初夏の鎌倉を訪ねて③高徳院 | 乗り鉄親爺の寺巡り

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鉄道大好き親爺が列車や車で、写真を撮ながら、時々計画を立てて、大好きな作家五木寛之さんの「百寺巡礼」のように全国の寺巡りをしています。

おやじの百寺巡礼≪NO40≫

高徳院(こうとくいん)鎌倉大仏

     神奈川県鎌倉市

     (令和5年6月6日)

 

鎌倉駅から江ノ電に乗って

長谷駅に着きました。

 

アジサイでも有名な長谷寺

長谷の大仏(鎌倉大仏)の最寄り駅なので

かなりの観光客が乗り降りで

大混雑です。

 

そしてお昼時です。

この時季、鎌倉に来たら

食べたくなるのが

売り切れ必須の「生シラス丼

なんとか食べることができました。

 

高徳院の仁王門前に到着です。

 

阿吽の仁王像がにらみを利かせていました。

 

受付を通り

参道を進み、左に曲がると

突然現れるのが鎌倉大仏です。

この突然の現れ方が

また人を引き付けるのでしょう。

 

季節です。

アジサイとスイカが奉納されていました。

 

鎌倉大仏は完成当時の姿をとどめています。

 

大仏殿の中にあったころの大仏は

金箔で黄金色に輝いていたのでしょうか。

目じりのちょっと右下あたりに金箔の跡があります。

 

この青銅製の板は大仏様の蓮の台座にと

江戸時代の信者が寄贈したものだそうですが

結局4枚しか集まらなかったようです。

 

親近感がわくちょっと猫背の大仏様です。

背中を丸めているのは前傾姿勢で

人々の祈りに

耳を傾けてきたからだといいます。

 

大仏内部に入ってみました。

丸い穴の周りは大仏様の首(頭)を支えるため

補強してあります。

 

大仏殿の礎石です。

大仏殿の基礎にあって柱などを支える石です。

境内にたくさんありますが

ほとんどの方はベンチとして使っているようです。

 

茨城県の子ども会が奉納した

大きな「藁草履(わらぞうり)」です。

大仏様に日本中を行脚していただき

人々を幸せにしていただきたい

という思いが込められています。

 

境内の奥まったところに

与謝野晶子の歌碑が立っていました。

「かまくらやみほとけなれど

  釈迦牟尼は美男におはす

        夏木立かな。」

と記されてあります。

ただ、この大佛は釈迦牟尼ではなく

阿弥陀如来なのだそうです。

与謝野晶子さんも

ちょっとした勘違いをするのですね。

 

観月堂です。

中には木造の観音菩薩立像が安置されているそうです。

 

こんなところにと

言う感じでお地蔵様がポツンと建っています。

 

高徳院を出て振り返ると

門前には「大佛」と

刻まれた大きな石塔が建っていました。

完成当時は大仏殿の中に鎮座していた鎌倉大仏。

 

津波で流されてしまった露座の大仏

心を痛めた浄土宗大本山増上寺

祐天上人が復興を発願し

仏堂を建て、僧を置き

大異山高徳院浄泉寺」という寺院にしました。

 

さらに鎌倉の材木座にある

浄土宗大本山「光明寺」

奥の院と定めたそうです。

 

私の家も浄土宗の檀家ですが

鎌倉大仏の寺「高徳院」が

浄土宗のお寺だとは知りませんでした。

 

今度、光明寺にもお参りに行かなければ

高徳院を後にし

長谷駅を目指しながらながら思いました。

          (2023.6.9記)

 

高徳院【大仏殿高徳院】(鎌倉大仏)

【宗 派】浄土宗

【寺 号】大異山高徳院清浄泉寺

 (だいいざんこうとくいんしょうじょうせんじ)

【所在地】神奈川県鎌倉市長谷4-2-28

【電 話】0467-22-0981

【拝観時間】7時~18時

【拝観料】300円+大仏内50円

【交 通】江ノ電長谷駅から徒歩10分