主力3人に見限られた元凶。外部の血を拒み、順繰りイス取りゲームを繰り返すコーチ組閣の茶番
森下暢仁、坂倉将吾、そして床田寛樹。
投打の絶対的柱が3人揃ってFA宣言するという、球団史上最大の崩壊劇が確定しました。
なぜ主力が泥舟から逃げ出すのか。その答えが、先日発表された来季の首脳陣人事にすべて凝縮されています。
まずはその顔ぶれです。
▼ 一軍 監督:新井貴浩
ヘッドコーチ:藤井彰人
打撃コーチ:小窪哲也、新井良太
外野守備・走塁コーチ:福地寿樹
内野守備・走塁コーチ:松本高明
投手チーフ:菊地原毅
投手コーチ:石井弘寿
バッテリーコーチ:石原慶幸
▼ 二軍 監督:高信二
二軍チーフ兼バッテリーコーチ:倉義和
打撃コーチ:東出輝裕、迎祐一郎
野手コーチ:赤松真人
外野守備・走塁コーチ:廣瀬純
内野守備・走塁コーチ:田中広輔
投手コーチ:永川勝浩、野村祐輔
▼ 三軍
統括コーチ:小林幹英
打撃育成:朝山東洋
投手育成兼アナリスト:一岡竜司
※選手兼コーチ補佐:會澤翼
シーズン終了後、「変わる」と言っておきながらフタを開けてみれば何一つ変わっていません。
最大の問題は、極度の貧打に苦しみ歴史的大失速を招いた打撃部門のテコ入れが、外部招聘もなく小窪コーチと福地コーチのポジションを入れ替えただけの「スライド人事」で済まされた点です。
昨年は石井弘寿コーチという外の血が入ったものの、今年はそれすらありません。
オリックスでリーグ3連覇を支えた水本勝己氏や、他球団で指導経験を積んだ梵英心氏を呼び戻すこともなく、朝山コーチや迎コーチも役職を変えて居座り続ける。
11月ギリギリまで発表が遅れた背景には、外部に打診して断られ、結局身内で椅子を回すしかなくなった球団の無能ぶりが透けて見えます。
さらに呆れたのが、一軍の内野守備・走塁コーチに球団広報の松本高明氏を抜擢したサプライズ人事です。
ドラフトでの介入など現役時代からオーナー肝いりと言われ、引退後も球団に守られてきた指導経験皆無の人物を、いきなり勝負の一軍首脳陣に据える必然性がどこにあるのでしょうか。
一方で田中広輔氏を二軍に放り込んだ件も含め、現場のプロフェッショナリズム軽視も甚だしいと言わざるを得ません。
森下の「勝ちたい」、床田の「長くやれる環境」。
彼らが口にした言葉の裏にあるのは、このお友達組閣に対する絶望です。
最新のデータやバイオメカニクスを駆使して選手を伸ばす他球団を尻目に、お友達コーチの顔色を窺うだけの環境に、戦う選手たちの我慢は限界に達していました。
3人が揃ってチームを去ろうとしているのは、この向上心なき組織への痛烈な三行半です。
外部の血を拒絶し、反省も総括もなく、身内でイス取りゲームを繰り返すフロントと首脳陣。
この茶番劇を改めない限り、誰が監督をやろうと、ドラフトで誰を獲ろうと、チームの再建など絶対にあり得ません。