日展名古屋展2024

2月12日で閉幕。

 

まずはいつもどおり佐藤哲の油絵と桜井真理の彫像。

佐藤先生の作品は、3年連続で絵を描いている自画像ですね。

力が抜けて自然体です。

 

桜井先生も、3年以上連続で座る裸婦像です。

バランスがとれていて美しいです。

 

2023年の日展 | 泉城の古代日記 コダイアリー (ameblo.jp)

 

 

 

今回は静物画に注目しました。

質感を巧く表していると思った3作品。

 

背景を暗くして黄色の家具を浮き立たせています。影を強調すると形を表しやすいと思います。

 

後ろに立てられた板や、手前にあるガラスや金属性の置物や布の質感がそれぞれ活きています。

 

 

この作品が3点の中でもっとも明るく描かれており、誤魔化しが効かない分、高い表現力が必要とされる作品と思います。カンテラやガラス瓶などの堅い物から花や布のように柔らかい物まで実物のようににみえます。

 

 

以下は、静物画以外で注目した作品です。

波の動きを捉えた作品。きっと写真を見ながらの作品でしょうね。

 

想像力を生かした作品

 

点描写による作品。

面白いのは点描写の作品というのは明るい雰囲気を出すための技法ですが、それを使いながら落ち着いた色調になっています。

 

 

こちらが点描写を活かした典型的な作品ですね。

明るく仕上がっています。

 

 

日本画と洋画は、パッと見ではわからないです。

丁寧に一つ一つを細かいところまで描き込んでいますが、同じ色調で整えて全体としてはまとまっています。

 

 

最後にユニークな作品。

夜に行われるお祭りでしょうか。

 

愛知県豊田市の旧足助町綾渡(あやど)の「夜念仏」です。

「夜念仏」はイベントでは無くあくまで新仏の供養のための仏事ですね。

 

今回の日展名古屋展も創造のエネルギーを感じさせ、とても刺激を受けました。