初夏の鎌倉を訪ねて①円覚寺 | 乗り鉄親爺の寺巡り

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鉄道大好き親爺が列車や車で、写真を撮りしながら、大好きな作家五木寛之さんの「百寺巡礼」のように全国の寺巡りをしています。

おやじの百寺巡礼≪NO38≫

円覚寺(えんがくじ)

     神奈川県鎌倉市

     (令和5年6月6日)

 

急遽思い立ち

早朝,

鎌倉へ向かいました。

 

百寺巡礼も37か所を巡り

関東でまだ訪ねていない

場所があったと鎌倉へ...

 

と言っても

鎌倉のこれから巡る

三ヵ寺(円覚寺・建長寺・高徳院)は

有名なお寺です。

小学校の修学旅行が初めてでしたが

すでに数回は訪れています。

 

でも若かったのか

本当に覚えていないものですね。

円覚寺の石柱の前に立ちました。

きれいでなだらかな石段を上ると

総門が見えてきます。

 

ちょうどアジサイの季節でした。

平日なのにかなりの人出です。

中学校の修学旅行生たちも

ノートやタブレット(今時ですね。)をもって

グループを作り見学していました。

 

山門(三門)です。

凛としていますね。梁も素晴らしいです。

 

三門をくぐって振り返ってみました。

後ろ姿も凛々しいです。

 

三門の先には堂々とした仏殿(ぶつでん)

どっしりと構えています。

中にも自由に入れます。

本尊の「宝冠釈迦如来坐像

(ほうかんしゃかにょらいざぞう)」という

豪華な飾り物をかぶった

釈迦如来が座っていました。

 

仏殿の左隣には選仏場(せんぶつじょう)がありました。

小さな堂宇ですが

中に入ると

坐禅堂のようでした。

今は修練道場として使われているらしいです。

 

その先に居士林(こじりん)という堂宇があり

在家の人のための坐禅堂だそうで

あの夏目漱石も参禅し

「門」という小説を書いたと聞きました。

 

妙香池(みょうこうち)から

舎利殿や禅堂が見えます。

 

竹林の向こうに如意庵を望みます。

なんとも風情があります。

 

舎利殿の茅葺き屋根が見えています。

 

舎利殿の門前に

佛牙舎利塔(ぶつげしゃりとう)」という

石塔が建っています。

中に入ることはできません。

舎利と言うのは釈迦の遺骨だそうで

牙と言う字が入っているということは

釈迦の歯の一部を

お祀りしているのでしょうか。

 

その先には佛日庵の「開基廟(かいきびょう)」がありました。

北条時宗をお祀りしている堂です。

この茅葺き屋根も

とても整っていて素晴らしい形です。

 

円覚寺の一番奥待ったところにある

紅梅院の観音堂です。

ひっそりと苔むしたつくばいがありました。

 

ちょっとした木彫りの仏像にも

心惹かれるものがあります。

 

ダウン症の書家,金澤翔子さんの「佛心」と言う字が

大方丈(だいほうじょう)などの大きな建物の中にありました。

この円覚寺でかつて個展を開かれたようです。

 

大方丈の裏の庭園から

舎利殿や禅堂が見えています。

 

大方丈まえにある勅使門(ちょくしもん)です。

唐門とも言うようです。

形がとても美しいです。

 

最後に国宝である「鐘楼」がある場所まで

石段を上ってみました。

この鐘は洪鍾と書き(おおがね)と読むそうです。

関東地方最大級の梵鐘だそうです。

円覚寺はJR横須賀線北鎌倉駅

すぐ前にあります。

というより

円覚寺の敷地内に

北鎌倉駅ができたというのが

本当の様です。

 

山の細長い谷津に

奥深く直線上に続く広い敷地をもつ

大きなお寺です。

 

鎌倉時代にできた寺なので

武士の精神が入っている

禅寺なのでしょう。

 

どっしりとした佇まいが

とても印象に残りました。

      (2023.6.7記)

 

円覚寺【円覚興聖禅寺】

【宗 派】臨済宗円覚寺派大本山

【寺 号】瑞鹿山(ずいろくさん)

【所在地】神奈川県鎌倉市山ノ内409

【電 話】0467-22-0478

【拝観時間】8時~17時

【拝観料】500円

【交 通】JR北鎌倉駅からすぐ