました。

    (2024.7.10記)

 

 

西明寺(さいみょうじ)

【宗 派】 天台宗【本尊】薬師如来

【山 号】 龍應山 (りゅうおうざん)

【所在地】 滋賀県犬神郡甲良町池寺26

【電 話】 0749-38-4008

【拝観時間】8:00~17:00

【拝観料】 800円(本堂裏陣拝観1000円)

【交 通】 JR「彦根駅」から車で20分