五月朔日、鳴倉山散歩 | ふるさと干溝

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路傍の風景、四季の風。豪雪の里から路傍の草花や雪の里山など、四季折々の風景を綴ります。ブログの説明を入力します。

2023051日(月)晴れ

 

晴れました五月、朔日

 昨日、つまり4月の30日は朝から雨模様で寒い一日になってしまいました。ずっと表に出ていたので、すっかり冷えて家に帰って来ました。ゆっくりと湯船で温まりました。

 

 翌日の天気は回復し、暖かい日差しが戻って来ました。つい数年前までは休日になるといそいそと表に出かけたものでしたが、最近思い切らないとなかなか足が表に向かなくなりました。体力の衰えと気力がだんだん実感出来るようになって来ました。

 

 

午後から鳴倉山へ

 午前中は少々の片づけ物などをして過ごしましたが、このままでは体力が落ちるばかりと、反省をしまして、運動不足解消の鳴倉山散歩に行くことにしました。

 

いつもの「響きの森公園」の泉沢から一本杉経由のコースです。

泉沢の登り口にある東屋

 

 泉沢周辺ではスプリングエフェメラルはもう影を潜め、タンポポなどが目立つばかりです。

 

 登り口の駐車場を通過したのが12時15分、丁度お昼の時間帯です。山を歩くには少し時間帯が遅いのですが、鳴倉山程度の里山では問題ないでしょう。ゆっくりと足元の草花や、周辺の新緑を眺めながら歩きます。

 

 杉の林を抜けるとブナ林です。わずか先日に緑になり始めたと思う間もなく、もうすっかり逞しい若葉を広げています。

ブナ林の大木

 

 ブナ林を抜けて雑木林の中を一本杉に向かいます。この辺りはヤマツツジが沢山ある所なのですが、まだヤマツツジには少し早いようで、ミツバツツジが咲いていました。

 

 

一本杉を通過

 今日の天気は良いのですが遠くの山は霞が掛かって、あまりはっきりと見えませんので風景写真は写さずに先に進みます。

地元のシンボル一本杉と観音様

 

 しばらく平坦な歩きが続きます。タムシバの花もほとんど盛りは過ぎてしまいました。

 

タムシバと青い空

 

 歩く途中に今どきの蝶のコツバメやミヤマセセリが時々飛んでいるのが確認されますが、止まってくれずなかなかカメラに収められません。

 稜線のミツバツツジは蕾の物も多く、今が盛りを迎えるといった時期でしょうか。

ユキグニミツバツツジ

 

 

百八灯山と鳴倉山分岐通過

 春いち早くマンサクを見る稜線を過ぎ、鳴倉山と集落への分岐に着いたのはゆっくり道草しながら歩いた所為もあって45分ほど掛かっていました。

正面に見えるのが鳴倉山(578.4m)

 

 ここから少し急な坂を上りますが、そう長い坂ではありませんので、まっすぐ坂に取り付きました。道の脇にはアズキナシの白い花が見えました。タムシバやオオカメノキの白い花は終わりに近づき、アズキナシやナナカマドの花が咲き始めているのはやはり初夏の時期なのだなあと感じます。

アズキナシの白い花

 

 坂を上っている途中で、学校登山中の中学生のグループに出会いました。みんな挨拶をしてくれまして、爽やかな気持ちになりました。

 

 

 坂を上りきりますと平坦な所と坂を交互に登って行きます。足元には少し遅くまで咲いていたイワナシの花や、オオイワカガミの花が鮮やかに咲いています。

オオイワカガミ

 

 稜線を登って行くと時々吹いてくる風が涼しく有難いです。鳴倉山頂が近づき、手前で干溝新林道に着きます。

林道と合流する手前から小出郷の風景

 

干溝新林道に合流

 泉沢の東屋を出てから1時間半、林道に着きました。ここからもう少し歩くと鳴倉山頂です。此処にナナカマドやアズキナシが咲き始めていました。

ナナカマドが咲き始めています

 

アズキナシの花も見頃です

 

 

 林道に出てから少し山頂まで歩きます。ハンググライダーの基地になっている広場には風力計測の吹き流しがはためいています。

 

 頂上広場にはヤマツツジがかなり咲いていました。そして蝶もナミアゲハや、ヒオドシチョウなどが活発に飛んでいるのが見られます。

ナミアゲハ(並揚羽)

 

 

鳴倉山頂到着1355

 頂上の広場を過ぎて、三角点のある頂に向かいます。雪のある時期にはきれいに見えた山頂からの風景はかすんであまり絶景とは言えませんでしたが、それでもやはり山頂に立つ気分は悪くありません。

 

三角点のある鳴倉山頂(578.4m)

 

 ヤマツツジが沢山咲いています。ヤマツツジにはナミアゲハがやって来ていまして、花から花へと忙しなく飛び回っています。

ヤマツツジ(山躑躅)

 

 ヒオドシチョウもいまして、アゲハ蝶とせっせと追い駆けっこをやっています。縄張りの主張でしょうか。

ヒオドシチョウ(緋縅蝶)

 

帰路は集落山仕事用の道

 頂上では風が強くなって来まして、パラグライダーの方が設置している吹き流しがかなり強くはためいています。風に晒されて寒くなって来たので帰ります。

 

 帰路はかつて集落で使っていた山仕事用の道で、集落すぐ近くの林道入り口付近に出ます。

 

 車道を少し歩いてゲートのある所から林の中を下ります。作業道は遊歩道に比べて枝も多くて歩き難いのですが、それでも毎年整備されているので道は残っています。

鳴倉山と集落作業道のある尾根

 

 

 正面の杉林の上方が鳴倉山。杉の林の中を下り、途中に一本、杉の立木見えるところが作業道です。

 

 下り始めて1時間ほどで林道に戻って来ました。足慣らしの散歩のつもりでしたが結構なアルバイトになりました。